三章 王都ぐらし

第42話 セインフォースとの別れ

「申し訳御座いません。どうやら、そのような記録は残っていないようでして……」

「そうですか……」



 セインフォースの4人、ルインさん、オルゴさん、リロさん、ミュリさん。

 そして俺、アリムは王都に着き、役所に来ていた。



「アリムちゃん……。どうやら君にかんする情報はここにはないみたいだね……」



 ルインさんが申し訳なさそうに口を開く。


 何故、今役所にいるか。それは「アリム」の手がかりを探しに来たのだ。俺は今、記憶喪失で通ってる。

 まぁ、探しても情報なんてあるはずがない。

 なんせ地球から来たのだから。「地球人」ですなんて、言うわけにはいかんだろ?



「うーむ、そもそもピピー村に行った者自体少ないっていうではないか。困ったな」



 オルゴさんも困り顔でたある。



「アリムちゃん……ごめんね?」



 リロさんも謝らないで。情報あるはずないんだから。



「これから……どうするんですか? アリムちゃん…。本当は一緒に居てあげたい。でも……それは無理ですから……」


 ミュリさんは申し訳なさそうな顔してる。もう、迷惑あんまりかけらんないよね。



「大丈夫っ、気にしないでください! ボクはギルドに行って冒険者になりますから。あとお金も、アーキンさんに売ったグレートポーションの分がありますし」

「……本当にごめんよ? 僕達にはしなきゃいけないことがあるから……。僕達も、君のこと調べてみるからさ、メッセージ、おくるから」

「本当に、なにからなにまでありがとうございました!」



 俺はルインさん達に頭を下げ、礼を述べる。



「うぅ~、アリムちゃんっ……!」



 あー、リロさん抱きつくのやめてぇ~。



「うぅ~、アリムちゃん……」



 あー、ミュリさんほっぺプニプニするのやめてぇ~。



「………」



 オルゴさんはあれだよ、無言で遠慮がちに頭を撫でなくてもいいんだよ。手がゴツゴツしてる。男らしい手だ。

 セインフォースみんなが口を開く。



「そろそろ、行かなくちゃ。それじゃアリムちゃん……またね」

「アリムちゃん…、絶対に連絡するからねっ!」

「私も連絡します」

「アリム、強く生きれよ? なぁーに、あんな豪速球投げれんだ。問題はねぇだろうよ。案外、すぐにAランクぐらいにはなったりしてな?」


 うーん、別れのシーンってやつか。

 次はいつ会えるのだろう。



「……皆さん、本当にありがとうございました!」

「僕達の方こそ。ありがとう」



 ___________そうして俺はセインフォースと別れ、一人になった。





 よし、ギルドに行こう。

 でも、宿屋とかも見つけないと……ね?

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