第1111話 称号合成

 そうと決まれば、まずはどの称号から合成してみようか。どう見たって一番目立つ、[頂点65535]から? これのおかげでもはや合成するとき、本来ならSSランクの真核が必要な場合だろうと、どんな合成だろうとFランクの魔核一個しか要求されなくなったんだよね。……変に使って数字の表示がゼロからになっても困るし、ここは別のにしておこうか。


 となると、そうだなぁ……アナズムでは見かけなかった『スキル収集者』っていうのはどうだろう。スキルをたくさん集めたからこそ手にはいる称号。前も相当な数貯めてたと思うんだけど、足りなかったようなんだ。まあ、称号の入手条件とか知らないから仕方ないね。ゲームと違って、コンプリートのための攻略本や攻略サイトなんてどっこにもないわけだしさ。


 とりあえずおそるおそる、合成しようと考えながら、その称号を選択してみた。……適用された、されてしまった。合成画面に移りきったあとはスキルしか合わせられないみたいだけど。完全に予想通りだ。


 と、とりあえず……ここはアイテムマスターと合わせてみることにした。減らない称号+減らないスキル。出来上がったのは『スキル/アイテム完全究極法』という星5つのスキルだった。必要な魔核は一律でFランクの一個になってしまってるから正確にはわからないけど、効果は、そう、自分のスキルをエンチャントのように好きなように付与できるというものだった。


 わかりやすくすると、自動でかき氷を作ってくれるアイテムがあったとして、それに『アイテムマスター』をエンチャントの代わりに付与することができるようになる。その結果、その自動かき氷機からは毎回、伝説級のかき氷が生み出されるようになる……みたいな感じ?

 究極空間移動をエンチャントとして使えば、もしかして、より高度なワープ装置が作れるようになるのかな? となるとこのスキルはかなり強いね! 


 でも今回試したいことはこれで終わりじゃないんだよ。こーゆースキルをたくさん集めて、マスタースキルを作れるかどうかなんだよ。そういうわけだから俺はとにかく頑張って称号の合成、縮めて称号合成をし続けた。


 『スキル収集者』を軸にした星5スキルがとりあえず6個できた。このうちどれが合成に必要がわからないけど、全部合わせてみることにする。

 すると、こんな表示が現れた。



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・この合成は特殊です。

・強力なスキルのため条件を提示しています。

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[スキル/アイテム完全究極法★★★★★]+

[スキル/サモン完全究極法★★★★★]+

[スキル/魔法陣完全究極法★★★★★]+

[パーフェクトスキルアッパー★★★★★]+

[パーフェクトスキルウェポン★★★★★]+

[パーフェクトスキルラーニング★★★★★]



→[???????★★★★★]

コスト;Fランクの魔核1個

合成条件:五つのスキルMAX



この合成には必要以上にスキルが揃っています。

この合成は以下の称号のうちどれか一つを合成することで完成します。


[スキル収集者]

[スキルコレクター]

[マスターコレクター]

[スキルキング]

[スキルビリオン]

以下、詳細表示で続き。


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 とりあえず、合成してみると『スキルマスター』というスキルを手に入れてしまった。ついでに『神のスキル』という称号も。

 スキルマスターの効果は、マスタースキルを作る時と同様に、自分の欲しいスキルがあった場合はそれをどう作ればいいか即座に頭の中にレシピが思い浮かぶらしい。

 また、俺がアイテムで作った紙がなくても相手からスキルを奪うことができる。あるいは渡すこともできる。

 加えて、相手のステータスを自由にのぞけるようになり、さらにさらに、『マイスター』ってついてるスキルが名前はそのままに、効果が『マスター』と同じになる。そしてスキルマスターはその特性上、『マイスター』が存在せず、他の人が作ろうとすると『マスター』になるらしい。

 あと合成の時に魔核、そしてスキル上げでスキルポイントが必要数の10分の1になるらしい。これはあんまり関係ないね。

 ていうか、これぞマスタースキルだって感じのができた。こんなの手に入れたら神様みたいなことができて、なんでもやりたい放題じゃないのさ!



「ど、どうだった? 有夢、長いこと考えてたけど」

「手に入れたよ、マスタースキル。スキルマスターだってさ」

「へー、すごい! やっぱりできたんだ! 私にはそのスキル収集者って称号がないからできないけど……」

「いや、できるよ」

「ほんと?」

「まあまあ、スキルマスターの効果を説明しながら合成の準備を整えてあげるよ」



 というわけで、美花もスキルマスターを手に入れ、また、持っているマイスタースキルが全部マスターと同じ効果を持つようになった。



「すごいわねぇ。で、欲しいスキルを考えればそのレシピも出てくると。じゃあ有夢が私をみるたびに発情するスキルでも作ろうかな?」

「なんてモノ作ろうとしてるの……」

「あ、本当にレシピ出てきた」

「や、やめてね!」

「そんなことしたら有夢、ぷくーってするからやらないよ。安心してね。そうだ、マスタースキル、これでどっちが手に入れても同じになったわけだけど、引き続き有夢がメインで覚えなよ。その方が活用できると思うし」

「わかったよ!」



 そうか、このスキルがあればこれから魔物を殺さずに簡単にスキル集めだけができるし、環境にもいい。これからもっとたくさんマスタースキルが作れそうだね!





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4桁ゾロ目……! と、それはさておき。

二日後には三年ぶりの新作を投稿します! 是非ご覧ください!

ちなみにその日はLevelmakerも投稿する日ですが、もちろん投稿します。通常通りです。

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