第306.5話 カルアちゃん達が帰った後
「帰ったね」
「そうね」
「楽しかったね」
「ねー」
3人が帰ったのを確認したと共に、ミカはいきなり俺に抱きついてき、頬ずりやらなんやらをして密着してきた。
「確かにカルアちゃん達来て楽しかったけど…1週間我慢したんだからね!」
「いや…3日前にシたばっか…」
「……それはそれ。今日から…沢山甘えていいよね?」
「うん」
俺は有夢に戻る。
久々に自室以外で有夢に戻ったなぁ…。
「へへ、有夢…大好き!」
「ああ、俺も」
俺とミカはキスをする。
バカップル…なにそれ? パイナップルの仲間かな?
「さてと、何しようかミカ。今日は深夜まで遊ぼう。へへ」
「悪いなぁ…。でもそうね。映画観る? それともデートする?」
「んーと…あ、そうだ!」
めっちゃ良いこと思いついた。
ていうか、これ昨日までに思い付いてればもっと面白いことでしたかも……。まあ、いいや。
「こっちついてきて!」
「なになに?」
俺とミカは一つの空き部屋へと向かった。
そこはねー…何に使うかも全く決めてなくてね…。
持て余してた部屋なの。
まあ、いくつもこういう部屋はあるんだけどね。
「ここ空き部屋だよね?」
「そうだよ。ミカは少し部屋の外で待っててね」
俺はこの部屋を改造した。
何に改造したかと聞かれれば、ビーチと答える。
そう、ビーチを作ったのだ!
「できたよー」
「10秒しかかからなかったわね。何できたの?」
「はい、ココ。そういえば海行ってないなーって」
俺は完成したビーチを見せた。
二人っきりのビーチだぞ。
「ああ…海かぁ…。もう秋だよ?」
「いいの。魔物を倒す以外で海に入ってないんだから」
「そうね…。どんな水着着てほしい? いっそ裸?」
「裸はダメだよ。あの着せ替え装置ここに置いてくから、好きなのに着替えてね」
俺は一瞬で海パン1丁の姿になる。
アリムの時にはとてもじゃないけどできない姿だよ。
しばらくしてミカは着替えてきた。
「ジャーン!」
「…………痴女?」
「えっ…ひどい。着替えてくる。アリムだって着てたのに」
ミカはしばらくして着替えから戻ってきた。
布面積がいろいろ見えそう、いや、見えてるくらいに少なすぎる水着なんて俺は見てない。
あんなの、カルアちゃん達に弄られてた俺ぐらいしか着ちゃいけないんだ。
それに着てたんじゃなくて、着せられた…だからな。
「……じゃーん」
「うん、まあ良いんじゃない?」
「胸…! …リロさんほど…ううん、日本にいた頃の私よりまだ小さいけど…」
「別に良いよ。 そんなこと言ったらミュリさんが可哀想だろ。早く泳ごう!」
「その前にする事がある!」
ミカはキョロキョロと何かを探しながら歩き回ると、ある場所で歩を止めた。
「ここにビーチパラソルと敷物敷いて!」
「ああ、そうだね」
俺はミカに指定された通りの場所にビーチパラソルと敷物を敷いた。
「よし、じゃあ…」
そう言いながら、ミカはうつ伏せで敷物に寝転がった。
「男女カップルで海に来たらこれでしょ! 有夢、私の水着はずして、日焼け止めを塗って!」
ああ、そういうのもあったな、確かに。
するの?
まあ、良いけど。
「はいはい」
「えへへ…ちょっと新鮮! あの…なんか誕生日にマッサージされた時思い出すね。……仰向けになった方が良い?」
「いや…今はいいよ」
「ぷー…じゃっ…ま…また今度…ね?」
そのあと、なんやかんやあって普通に塗り終わった。
「ありがと! さて泳ごうかな」
「でもミカ、ここ、日焼け止めいらない…」
「その方が雰囲気があるでしょ? えへへ」
「まあ、確かに。じゃあ泳ごうか」
俺とミカは泳ぎ始めた。
泳ぐと書いて、水の中でイチャイチャしてるってだけなんだけど…。別に良いよね?
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「ふー! 楽しかったね、ね! 明日も休みでしょ? 遊ぼうね」
「うん、そうだね! 今日の夜ご飯どうする? バーベキューでもする? 二人だけで」
「えへへ、いいねぇ…」
というわけで、俺はバーベキューセットを作り出し、バーベキューをした。
「カルアちゃん達がいる時にした方が良かったんじゃない?」
「仕方ない、これが今、思いついたんだから」
「そうだけど。……あーん」
「あーん」
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