第243話 翔、考える (翔)

「…御主人、ごめんなさい。ろくに話の一つも出来ないで」

「ああ、いや。気にすることねーよ」



 ほら、んなこと言わせちまったじゃねーか。つっても本当に会話に困るな。リルに寝てろといったのは俺だが…まだ、一緒に外に出てある当てる方が会話が成立したかもな。

 

 どうする…どうする…今度は俺まで暇になってきちゃったじゃねーか。おい。

 くそっ…こりゃ、あれだな。一回、ステータスとかでも見て、他のこと考えるか。



「リル悪い。俺ちょっと、ステータスの管理するから」

「……? そうなんだ。わかったよ」



 今の間はなんだったんだろうか。とにかく、ステータスを見てみるかな。うん。

 あの時、かなり身体が熱くなったから相当レベルが上がってるとは思うが……。



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-ステータス-


name:ショー・ヒノ


Level : 32


EXP:16925


HP :390/390 (50)

MP :1245/1245 (450+5)


A(攻撃力):220 (50)

C(器用度):220 (50)

D(防御力):220 (50)

W(魔法力):620 (450)

S(素早さ):220 (50)


STP:1060


-スキル-


SK1)


[E(X):火術]Lv MAX [E(X):水術]Lv 1

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):念術]Lv - [E(X):癒術]Lv -

[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -


SK2)


[剣技★]Lv 2 [体技★]Lv 2

[槍技★]Lv - [弓技★]Lv -

[料理★]Lv -

[炎神★★★★★]Lv1


SKP:1692


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

印: -


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 す…すげー…。 

 今日一日で、レベルが2.5倍になってる…。STPもSKPも大量に入ってきてやがる。

 いつの間にか苗字もついてるし…。

 さぁて、どうすっかな…。



「どうしたんだい! 御主人? うぉっ…て声出してたけど」



 しまった、口に出てたか…驚きが。



「あ…いや、昨日よりレベルが上がってから驚いただけだぜ」

「レベルかぁ…レベルはそんなに気にする必要ないと思うなぁ…。必要なのはSK2をどれだけ上げたかだと思うよ? 変わってるね、御主人は」

「んー? そうか?」

「あっ……ごめんなさい、生意気な口きいちゃって」



 リルのこれがこの世界での一般論だとすると、この世界の人間はそれ程レベルを重要視していないのか?

 ちょっと訊いてみるか。



「なあ、リル。例えば…剣の練習すんのと、レベルを上げるのってどっちが…強くなれるんだろうな」

「さあ…私には良くからないけれど…でも、剣の練習じゃないかな? 努力は嘘つかない…ってね」



 やっぱりそうか。俺の考えは正しいな。レベルが上がればSKPが貰え、SK2に割り振れる。俺が色々とチートな称号を持ってるから…というのを除いても、レベル上げの方が手っ取り早く強くなれる筈だ。



「そっか、ありがとな」

「…ん? まあ、うん。どういたしまして」



 とまぁ、疑問が一つ晴れたところで、STPとSKPの割り振りを始めるとするかな。

 STPはわかりやすいな。俺の戦闘スタイルじゃ、防御とHPはいらねー。かと言って、MPとWはもう十分だろう。


 攻撃は今の俺には必要ない気がする。そのうち、MPの消費がキツくなるとか、そう言うことがあったら考えよう。器用も同じだ。


 すると今回、あげるべきなのは素早さ…Sだ。


 いくらか魔法を使っていてわかったことだが、魔法が飛んでいくスピードも、Sの恩恵を受けてるみてーだ。

 それに、移動時にも役に立つ。400…いや、450は振りたいところだ。

 あとは残りの6つに以前同様50ずつ振るとして…残りは260となるな。この260のSTPはあまらしておこう。


 それで次は……SKP。


 炎神が……1段階すっ飛ばして、最終段階へと進むことができるみてーだな。やべーだろ、早すぎだろ…。


 しかし、これは冒険者という仕事をする事になった俺としてはかなり有り難い。となると、1500SKP、炎神に振るしかねーよな。

 俺は、炎神を最後まで割り振った、すると_____



【称号「灼炎の帝王」「炎操者」を入手しました】



 と、出てきた。ステータスを見ると確かに、二つの称号が増えている。この二つの効果を見てみた。


 灼炎の帝王 の効果は特に何もなかった。飾りみたいなもんみてーだな。

 そして 炎操者 。これの効果は、炎の性質を若干操作できるというものだ。つまり、ゴブリンにファイヤーボールを当てる際に、周りの木が燃えたりしなくする事ができることだな。対象を絞れるようになったんだ。

  ただ、人や動物は対象外にできないんだと。


 それで称号よりも恐ろしいのが、炎神のMAXの時の効果だな。


 火に関するスキルの、合成・進化のコストを10分の1に。消費MPも10分の1に(最低は1)。

 火で他者から攻撃を受けると、逆にそのダメージの半分ずつ、HPとMPが回復する。

 そして、火の技の威力を第一段階、第二段階よりもさらに強め、自由にそれを調節できる。


 ……と。それにMAXにしたオマケでMPとWが1000ずつ上がるらしいけど、炎神の効果に比べたら大きい事じゃねーな。


 この世界に来てからまだ2日目なんだが…だいぶ強くなった気がする。

 しかし、まだSKPは残ってんだ。


 となりゃ、振る場所は決まっている。

 火術を次の段階に進めるんだ。


 俺は火術を開き、その項目に新しくできていた進化をえらんだ。すると、特殊な画面が出てきて進化するかどうかを訊かれたから、進化し、火術は火術・改となり、[エミッション]という魔法を覚えた。

 必要SKPは60であり、余裕でMAXにした。


 ここで俺は少し迷う。

 このまま次の火の魔法にSKPを使うか、水の魔法に同じように使うかだ。

 火の魔法はやっぱり火だから、魔物の死体が傷んじまう。今の目標は生活しながら、叶君達を見つける事であり、強くなる事が第一じゃないと考えると、後者の方がいい。


 俺は水術に12のSKPを振りMAXにし、また、進化させて水術・改にしてそれもMAXにしちまった。ついでだけど、氷術ってやつも覚えた。

 ……残りのSKPは60となった。

 

 まだいける。この様子だと、火術・改をさらに上のヤツにしても魔法を何かしら習得できるだろ。


 さらに俺は火術・改を進化させ、火術・真となった。火術・真にはMAXで150のSKPが必要だったが、30のSKPで1段階上げられた。

 となると、やはり水術・真も同じだと考えた俺は、水術・改を水術・真に進化させた。

 そしてこの二つのSK1にそれぞれ30ずつSKPを割り振り、「__キャノン」という魔法を覚えた。


 ふぅ……これでひと段落だな。

 

 強くなってくのって、少し楽しいな。有夢もゲームしてる時はこんな感覚だったのかな。



「御主人、なんだか満足そうな顔してるね」



 リルにそう言われた。そんなに満足そうな顔をしてたか? 俺は過去に有夢に『そんなに同じレベル99にして楽しいか』と訊いた事があるが……。

 今なら、その気持ちはわかるな。



「ステータスの管理が満足できるデキになったんだ。中々楽しいよ」

「そうかい…? それはよかったね」

「ああ」



 ……さて、これからどうしようか。



#######


翔のステータスです。

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-ステータス-


name:ショー・ヒノ


Level : 32


EXP:16925


HP :540/540 (100)

MP :1940/1940 (500 +1100)


A(攻撃力):270 (100)

C(器用度):270 (100)

D(防御力):270 (100)

W(魔法力):1670 (500 +1000)

S(素早さ):670 (500)


STP:260


-スキル-


SK1)


[C(X):火術・真]Lv 1 [C(X):水術・真]Lv 1

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):氷術]Lv -

[E(X):念術]Lv - [E(X):癒術]Lv -

[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -


SK2)


[剣技★]Lv 2 [体技★]Lv 2

[槍技★]Lv - [弓技★]Lv -

[料理★]Lv -

[炎神★★★★★]Lv MAX


SKP:0


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者][炎の帝王]

   [炎操者]


印: -


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