第104話 ミカのレベル上げ-5

 俺は再度、ダンジョンに入った。


 よし、ちゃんと敵はリスポーンしてるみたいだな。


 俺はウッドゴーレム亜種を難なく瞬殺し、次の部屋へ。

 さらにフレッシュイーター亜種も瞬殺。その次のローズドスネークも、勿論瞬殺。


 隠し部屋にはまた入れるようだ。ただ、壁も復活していたけれど。


 俺はフォレストタートルの前に来た。前回は伝説級だと言ってたな。

 でもあれはまだ全速力じゃないんだよね。


 俺はメッセージがこの部屋について説明している数秒の間に、フォレストタートルからみて少し右にずれたところで魔吸剣(さらにMP2000追加)を野球のバントのように構える。


 そして、靴のエンチャントの一つ、バリアーと、直線的に移動20倍速も発動する。


 この場合、俺は時速64000kmで動くらしい。

 もはや、人を辞めてる気がする。


 メッセージがミッションを開始した途端、俺はフォレストタートルに全力で突撃。


 いてぇ! 主に全身がいてぇ!


 バリアー張ってなかったら死んでた。


 フォレストタートルは粉々になったので、俺はグレートポーションを飲みながら判定を待つ。

 アイテムの判定みたいに、伝説が最高だとしたら、また箱が出てくると思うんだけど。


 そもそも、それ以上ってあるのかな? だって、この世界にある物の基準は伝説までだし。


 と、判定のメッセージが来たぞ。

 


【ミッションをクリアしました。〔達成度・神具級〕宝箱が出現します】



 え? 神具級? なんだそれは。聞いたことない……いや、[トズマホ]で一回調べてみよう。



 ……なんか、数百年前に一個だけ、伝説級以上のアイテム、[アムリタ]が見つかったとか検索結果が出てきたな。

 その時は"伝説"まで確認できる鑑定人でさえ、詳しくは鑑定できなかったとか。


 それが神具級か?


 そうだ、宝箱、宝箱からはなにが出てきたんだろうか。

 どうやら、ポーションのようだ。


 だが、見たことねぇぞ、こんなポーション。透明なような、青いような、金色のような、よくわけがわからない色合いだ。


 まさかアムリタ? いや、まさかねぇ…。


 俺はそのポーションを鑑定してみた。




【「アムリタ・ポーション」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ 薬草・神の力

・種類→ ポーション

・説明

:飲んだ、あるいは浴びた者はなに一つ欠損や病等のない、その生物として完璧な状態となる

:MPとHPが完全回復する

:死んだ者を蘇らせる。蘇らせる対象の髪の毛一本にでもこの薬を振り掛ければ充分蘇らせられる

:任意で、好きなだけ肉体を蘇らせたり、寿命を延ばすことができる

:この薬は腐らない】



 え、なにこれ。ちょっとまって、なにこれ。

 死んだ人間生き返るの? 嘘でしょ? 実質不老不死にもなれるってことだよね、これ。

 なんだこれ……。すごいもの手に入れてしまった…。


 さらに、頭の中にメッセージが流れる。



【称号「神の創造」が「創造神の力を持ちし者」に昇格ました。これにより、[アイテムマスター]で神具級のアイテムが作成できるようになりました】



 つまり、俺はアムリタを作ることができるようになった…と?

 やばい、これどうしよう? そうだ、今度、神具級の装備でも作ろう。


 そ、そうしよう…ははははは。


 と、とにかく一回ミカの所に戻ろう。




 俺はマジックルームの戸を開け、ミカの元に寄る。

 彼女は[トズマホ]で本を読んでいた。ミカは俺に気づいたようだ。



「あれ、もう周回はいいの? まだ9時だし、ご飯もできてないし、そもそもさっきから10分も経ってないけど?」

「いや、それどころじゃなくなった。これを見て、鑑定してみて」



 ミカは俺の取り出したアムリタをトズマホで鑑定した。

 

 かなり驚いている。驚いて、手からトズマホを落とすほどに。



「え……なにこれ?」

「ミッションあったでしょ?」

「う……うん」

「それでね、俺の全速力を出してクリアしたら出てきた」

「で、でもこの世の中に存在するのって、伝説までじゃなかったの?」

「うん、どうやら新種みたいなんだ」



 ミカは大きな溜息を一つついた。



「はぁ……で、まさか今度はアイテムマスターさんは、これを作れるようになったとか、言い出すんじゃないでしょうね?」



 さすがは俺の幼馴染だ。勘が鋭い。



「その通り。なんでわかったの?」

「いや、有夢のことだから。アイテムマスターって言うぐらいだし、できるんじゃないかなーって。もう驚きつかれたよ…」



 たしかに、いちいちリアクションしてたらキリないもんね。この世界…いや、俺に。

 俺はミカにアムリタを預け、マジックルームを出て行こうとした。



「じゃ、また行ってくるよ」

「ま…まって」



 彼女は俺の元に駆け寄り、手を握る。



「こんどさ、デートしない?」

「え、どうしたの? 突然」

「いや……なんとなく。もう少し有夢と一緒に居たいなぁ…って」

「いいよ。しようか」

「うんっ!」



 女心はわからない。いや、アリムになったらわかるけど、男の俺にはわからない。

 とにかく、この世界での生存率を上げるため、俺はひたすらレベル上げするんだ。



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 12時30分にミカに昼食ができたと呼ばれた。

大体、21週はしたかな。


 素材もなにもかも、大量に集まった。

 ミッションは、最初の方は神具級ばかり狙ってた。

 だけど出てくるのがオリハルコン山盛り、SSSランクの魔核、アムリタだけだったんだよね。

 スキルカードやマジックカードとかはでてこなかった。


 いや、オリハルコンとSSSランクの魔核はもっと欲しいんだけどね。


 だから、伝説級も狙ってやってみたところ、案外いいものが鍵の箱からでてきたんだ。

 スキルカードとかマジックカードとか、Sランクの魔物一匹分の素材、SSランクの魔物の素材の一部、SSランクの魔核一個とかSランクの魔核10個とかね。


 俺はホクホクした顔でミカのもとに戻ってきた。

 ミカも、俺がなんとなく嬉しそうなのを見破り、成果を聞いてきた。

 彼女の顔をまたホクホクしたものとなったのでした。


 食べおわったらステータス確認だな。


 さぁ、腹ごしらえだ。

 ミカの作ったハンバーグを食べよう。

 いっただっきまーす!

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