特典メニュー EP2・EP3編

▼用語集  EP2・EP3関連編

※本設定は、本編中で書かれている設定をピックアップの上加筆したものですが、読まずとも問題無く本編を楽しむことができるものとなっております。

※作中登場準です。



【慣性ステルス航法】

・この時代、グォイドと人類との戦闘における彼我の発見は、主に敵艦の発する加減速噴射光を捉えることによって行われており、その噴射炎を一切出さず、慣性のみで進むことによって被発見率を低くするステルス航法の一種。

・ケレス沖会戦時にグォイドがこの航法を利用することで、人類の警戒の目をくぐり抜け、メインベルトまでの侵入を果たした。

・木星付近で発見されたナマコ・グォイド群は、噴射炎を発さないだけでなく、己の姿自身を鏡面状の膜で覆うことにより隠し、さらに隠密性を高めていた。

・慣性のみでしか進めないため、目標到達までにかなりの時間がかかってしまう他、移動を開始したら最後、進路変更や回避運動は出来ないという欠点がある。

 また、メインベルトの近傍では、索敵プログラムであるシズィーナ・スペシャルを用いれば慣性ステルス航法中であっても発見は可能である。



【ワンダービート】

・正式名称・SSDF汎用航宙士支援艦〈ワンダービート〉

・通常はSSDF航宙士の訓練艦として使用されていたが、第五次グォイド大規模侵攻迎撃戦以降は病院船として使われており、その内部では多くの傷病航宙士が、治療とリハビリを行っている。

・船体はUVテクノロジー黎明期に製造された豪華客船を改修したものが使われており、故障も多く艦足も遅い。ただし、内部は広々とした空間があり住み心地は悪くは無い。

・左右・上下対称な二枚貝の後部に推進部を取りつけたようなフォルムをしており、その形状が幸いして【ルイス&ワトニー・マニューバ】を行うことが可能となり、危機を脱出することができた。



【ナマコ・グォイド】

・正式名〈ナマコ型潜雲グォイド〉

・〈ナガラジャ〉が初遭遇した新型のグォイド艦。

・その名の通り、ナマコのようなゴツゴツした円柱形をしており、それは木星の大赤斑直下のガス大気深深度の圧力に耐えて潜航し、そこにあるオリジナルUVDを回収する為と思われる。

・その目的ゆえに非常に耐久力に秀でており、それは転じて防御力となって初交戦時の〈ナガラジャ〉の宇宙皮剥き器スターピーラーが通用しなかった程である。

 しかしながら主武装は活動環境の問題からUV弾頭ミサイルのみであり、UVキャノンは装備していない。

・木星大赤斑直下の深深度にて、木星オリジナルUVDを巡ってスネークイドと〈じんりゅう〉と激戦を繰り広げた。






【個人携帯端末SPAD】

・いわばこの時代のスマートフォンのようなもの。

・用途自体は21世紀のものと大差無いが、その性能は格段に進歩しており、ホログラム投影機能などを有する。

・とはいえ、航宙艦内で使用する場合は、ネットのによる情報取得には時間がかかる為、惑星間ネット・サーフィンにはあまり向かない。

 また、形状の個人カスタマイズが盛んであり、同じ機能と性能でありながら、従来の手のひらサイズの板状タイプから、懐中時計型、ゴーグル型などなぞ使用者の好みに合わせて様々な形の個人携帯端末SPADが存在する。

 ケイジの場合は、彼がEVA要員として、個人携帯端末SPADを船外作業時に使用する際の耐久性を重んじていることから、分厚い金属性のカバーで覆われた、まるで弁当箱のようなものを好んで使っている。





【立体造形機マテリアル・プリンター】

・23世紀初頭での3Dプリンタの総称。

・〈じんりゅう〉をはじめとした多くのSSDF航宙艦に搭載されている。

・原材料の塊を削る、もしくは粒子状または液体状原材料を三次元的にプリントアウトすることで、求める形の物体を自在に作り出す装置。

・例えばボルトやナット、スパナ等の機能を持たないただの塊であれば、立体造形機マテリアル・プリンターのサイズ次第で何でも作れる。

・航宙艦内では、予備パーツの類いを搭載できる絶対量は限られている為、原材料と【立体造形機マテリアル・プリンターのみを搭載し、必要に応じて求めるパーツをその場で作り出すことで、可能な限り積載空間を圧迫しないよう心掛けられている。

・なかでもSSDF現地修理用・技術支援艦〈ヘファイストス〉に搭載されている立体造形機マテリアル・プリンターは大型かつ高性能であり、VS‐X木星深々度雲海潜航艦〈ユピティ・ダイバー〉をたった約二日で建艦させうることが可能な程であった。




【オペレーション紅き潮流クリムゾン・タイド】

・大赤斑直下へと潜航していったナマコ・グォイドを発見、その目的を探り、可能なら殲滅する事を目的とした作戦の名称。

・オリジナルUVDの出力により、木星深深度への潜航が可能な唯一のSSDF艦である〈じんりゅう〉がまず大赤斑直下へと潜航し、ナマコ・グォイドを発見し次第、無人駆逐艦〈ラパナス改〉を中継してその位置情報を〈リグ=ヴェーダ〉に伝達、〈ヘファイストス〉に用意しておいた大型耐圧特殊UV弾頭ミサイルを目標に撃ち込むことで目標を殲滅する手筈となっていた。

・命名はテューラ司令。




【UVシールド・コンバーター】

・木星大気下に潜航していったナマコ・グォイド追跡の為に、木星深深度大気の圧力に〈じんりゅう〉級の艦を耐えられるようにする為の追加装備。

・飛宙機サイズの巨大な菱形の鱗のような物体であり、複数を航宙艦のUVシールド発生機に接続することで機能を発揮する。

・言わば追加UVシールド発生装置であるが、その目的はグォイドからの攻撃から身を守る為ではなく、木星大気圧力に耐えられるように均一にUVシールドの防御殻を展開する為の装置である。

・元々〈ナガラジャ〉用に製作が開始され、予備を含め二セット分の製作が行われていたが、オリジナルUVD搭載の〈じんりゅう〉に装備した方が効果を発揮できる為、同艦へ装備のうえオペレーション紅き潮流クリムゾン・タイドにて使用され、〈ナガラジャ〉用のUVシールドコンバーターは製作が開始されてはいたものの完成は後回しにされた。

 しかし、紆余曲折を経て、その二セットめのUVシールド・コンバーターはVS‐X木星深々度雲海潜航艦〈ユピテォ・ダイバー〉の一部へとなった。




【曳航式センサーブイ(耐圧通信デヴァイス)】

・木星深深度大気中での索敵、および木星上空までの通信を補助する為に急遽ノォバ・チーフらによって作られた装置。

・航宙艦艦尾から伸びる長さ5キロのケーブルと、その先端につく耐圧センサーブイからなる。

・無人艦〈ラパナス改〉を中継させることで、木星上空との通信を可能とする為の補助的装備であり、またガス大気内での艦後方の索敵の補助ともなる。

・この装置単体での木星上空との通信は不可能であったが、軌道エレベーター・ファウンテンのピラーに接続し、アンテナ替わりにすることで木星上空のSSDFとの交信を可能にした。

・全三基作られ、最初の一基目は〈じんりゅう〉に搭載され、後の二基は〈ユピティ・ダイバー〉に搭載され、紆余曲折を経て木星上空SSDFと〈じんりゅう〉との交信に大いに活用された。




【大型耐圧特殊UV弾頭ミサイル】

・【紅き潮流クリムゾン・タイド】において木星深深度大気下に潜むグォイドを殲滅する為に用意された巨大ミサイル。

・ノォバ・チーフらが今作戦用に新たに製作したものではなく、既存の対グォイド戦用兵器である。

・駆逐艦用の人造UVDとUVシールド発生装置を搭載し、自前で時間無制限のUVシールド発生能力を有している為、破壊力が絶大なだけでなく、命中前に敵対宙レーザーで迎撃される可能性が低い。

 だがその分高コストかつ巨大であり、製造数は他のUV弾頭ミサイルに比べ遥かに少ない。

・全三基用意されたうち、木星大赤斑直下の深深度で発見された可動状態のオリジナルUVDを強制停止させる為に二基が使用され、残り一基は〈ユピティ・ダイバー〉の主動力源へと転用された。




【〈第一アヴァロン〉】

・SSDF第四艦隊・木星防衛艦隊〈ベル・マルドゥク〉の本拠地であり、太陽系人類圏の最外縁にてグォイドの進攻を迎え撃つ為の拠点である超巨大宇宙ステーション。

・対グォイド防衛ラインの最も外側であることから第一と付いているが、〈アヴァロン〉は俗称であり、正式名称は別にある。が、俗称の方が定着してしまった。

・航宙艦建造ドックをはじめ、あらゆるプラント等がひしめいており、この拠点が失われることは、対グォイド戦において致命的になりかねないほどの重要拠点である。

・通常はガニメデ衛星軌道上を周回しているが、低速ではあるが必要に応じて移動する能力があり、木星でのグォイドとの戦いに伴い、木星UVユピティキャノンから逃れるべくイオ軌道へと避難した。





【五大国家間同盟】

・〈ステイツ〉〈アライアンス〉〈ユニオン〉〈ASIO〉そして〈日本〉からなる宇宙進出に成功した地球上の五つの国家勢力の総称。

・グォイド遭遇以前から宇宙開発に力を入れており、自国のみで宇宙開拓を可能とするいわゆる大国とその同盟国。それらの国家に宇宙開拓の後塵を拝すのを避けようと試みた結果、単独で宇宙進出が叶わない国家同士で結ばれた国家間同盟からなる。


 アメリカ合衆国を中心にカナダ、オーストラリア等が加わった通称〈ステイツ〉

 ロシアとその周辺国による同盟〈アライアンス〉

 離合集散を繰り返しながらも今だに存在し続ける欧州連合〈ユニオン〉

 アフリカ諸国と西インド洋諸国連合〈ASIO〉

 その領土の小ささに比して、単独で宇宙進出を可能とする経済力と技術力を持つ〈日本〉


 この五つの国家間同盟が、グォイドとの遭遇にともないUVテクノロジーを獲得したことで、さらに宇宙開拓を進め、太陽系のそれぞれの惑星、衛星群に進出し領有下に納めている。


 最も先に宇宙進出を始めたアメリカ中心の〈ステイツ〉は、月をほぼ独占。

 人口で他の同盟を上回る西インド洋・アフリカ諸国の〈ASIO〉は、人命の損耗を恐れぬ人海戦術で火星を開発。

 木星圏は、残る欧州連合〈ユニオン〉とロシア中心の〈アライアンス〉が納めている。

 他の国家同盟との軋轢を恐れ、単独で宇宙進出した〈日本〉は、地球のラグランジュⅢに建造されたものを始め、宇宙ステーションを各宙域に建造・領有している。





【非五大国家間同盟レフト・アウト地域】

・宇宙進出に成功した五大国家間同盟以外の地球上の国家、あるいは地域の総称。

・グォイド遭遇以前の宇宙進出に消極的であった為に、結果的にUVテクノロジー等の恩恵から取り残される形となり、経済的、政治情勢的に不安定。

・一部地域では、少ない資源の奪い合いによる紛争や、地球上のSSDF施設を狙ったテロが未だに絶えない。

・現状への不満から、今からでも宇宙進出し、UVテクノロジーを獲得しようと目論んでいる勢力を指して呼ばれる言葉でもある。

・彼らの中には五大国家間同盟やSSDFの行動が、非五大国家間同盟レフト・アウトの不安定な情勢や、不当な経済格差を生み出していると批難する者も多い。

 が、この主張に対し、五大国家間同盟やSSDFの多くの人々は、グォイドとの戦闘に命を掛けて参加せずに安全を享受している非五大国家間同盟レフト・アウトから、そのように批難される覚えは無いと感じており、あまり心象は良く無い。

 以上のいうな経緯と現状から、五大国家間同盟やSSDFとは控え目に言ってもあまり折り合いが良いとは言い難い非五大国家間同盟レフト・アウト地域であるが、とはいえ、非五大国家間同盟レフト・アウト地域の人間が無条件でSSDFに対し敵意や不満を持ってるわけでは無く、現状の打開を正当な手段で試みている者も多く存在している。




【SSDF後方支援部・情報調査室・別室】

・SSDFの後方支援部の中でも、人類とグォイドとの戦いが、同じ人類からの妨害行為を受けないように調査し、あらかじめ阻止する為の部署。

・事実上、対非五大国家間同盟レフト・アウト地域の為の部署と言っても良い。




【クロヴチ中佐】

・SSDF後方支援部・情報調査室・別室の中年捜査員。

・地球上でドクター・スィン・ヌニエルの死亡事故の調査を行っていた結果、木星で何がしかの異常事態が進行中であると睨み、その情報を木星で活動中のSSDFに伝えようとした結果、たらい回しにされたあげくVS艦隊へと辿り着いた。

・胡散臭い風貌と持って回った言い方をすることから、話相手に警戒心を抱かせてしまう傾向があるが、先入観にとらわれず冷静かつ論理的な思考を行える優秀な捜査員である。

・木星の異常事態が、グォイドとは関係ない事象である可能性を最初に説いた人物の一人。

・SSDFの人間ではあるが、航宙士というわけではないので、航宙艦の中ではやや浮いてしまっている。





【ユピテルOEVコーポ】

・非五大国家間同盟レフト・アウト地域が宇宙進出を図るべくスポンサーとなって立ちあげた木星開発企業。

・月、火星などの主だった惑星・衛星はすでに五大国家間同盟が進出していたため、比較的開発の手が伸びていなかった木星そのものに進出し、宇宙進出の足掛かりにしようとしたものと思われる。





【軌道エレベーター・ファウンテン】

・ユピテルOEVコーポが木星の大赤斑と赤道との接触点に建造したヘリウム採集用の軌道エレベーター。

・非五大国家間同盟レフト・アウト地域が建造当時はまだ需要のあったヘリウム3を木星大気から採集することで利益を得て、宇宙進出の足掛かりにしようとしたものと思われる。

 しかし、ヘリウム3採集はあくまで表向きの建造理由であり、真の目的は大赤斑直下のガス大気内で発見したオリジナルUVDを回収する為の基地として使用する為であった。

・木星の衛星イオの周回軌道が低すぎ、従来の静止衛星軌道の上下にピラーをたらすタイプの軌道エレベーターの建造が困難であった為、〈ファンテン〉では木星のガス大気をチューブ状のピラー内に満たし、そのガス圧によって直立させる建造方式を採用したが、その特殊な建造方式が幸いして第四次グォイド大規模侵攻時に倒壊し、大赤斑付近のガス大気へと沈んだ。

・全長10万キロ・ハイパーカーボン製、UVテクノロジー未使用。





【スィン・ヌニエル】

・非五大国家間同盟レフト・アウト地域出身のグォイド研究者。

・軌道エレベーター・ファウンテンの最下部に設けられたラボにて、大赤斑直下で発見されたオリジナルUVDより採取された起源グォイド細胞の研究を行っていた。

・サティという名前のVS艦隊ファンの娘がいたが、幼くして亡くしている。

・木星軌道エレベーターの倒壊と同時に地球に戻り、第五次グォイド大規模侵攻迎撃戦の直後に交通事故で死亡しているが、暗殺であった可能性が疑われている。






【木星オリジナルUVD】

・木星大赤斑直下で発見された新たなるオリジナルUVD。

・当初は四半世紀前のグォイド(UDO)初遭遇時に木星に飛来したものと思われていたが、当時の太陽系の惑星配置からそれは考えられす、いったいいつから木星のガス雲の中に存在したかは不明。

・経緯は不明ながらユピテルOEVコーポによって発見され、軌道エレベーター・ファウンテンによる回収の試みがなされたが、それが成功する前に同軌道エレベーターが倒壊し、〈じんりゅう〉が再発見するまで放置されることとなった。






【起源グォイド細胞】

・木星で発見されたオリジナルUVDの表面から採取され、ドクター・スィンが命名した一種の幹細胞的特徴をもった異星物質。

・人類が遭遇したグォイドに進化する前の先祖、あるいは起源にあたる細胞ではないかとドクター・スィンが仮説を立てていたことからこの名がついた。






【クラウディアン】

・ドクター・スィン・ヌニエルが、木星大赤斑直下で発見したオリジナルUVDから採取した起源グォイド細胞に、自分の今は亡き娘の遺伝情報を書き込んで成長させたもの。

・軌道エレベーター〈ファウンテン〉の最下部に設けられたラボで生みだされ、〈ファウンテン〉の倒壊と同時期に木星大気内に廃棄された。が、木星深深度大気内の環境に適応し、成長を続けた。

 その結果、知能がありつつもその姿を自由自在に変化させることができる不定形知的生命体となった。

・非常に知能が高く、その思考速度は時に【ANESYS】に追随が可能なほどである。

・ドクター・スィンから、なるべく人類に有効的な存在となるよう教育を受けており、またその教育素材としてアニメ『VS』を使った為、人類、特に〈じんりゅう〉に対して非常に友好的であり、また、ドクター・スィンの教育と、亡き娘の遺伝情報の影響か、人間の女子に似たメンタリティを持っている。

・移動状態では巨大なヘビやイカに似た姿となる他、膜状や紐状など、単に不定形なだけでなく、様々な形に変化することができる。

 また、その表面に周囲の環境風景を投影し、視覚的にステルス化することができる。

・UVエネルギーを活動エネルギー源としており、グォイドが現れるまでは大赤斑直下に存在していたオリジナルUVDから発せられるUVエネルギーを糧としていた。

・オリジナルUVDを狙うナマコ・グォイドとの戦いにより、全13個体が生み出されたうち、第13号個体を除き、全てナマコ型潜雲グォイドとの戦いで亡くなった。

・成長はするが、分裂や繁殖はしない。

・いわゆるテレパシーのようなもので互いの意思疎通を行っており、それはルジーナのHMDで送受信することが可能であった。





【昇電DS・セーピアーDS】

・ノォバ・チーフら〈ヘファイストス〉の技術スタッフによって、耐木星深深度大気使用に改修された〈じんりゅう〉艦載機のこと。

・増加UVキャパシタとUVコンバーターを内蔵した耐圧カウルで機体を覆われたことにより、太い二本の尾が生えた巨大なイトマキエイのようなシルエットへと変貌している。

 一応武装として二本のUV弾頭ミサイルを搭載している。が、戦闘能力は極めて低い。

・人類史上初の木星深深度ガス大気下でのグォイドとの戦闘に際し、作戦行動の選択肢を増やす目的で急遽改修され、〈じんりゅう〉へ昇電DSが一機、セーピアーDSが六機搭載されたが、UVキャパシタ内に蓄積された限られたUVエネルギーしか使えないことには変わりない為、深深度になればなるほど、活動できる時間は短くなっていってしまう。

 だがユリノ艦長らの巧みな活用により、木星雲海下でのグォイオとの戦いにおいて大いに活躍した。





【超ダウンバースト】

・木星赤道特化で突如発生し、少なくとも時速1200キロを越える恐ろしく強力な下降気流のこと。

・SSDFは、グォイドが木星オリジナルUVDの無尽蔵のUVエネルギーを用いて木星を圧縮し、恒星化しようと目論んでおり、〈じんりゅう〉が木星オリジナルUVDを回収することでその企みを阻止した結果、その反作用によって発生したと睨んでいた。

・木星の赤道上下の南北の半球部表層のガス大気が、収縮の力から解放され、赤道部がその分沈降することによっておきている。

・深深度では風速はもちろん、その風圧も極めて強力であり、これに航宙艦が抗うことは非常に困難である。



【ルイス・ワトニー・マニューバ】

・航宙艦内の生命維持用の1気圧空気を、艦尾から意図的に放出することで推力を得る航法のこと。

・本来の推進力が使えない、あるいは足りない時の、極めて緊急の事態にのみ行われる。

・艦内に隔壁で遮られていない広々とした空間があり、さらに艦尾の中心部、艦の重心位置を貫く位置にエアロックがある艦でしか行えない航法である。

・人類がグォイドに遭遇するはるか以前の有人火星探査時代に、初めて実行した宇宙飛行士二名の名から命名された。





【ザ・トーラス】

・木星の赤道直下、深度約2300キロの位置に突如生まれた内径約4000キロのチューブが円周43万キロの環となった創造者不明の円環状真空空間。

・約460個ものオリジナルUVDと同質素材でできたと思しき直径4000キロのリング状超巨大物体が、円環状に並んで展開する一種のUVフィールドによって形成されている。

・内部では強力な磁場がもたらす一種のローレンツ力によって、内部の物体を西から東方向に猛烈に加速する力が働いており、それ故に【ザ・トーラス】は人為的に作られた巨大なシンクロトロンであり、木星そのものを惑星間レールガンにしているものと思われる。

 またあまりにも巨大である為に、砲身内部の空間に余裕がある為、実体弾を加速して放つ惑星間レールガンしても、UVエネルギーを加速して撃つ巨大なUVキャノンとしても使える。

・サティがコンタクトに成功した【ザ・トーラス】管理用異星AIによれば、【ザ・トーラス】を形成しているリング状超巨大物体は、約20億年前に太陽系に飛来ししてきたのだという。




【シンクロトロン】

・円環状磁気加速装置のことを指す。

・磁気によって物体を加速させる為の加速路を円環状にすることで、加速距離の制限を無くし、直線加速装置よりもより高速に対象を加速させることができるが、レールガンの類に用いる場合は、円環状加速路から直線状発射砲身へと誘導する際に高度な技術を必要とする為、兵装として用いる場合はあまり量産には向かない。

・グォイド艦がUVキャノンに長い棘のような直線砲身内部でのみで加速するタイプを採用し、威力で劣るものの生産性を優先しているのに対し、SSDFの航宙艦に搭載されているUVキャノン砲塔では、砲塔基部のバーベットリングそのものをシンクロトロンとすることで、小型かつ強力なUVキャノンの発射を可能としている。

・また実体弾投射砲の加速装置としても使われる場合もある。が、砲身部の耐久性の問題から、同一のシンクロトロンによってUVキャノンと実体弾の両方を加速し発射させる砲を生み出すことは困難であり、人類とグォイドの双方で実用化はされていない。

・木星直下に突如生まれた【ザ・トーラス】も、超巨大なシンクロトロンの一種であった。




【惑星間レールガン】

・【ザ・トーラス】の使用目的であるとされる、太陽系内の何処にでも弾体を加速して撃ち出すことを可能とする超巨大レールガンのこと。

・【ザ・トーラス】内部でグォイド・スフィア化した直径3000キロの小惑星を加速、弾体とし、地球もしくは火星に撃ちこまんとするのが、木星に現れたグォイドの目的であったと思われる。

・グォイド・スフィア弾サイズの物体が、惑星間レールガンの速度で地球や火星に進攻してきた場合、人類にそれを阻止することは非常に困難である為、木星圏のSSDFは視力を尽くして発射阻止に挑んだ。

・また、人類はかつて回収したオリジナルUVDの一部を活用し、木星や火星トロヤ群の小惑星をメインベルトに移動させ、対グォイド防壁の為の【テルモピュレー集団クラスター】等の小惑星密集エリアを作り出したのも惑星間レールガンの一種である。




【グォイド・スフィア弾】

・【ザ・トーラス】内の月サイズの小惑星に打ち込まれたシードピラーが、UVシールドを展開することで構築する半球状空間グォイド・スフィアで小惑星全体を覆い、それ自体を惑星間レールガンの弾体としたもの。

・すでに内部では軽駆逐艦級グォイド(通称レギオン。グォイド)の建造能力や、|木星UVユピティキャノン発射機構が、グォイド製Sヴィムによって建造済みであり、強大な戦闘力も有している。

・また、攻撃に対しては、通常を全体を覆っているUVシールドを、攻撃命中箇所に瞬時に集中させる能力を有しており、防御力も高い。

 木星におけるグォイドの数々の活動は、すべてこのグォイド・スフィア弾を、内太陽系に送り込む為であったと推測される。




【木星UVユピティキャノン】

・【ザ・トーラス】のシンクロトロン効果を利用し、グォイド・スフィア弾の進行方向側正面に構築され発出口から発せられた膨大なUVエネルギーを【ザ・トーラス】内で周回加速させ、赤道真上まで移動した大赤斑を発射口として放つ超巨大なUVキャノンのこと。

・ほぼ防御は不可能な程の絶大な威力をもち、また木星圏全域を射程距離内に納めることができるが、逆にいえばUVエネルギーの特性によりそれより遠くには撃てない。

・当初は、大赤斑が向いた方向の、それも赤道の直上方向にした撃てず、南北へは射角を振れないものを思われていたが、リバイアサン・グォイドと連携することで、大赤斑を中心に巨大な円錐状の射角をとることができ、その範囲内の目標をことごとく蒸発させることが可能。

・ただし、基本的に大赤斑が向いている方向にしか発射できない為、防御は不可能でもあらかじめ射角内から避難しておくことは可能である。

 またグォイド・スフィア弾が惑星間レールガン弾として発射される際に、破壊した破片が障害物となってしまうことを避ける為に、木星の衛星が撃たれる可能性は低く、その衛星の影に隠れれば木星UVユピティキャノンから身を守ることは可能である。

・あくまでグォイド・スフィア弾が【ザ・トーラス】を用いて放つ砲であり、グォイド・スフィア弾単体で発射できるというわけではない。

・グォイド・スフィア弾が惑星間レールガンとして発射されるまでの、人類からの妨害を排除するのが主な使用目的の兵器であり、実際、木星UVユピティキャノンの脅威がある為に、SSDFは木星圏外から増援を木星へ送り込むことができなかった。





【リバイアサン・グォイド】

・ナマコ・グォイドと共に慣性ステルス航法を用いて木星大赤斑に飛来してきた新種のグォイド艦。

・幾つもの凹凸の激しい棒状のパーツを束ね、シードピラーを越えるサイズのパイプ状にしたような巨大な船体をしている。

 が、その姿は移動時のみの仮の姿であり、大赤斑の表層中心部にて棒状パーツ同士を幾本ものワイヤーで繋ぎつつ間隔を開けることで、巨大なリング状となった状態が真の姿である。

・リバイアサン・グォイドは直径百キロを越えるリング状となり、その船体にUVシールドを利用した偏向フィールドを展開することで、直下の【ザ・トーラス】内周回中のグォイド・スフィア弾から発射される木星UVユピティキャノンの射角を巨大な円錐形の範囲で自在に偏向させることを使命としている。

・リバイアサン・グォイドの存在により、木星UVユピティキャノンの危険性が大幅に増し、SSDFはグォイド・スフィア弾発射阻止の為に、大赤斑へと接近することが容易にはできなくなってしまった。

 しかし、グォイド・スフィア弾の惑星間レールガン弾体としての発射を阻止する為には、まずこのリバイアサン・グォイドを排除せねばならず、VS艦隊テューラ司令は、【『一つの指輪ワン・リング』作戦】を立案敢行し、このグォイドに挑んだ。




【サティ】

・窮地の〈じんりゅう〉を救って以来、行動を共にするクラウディアン最後の生き残り。

・第十三号個体であることと、生み出したドクター・スインの亡き娘の名からサティと名付けられた。

・クラウディアン総勢で木星オリジナルUVDを巡ってナマコ・グォイドと戦っていたところを〈じんりゅう〉に加勢してもらったことから、後の超ダウンバースト直前のナマコ・グォイドと〈じんりゅう〉との戦闘時に軌道エレベーターのピラーに向かうようヒントを与え、さらにその後到達した超ダウンバーストから身を挺して〈じんりゅう〉を守り、結果、その肉体の大半を喪失した状態で〈じんりゅう〉艦尾上部格納庫へと避難したところを発見された。

・ティーンエイジャーの少女のようなパーソナリティをもっており、非常に友好的かつ好奇心旺盛。しかし、その思考は人間と似てはいるが、人間と同じかは定かではない。

 また肉体の大半を喪失したことが彼女の思考に大いに影響を与えた可能性もある。

・初めて会った〈じんりゅう〉クルーのルジーナと大の仲良しとなり、以降あらゆる形で〈じんりゅう〉の任務を手助けしていくこととなる。





【ユピティ・ダイバー】

・正式名称VS‐X木星深深度雲海潜航艦〈ユピティ・ダイバー〉。

・木星深深度から昇電DSで帰還したキルスティとクィンティルラの報告を元に、消息を絶った〈じんりゅう〉救出の為に急遽〈ヘファイストス〉にて建造された木星深深度雲海潜航艦。

 命名はテューラ司令

・その設計は、キルスティの要望によって急遽〈ワンダービート〉から連れ出された三鷹ケイジのアイデアが元になっている。

・細長い涙滴型の銀色の飛行船のような主船体に、菱形の鱗のようなUVシールド・コンバーターを八基貼り付け、艦尾には通常推進用メイン・スラスターの他に、円錐状部分の周囲に潜水艦のシュラウドリングのような太く短い筒状のガス大気内専用推進機を備えている。

 艦首上部に、操縦システムと脱出装置を兼ねた昇電DSがそのまま納められ、パイロットにクィンティルラ、コパイロットに三鷹ケイジが登場し、〈じんりゅう〉救出の為に木星深深度に出現した【ザ・トーラス】へと向かった。

・主動力源には予備の【大型耐圧特殊UV弾頭ミサイル】がそのまま用いられており、人造UVDの出力の大半をシールドに回すことで、深深度ガス大気内への長時間潜航を可能としている。

・UVシールド・コンバーターも大型耐圧特殊UV弾頭ミサイルも昇電DSも、〈ヘファイストス〉内にすでに存在しているものを転用しており、さらにそれに既存のUVキャパシタ等を組み合わせることで組み立てられており、〈ユピティ・ダイバー〉の建造の為に新造されたパーツは艦の外殻と艦尾シュラウドリング状推進装置のみであった。

 この為、設計から建造・発進までわずか三日弱で達成されており、またその短時間で実現可能であるからこそ三鷹ケイジのアイデアが採用されたのだとも言える。

・キルスティらから、〈じんりゅう〉が木星オリジナルUVDを艦尾ノズルコーンに接続している為に推力が出せず、またUVシールドコンバーターを喪失しているとの報告を受けたことから、〈ユピティ・ダイバー〉はまず〈じんりゅう〉にUVシールド・コンバーターを届け、さらに〈じんりゅう〉の艦尾に、シュラウドリング付きの〈ユピティ・ダイバー〉の艦尾部分を大型ノズルコーンとしてまるまる接続することで、木星オリジナルUVDの接続をより堅固し、〈じんりゅう〉の推力を回復させようという考えで設計されている。

 故に、元々〈ユピティ・ダイバー〉は〈じんりゅう〉とのランデブー時にはバラバラになることが宿命付けられた艦である。

・〈じんりゅう〉への各パーツの接続作業は、各パーツに外付けされた飛宙機用ブースターによって〈じんりゅう〉の接続位置にまでパーツが移動し、各接続部分にあらかじめ取り付けられた汎用ヒューボットによって接続実作業が行われるようになっている。

 そしてそれらの各パーツのコントロールは、〈じんりゅう〉の【ANESYS】で行われることになっていた。

・実際の〈じんりゅう〉とのランデブー時は、当該艦が【ザ・トーラス】内におり、しかもグォイド・スフィア弾と戦闘中であったが、〈ユピティ・ダイバー〉は見事UVシールド・コンバーターとシュラウドリング付き大型ノズルコーンを届けることに成功し、その使命を全うした。




【大赤斑エクスポート発射口】

・赤道真上まで移動し、木星UVユピティキャノンおよび惑星間レールガンの発射口となった大赤斑のこと。〈大赤斑バレル砲身〉とも呼ばれる。

 この部分が向いた方向に惑星間レールガンが発射されることとなるが、厳密に言えば、木星表層部の大赤斑は、【ザ・トーラス】内の【大赤斑エクスポート発射口】入口から見て東方向にずれている為、発射物は大赤斑真上ではなく大きく東方向反れて発射されることとなる。

・木星表層から見てすり鉢状に凹んでおり、【ザ・トーラス】まで通じる長大な渦となっているが、普段は開通はしておらず、使用時のみ直下の【ザ・トーラス】まで開通し、巨大な回廊となる。 

 その為に【ザ・トーラス】内に入ってしまった〈じんりゅう〉は、自力ではそこから木星外へ脱出することができなかった。





【『一つの指輪ワン・リング』作戦】

・【ザ・トーラス】内のグォイド・スフィア弾の発射をすべく、まずリバイアサン・グォイドを殲滅する為にテューラ司令主導で立案・実行されたSSDFの作戦名。

・命名はもちろんテューラ司令である、

・VS‐805〈ナガラジャ〉をはじめ、当時木星圏に存在したあらゆるSSDF航宙艦をかき集め、実体弾投射艦を中心に、可能な限り無人艦を前面に出して戦闘するよう心掛けられている。

・実体弾とUV弾頭ミサイルによる最初の攻撃ではリバイアサン・グォイドを仕留めきることが出来なかった為、急遽〈ナガラジャ〉の【ANESYS】を用いたスマート・ブリッド弾による攻撃と、〈ナガラジャ〉の宇宙皮剥き器スターピーラーをもちいた再攻撃が実施された。







【エクスプリカ・ダッシュ】

・初代〈じんりゅう〉で使用されていた四足獣型インターフェイスボット・クスプリカの後継機首。

・搭載AIはもちろん全ての面で初代エクスプリカよりもバージョンアップしており、初代エクスプリカよりも滑らかな口調でクルーと会話が可能。

 またそのボディは初代に比して全体的に丸みを帯び、薄いピンク色のカラーリングとなっている。

・初代〈じんりゅう〉戦没後にVS艦隊クルーのコンピュータへの入力方法が進歩したことからVS艦隊での使用が取り止めとなり、後継機エクスプリカ・ダッシュも製造はされたものの起動されないまま〈ヘファイストス〉内の倉庫で眠っていた。

 が、木星より生還したキルスティが持ってきた初代エクスプリカのメモリーデヴァイスを読みこむ為に再起動され、木星の奥底で〈じんりゅう〉に何が起きたかをケイジやテューラに説明し、またその記憶を活かしてSSDFの木星でのグォイドとの戦いに大いに寄与した。

 メモリー上は初代エクスプリカと同質となったはずであったが、ハードが違うためか、初代エクスプリカのような捻くれたことは言わない。




【レギオン・グォイド】

・グォイド・スフィア弾内で生み出された新種のグォイド艦。

・短時間で大量に生み出せることをが優先されている為か、その姿は軽駆逐艦程のサイズしかなく、武装は低出力のUVキャノンのみであり、防御力も低い。

 しかし機動力は高く、また数も多い為、SSDFにとってけっして無視できぬ驚異である。

・グォイド・スフィア弾の護衛として、SSDFへの攻撃用として、はたまたグォイド・スフィア弾背面に突き刺さることで同グォイドの推進装置としても用いられる。

・目撃した人物によって“雑兵グォイド”や“有象無象グォイド”とも呼ばれた。





【Sスィヴィム】

・人類が使用している〈セミ・フォンノイマン・マシン〉の総称。

・マイクロサイズからプラントサイズまでの様々な種類のSヴィムが、互いに能力を補い合うことで、限定的ながらも自己複製能力を有した自立行動機械群のこと。

・主に月や火星等の開拓およびテラフォーミング事業で使われている。

・広義においてはエクスプリカや汎用ヒューボットもこれに属する。

・グォイド・スフィア内部でもグォイド製Sヴィムと呼ぶべき存在が多数活動しており、軽駆逐艦級グォイド艦の建造プラントや、木星UVユピティキャノン発射機構などを建造していたと思われる。




【メルクリウス作戦】

・地球圏への発射は阻止したものの、水星圏への発射を目論み始めたグォイド・スフィア弾を殲滅する為に〈じんりゅう〉が敢行した作戦。

・【ザ・トーラス】内でグォイド・スフィア弾を破壊する術が無くなった為、意図的にグォイド・スフィア弾を惑星間レールガン弾体として発射させ、その直後に〈じんりゅう〉それ自体を惑星間レールガン弾体として加速発射させることでグォイド・スフィア弾背後から追いつき攻撃し、殲滅を試みる。

・名前の由来は水星マーキュリーの語源となった神の名前から。つまりそのまんまな作戦名である。命名はユリノ艦長。




【ダブルオリジナルUVD】

・【メルクリウス作戦】成功の為の奥の手として用意されていた〈じんりゅう〉の加速手段。

・〈じんりゅう〉が回収し、メインスラスター・ノズルコーン部に接続した木星オリジナルUVDを起動させ、〈ユピティ・ダイバー〉によってもたらされたシュラウドリング付き大型ノズルコーン部を用いてUVエネルギーを噴射しすることによって、〈じんりゅう〉が持つ推力に上乗せし、発射されたグォイド・スフィア弾に猛烈な速度差で追いつくことを可能とする。

・ケイジのアイデアを元にシュラウドリング付き大型ノズルコーンの製作が決まった段階で、ノォバ・チーフが万が一に備えて盛りこんでおいた機能である。




【ウィーウィルメック】

・ステイツが建造した六隻目の最新鋭の〈じんりゅう〉級・航宇宙戦闘艦、VS‐806〈ウィーウィルメック〉。

・その船体はVS‐802〈じんりゅう〉をそのまま前後に引き伸ばしたようなフォルムをしており、鮮烈なコバルトブルーのカラーリングがなされている。

・他の〈じんりゅう〉級がもつ特殊性能については不明だが、グォイド・スフィア弾を追撃した二代目〈じんりゅう〉が、実体弾代わりに放ったオリジナルUVDに追いつき、回収し、換装し、再起動させるという離れ業をやってのけたことから、ただならぬ能力をもっていることが窺える。

・艦長はキャスリン・J・グリソム。

・艦名の由来はアメリカ先住民族の神話に登場する龍から。

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