エンドステージ 歩み出す王様


「ううう、嘘だおねヒメたん? 笑えないジョークはやっ、やめるだお?」

「いいえ。これ以上ここに居ても、私の上達は見込めず堕落するのが目に見えています。急ではありますけど、本日を以てこのチェス部から退部させて頂きます」

 

 大会終了後の廊下、人通り少ない選手出入り口付近で卯三草高校のチェス部員達は慌てていた。

 それもそのはず。

 何せ、唯一女神様の如く現れ非モテ男子達に活力を与えたその美少女。

 憧れのマドンナとして存在し、アイドル的存在でもあったその女子生徒が。


 今、退部を申し出ているのだから。


「貴方達は、『別に大会なんて勝たなくてもいい』と仰ってた。これに間違いはないですよね?」

「そそ、それが何だお? 確かに僕ら別に優勝とか∞ドルとか興味なんてないお、正直こんな大会なんか出ないで部室でゲームやってた方が楽しいし最高だお。ヒメたんもそっちの方が良いに決まって」

「謝罪してとは言いません」



 ……その言葉に対し、部員達は顔を見合わせ。まるで困惑状態にも見える。



 ここまで言っても分からないその低能共に対し。ヒメは更に強い口調を強くし。

「人の願いは様々です。『楽したい』『やりたくない』『帰りたい』と、この大会をかったるいと思いテキトーにやる人も少なからず全国には何校かいますよ。その事実に否定はしません」



 けどッ!



「中には死に物狂いで勝利を目指す者もいます! 目指した夢に向かって、寝も惜しまずひたすら棋譜を勉強して、ひたすら対局を繰り返してる人だっています! 『勝ちたい』って。『勝ちたい』ッて。『勝ちたい』ッて願う人もいるんですッ! 一生を賭けて戦う人だってこの世界には何万にもいるんですッ!

 それを「こんな」とか、「なんか」とかで片づけないでください。


 高みを目指す人達に! そんな失礼な言葉を言うなァッッ!!」































「私はプロになりたいんです。チェスを『ただの駒』と思ってる人達と、一緒にいる意味なんかない」


 ……軽く頭を下げ、ヒメは後ろを振り返った。

 今迄の分を含め、これだけ言えればスッキリした気分だ。

 心残りはない。そぅ確認し、ヒメは今歩き出そうと。


 歩み出そうとした……時。



































「……むふっ、むふふ、むっふっふっふっ」


 ――?

 予想と反し、そいつは突如気色悪い笑い声を出した。

 何故か小刻みに震える手をポケットに入れ。

 そして……奴はスマホを取り出した。


「ひひひ、ヒメたん……ここ、これ何だかわかるぅかなぁ?」


 ニヤニヤとスマホを見せつけて。

 その画面に流れるのは……更衣室で私がスカートを下している映像だ。

「んひぃ! ダメだおヒメたん……ちゃんと周囲確認しないと」




 そうか……私にしてはとんだ凡ミスを犯してしまった。

 こうなる事は端からわかっていた。

 こんなクズ集団に、ほんの一瞬気を許した私が馬鹿だったと言わざる負えない。



「じゃあヒメたん……答えはもう出てるおね? むふ、むふふふふ」

 『もう逃げられないよ。ね?』と、その切り札をチラつかせ。

 部長の顔は、既に勝負は決まったと勝ち誇り鼻下伸ばしている。

 

「……はい。わかりました」

 

 そぅ俯いて。

 ヒメは細々と言い……周囲の部員共のニヤニヤが更に増した事を感じ。

 ゆっくりと、その俯く顔を上げた。
































 そぅ……だから。






























 私の口から言えるのは……これだけ。

 






























「――こんなブタ小屋の集まり場。死んでも退部してやるわよ」


 そんな切り札は呆気なく破り捨てられる。


「……ありぃ? お、可笑しいなぁ〜……ヒメたん何を言ってるだお? 僕たちのヒメはそんな」

「『そんな汚い言葉使わない』ってか? あーあァ聞き飽きたわそんな自己勝手な幻想押し付けセリフ。女の手も握った事も触れた事ない糞豚共のうめき声、本当いい加減口慎む芸ぐらい覚えなさいよ」

 ヒメの変貌ぶりに狼狽える部員達。困惑する中、部長は。

「見えてないのかなヒメたん……? こここれ、合成でもそっくりさんでもない正真正銘のヒメたんの生着替えっ! これを全国に流したら、どうなる事かぐらいわかって!?」

「流せば?」

「……へっ?」



 予想を反したカウンターパンチに唖然とする彼ら。

 ペッ! っと、唾を吐きヒメはその瞳を。

 静かな怒りに満ちた……紅瞳を浮ばせ睨みつける。



「どうでもいいわ、そんな動画。どっかの裏掲示板でもエロサイトでも好きに流せば? そんな糞な手でしか女を止められないなんて哀れ通り越して失笑だわ」

 ……して、最後に。

 トドメの一言と共に、哀れむ眼差しを奴等に向けて。

 





























「たかがその程度の脅しで、私がプロになる道を諦めるわけねぇ。覚えとけこのブタ供が」





























「ふっ……ふざけんなこのブス女が! っふーっふーッッ! 俺達がどれだけ貢いでやったか忘れてるとか頭小学生レベルかよォ! っふーっふーッッ! 脳内可笑しぃんじゃないでかねぇぇぇ!????」

 真っ赤っかに顔が膨れ、あたかも自我が制御出来ておらず。

 メガネを曇らせ、やたらと早口な言葉を述べ始め。

「俺だってな!? プロの対局テレビでばっか見てんだぞ! それに比べればお前の手なんか素人当然、おこちゃまなレベルの手捌き如きで戦えるわけがない」

 と、たらたらと自論を述べ。

「そっ、そうだよォ! いつも俺達が手加減して負けてやってたのわかんなかっただろう!?

 それでいい気持ち舞い上がっちゃって何ですか? いやーー笑えますねーー滑稽ですねーーっ!?」





























「お前の様な――容姿に取柄しかない女がプロなんかになれるわけねぇだろう!」

 










 そんな心ない。

 酷く冷たい言葉を浴びた気がする。

 でも、何故か。ヒメは一段と更に笑みをわざとらしく浮かべ。

 




「――貴重な女との会話は最後それでいいの? ――ブタ共さん達?」

 




「もういい! 帰って早速編集しようぜ。掲示板に貼る準備は俺がする」

「じゃ俺達はそれツイートして広げてくるわー」

「あぁ楽しみですねぇ~、女子高生の生着替え! 面倒だから目元黒線なしで流すわー特定犯頼みますわーー!」

 もう彼らの脳で返す言葉は思いつかない様で。

 ドスっドスっと、音を立てて去って行く姿を眺めていた。

 

 (……さて。これから面倒ね)

 本当は……どうでもいいなんて嘘だ。

 それが回れば。将来的に大きな仇となって私の生涯を邪魔する物になるのは一番自分がわかってる。

 どんな形であれ、プロとして生きていくには更に無難しい事になるのは目に見えていた。

 

 ――けど、それでもなる。

 

 それは私が決めた道だから。

 決して揺るがない、どんな困難な道でも高級じゃない道でも。

 もぅ決めた道だ。どんな事をしてでもなってやる。

 


































 なるんだよ――にな。

 








 そぅ覚悟し、スタスタと。

 歩み始めようと自販機の横を通り過ぎようとした――。


 だがそこに、腰に妙な違和感を感じた時、


「いゃあ~想像以上にクールだったね! そういう口悪なJKはお姉さん大好物だよ~♡」

 ……は?

 一瞬、スカートの腰部分に目を向けていく。

 頬を赤くした赤いジャージ女が、何故か私のスカートをたくし上げ様と……。

「なななな――ッ! アンタ変態ね……!? もう変態は十分なんだから潰れろこの変態ジャージ女!」

「うべぇ~まってぇ~お姉さんの美肌顔踏みつけるのはちょっと遠慮してぇ~……」

 力強く顔面に踏みつけ、弱ってる今、胸倉を掴み上げ。

 今、その顔面に右ストレートを打ち込もうと……。






「……嵐子……プロ……」




「おっ? ヒメっち私の名前知ってるのか? 結婚するか?」

 たかが名前知ってただけで結婚してたら少子化問題とっくに解決してるわ。

 てか、

「プロが何の用よ。まさか、『ただ女子高生に抱きつきたかった』とかだったら即警察呼ぶわよ」

「いんや~、私まであの豚共と逮捕されるのは死んでも御免だぜ?」

 ……?

 意味がわからない。

 訳が分からず黙って警察に通報しようとスマホを手にかけた。

 だがその一瞬。



「警察だぁ! 我らの功績の為にお前たちを逮捕する!!」



 物々しい騒ぎ。そのが耳に聞こえた時、ふとっ後ろを振り返った時。

 ざっと数えて8人ぐらいか。


 その警官達が……今、元部員達を馬乗りで押さえこんでいた。


「ぶぶぶっンヒィィ!? 僕は悪くない何も悪くないお! 人違いだお!」

「言い訳は署で充分聞いてやる。今は黙って我らの功績の為に逮捕されろ!」

「そそそそんな。ぶ……ぶひぃぃぃぃぃぃ!!」

 気色悪い悲鳴の最中、部長達は虚しく手錠をかけられていた。

「警察には私が見たままを伝えた。盗撮に飽き足らず脅迫・暴言・女性的侵害など多々あるが……まあ退学は免れないだろうな」

「……わかんない」

「ん? なになに~お姉さんにお礼なんてそんな」

「わかんないッて言ってんのよォォ!!」

 嵐子の言葉を遮って、通路でその声が響き渡った。

「何が望みなのよアンタは!? こんな素人娘に話しかけて何? プロのアンタから見れば話しかける理由なんてないでしょ? あるわけないでしょッ!?」

「……理由がなきゃ話かけちゃダメなのか」

「はっ! そんな歳にもなってわからないわけ? ないならさっさと消えないさよ……私の前から消えろって言ってるのよォッッ!!」

































「 聞こえたからだよ。お前の口から 」

 





























「――『プロになる』――ってさ」






























 ……その言葉に何も返答できなかった。


 その茫然と立ち尽くすヒメに向かって。再び、またあの笑みを見る。

 ガキ大将の様な、不敵に笑う口元を浮ばせ。


「ヒメちゃん、私の弟子にならないか」


「……は? プロは自分が言った言葉も忘れ程馬鹿なの? 私はあの白旗女に負けた、勝った奴を弟子に取るって言ったのはアンタよ。ほらっ、さっさと本当に弟子になる奴の方へ行きなさいよ」

「もぅ行ったよ。けど、諦めた」

 ……。

「そりゃあ魅力的なJKだった。なんなら私の生涯全て捧げても育てたかった奴だったよ」

「……それなら、弟子になれって言えば」「先客が居たんだよ」

 私の言葉を遮って、何故か嵐子はヘラヘラ笑っている。




「本当――タバナっちには敵わないな」

 



 聞き覚えの無い名前。

 けど、ボソっと言ったと思えば再びニカっと笑みを浮べ。

「と。言うわけだから、必然的にヒメちゃんにチャンスが回ってきたんだから喜べ。もし弟子になるなら棋譜本やらコンピューターチェスの機材は全部用意してやる。そして、対局相手も私が用意してやる。チェスは対局しなきゃ強くなれない……これから先、ヒメちゃんには沢山の人達と対局できるんだ。見たことも感じたこともない、未知の強豪達と渡り合えるんだ。ワクワクして来ないか?」

 

 ふとっ、その差し出された物に目線を移す。

 そこには……差し伸べられた嵐子の手が。

 私の目前にある。


 いつからだろう。『お姫様』が戦っちゃいけない常識が出来たのは。

 実に馬鹿げた話だと。

 

 戦場の最中に飛び込む姫が居てもいいじゃないか。

 

そんな――そんなカッコイイお姫様が居たっていいじゃないか。


 思えばそれはたったの一瞬。

 

 差し出されたその手を握るのに――迷いは微塵も感じなかった。


 

「――ようこそだ元お姫ちゃん。言っとくが、盤上が辛いからって涙は許されないぞ?」

「私。人前で無くなんて大っ嫌いな人間なのよね」

 

 

 ……………………………………けどさ。


「でも私――人が流す悔し涙は大好きなのよね」































 

「勝ってやるわよ。勝って勝って勝って勝って勝ちまくって、そして泣かせてやるわ……私の前に座る相手は泣かせてやる覚悟は出来てるのよ」

 





























「……そして」






























 

 その真剣な眼差しを見つめ。


「嵐子プロ。その中に――アンタも含まれている事を忘れるんじゃないわよ」

 

 ヒメはついに歩み出す。

 誰に言われたとか。

 誰にやれと言われた訳でもない。


 誰が動かした訳でもない。そぅ、

 これはヒメ自身が選び動かし決めた道だ。

 どんな残酷な試練だって。

 どんな過酷な茨道だって。

 どんな最悪な現実だって。

 

 何が待っていようが――そんな事は今のヒメにはどうでもよかった。

 

 彼女なら進める。力強く覚悟した彼女なら、どんな未来をも強引に突き進めるだう。

 

 だって。



 その瞳には。

 
































 紅く光る――瞳を放っているのだから――。

 

 

 ☆ ☆ ☆

 


 ――そして一方。



 ざわつく会場から出て。

 ……階段を一人で下る少年。


 降りた先には、その少年の帰りを待っていた駒達が居る。

「観戦は以上でよろしかったですか? 黒子様」

「う~ん? いいよ別に。対局は詰まらなかったし、わざわざ見る物でもなかった……時間の無駄だったね」

 黒子は脇目も振らず、その後を駒達は追う。



 目に写る景色も。



 横を歩く駒達にも興味などなく。ただ、前だけ向いて歩く。



「俺がショートケーキ26個食べてる間に勝って帰って来い。いいな?」

「珍しいですね黒子さん? いつも25個なのに1個余分に食べるって……県知事の息子の僕が言うのもアレですが、なんか良い事ありました?」

「口を慎め出来損ないが。黒子様に干渉するなど無礼だぞ」


 疾風守は冷たい視線で、マサトに手厳しく注意した。





























「私達は黒子様の駒だ――あの誓いを忘れるな」


「……忘れるわけないだろ。そんなの……」

 































 自慢なしでは生きていけない彼。

 自分の父を話に出せなければ真面に話せない少年。





























 神原かんばらマサト――彼は今日も黒子の後を追って歩く。





























 誰よりも忠誠心を高く持ち。

 信じる心を失った彼の隙間を埋める為。






























 犬門疾風守いぬもふうま――彼もその主の後を付いて行く。






























 

 ピンコーン、っと。

 その音がした瞬間、すぐにスマホを開き。

 画面に映る文にはただ一言……。







『 楽しそうね 』

 






 その一文を見て、黒子はそいつに目を向ける。



 ただ一人歩き出さなかった。



 その少女はただそこで見つめ。

 送り主は発せず。ただ、そこで黒子を見つめるだけだった。


































 小空りこ――彼女は今日もその悲し気な瞳を少年に向ける、

 




























「……あはっ♪ これを楽しんじゃいけないってのが無理な話しになるよ」


 確かに黒子は言った。

 ――『詰まらない対局だった』と。

 思い返せばそれは多々ある程。思わず深い溜息が出てしまう。

 ……しかし、だ。

 誰も『白子は詰まらなかった』とは言ってない。

 再び、それは不気味な笑みを浮べ歩き出す。


 あの白旗を抱える女子高生が。




 目の前に座る――その時まで。




 ★ ★  ★


「うんっわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ戻ってぇ〜〜戻って戻って戻って戻って、たった10分くらい戻してくださいよ神様ぁぁぁぁぁぁ〜〜ッ!!!!」

「だから だ ま れ 」

 バチコーン! っと、良い音がした気がする。

 パイプ椅子で俯く白子の頭を。容赦なく丸めたパンフレットで貫く程の勢いで束花は叩き抜く。

下婢かひ、待機室で叫ぶなんてマナーがなってないざますよ? ただでさえ『貴方が延長戦したせいで午後の部の予選が別日程になってしまった』せいで、今チェス本部からの判決待ちなんですから、元凶が騒ぐなんて見苦しい。以降、言葉を慎むざます」

「ごめんね。チビで幼いハムスターなラベンダーちゃんはちょっと黙ってて」 

「もぅー下婢かひ♪ 誰がそんな褒めろって言ったざますか〜! 待ち時間のティータイムが一段と美味しく感じますわ〜!」

 見るからに有頂天のラベンダーに目もくれる余裕もなく、白子は再び手で顔を覆い。

 「……はぁ~」っと、痛む胃も忘れ深い溜息を漏らす。

「あんな堂々と厨二発言して今更取り消せるわけないだろー。さっさと現実認めて次の対局相手の事ぐらい考えられないのかーお前」

「……はぁ~~」

「無視す ん な コ ラ」

バチコーンッッ! っと。


本日二回目のクリーンヒットが直撃する。









































「でも白子。これだけは忘れるなよ」


 その力強く聞こえた声に。ハッと顔を上げ。


 白子は彼女を……束花を見つめる。


































「いいか白子。





























――いいな?」


 その送られる眼差しに。


 一瞬、戸惑う姿を伺うも。


 今――力強く、その白旗を握って応える。

 

「はいっ」


 小さなこの待機室で、白旗少女の大きな決意が響き渡った。









































 2053年。

 この波乱なる戦場の世界を中心に。

 また新たに、ここに3人の王様がそのコマを掴み、遥か先に目線を向ける。

 そして、今その王様達は一歩前と。

 己の選択した道へと――命を置いた。































 一人。その少女は手を取った。

 憧れの頂点へ行きたい。

 プロになりたいと夢を思い出し。

 少女の笑う瞳には緋色の闘志を瞳に宿し。

 覚悟した眼差しは――今、炎が灯る。

 






























 一人。その少年は笑った。

 不気味な笑みを浮べ、その者がいつか己の前に座る時を連想する。

 そうだ。また戦えるのだ。

 再び、底知れぬ絶望を与え。

 またその少女の怯え苦しむ姿を思い描いた時。

 高らかと響き渡った笑い声は――青青をも塗り潰す勢いで広がった。





























 一人。その少女は旗を見つめる。

 本気で渡り合い、唇を噛み締めた彼女の涙。

 まだ足元にも及ばない。でも、それでも私と遊んでくれた少年の笑み。

 それぞれの顔を思い描いた時。

 心の覚悟は――更なる決意へと変わる。

 その純白な瞳に。その言葉は映らなかった。

 【 敗北 】という、その裏切りの二文字だけは。

 

 





































 それぞれが行く道へ。王様達は一歩前へと踏み出す。

 愚かでもあり。

 幼くもあり。

 でも、この世界の希望でもある。

 選んだ目指す先へと進み出して行く。













































 エンドライン側で待つ、それぞれのハッピーエンドへと向けて。






終わり

 



♖ ノートにて今後の作品展開が告知しています。どうぞそちらもご覧ください ♜

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