撃鋼戦輝ガンキャリバーR

作者 仁後律人

231

85人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

――

とにかく長い。現時点で30万字超という人を殺しかねない大ボリューム。やはり長いぶんかなりのスロースタートで盛り上がってくるまでに時間がかかります。しかし、ひとたびイグニッション!するやいなや怒涛の熱い展開。正義とはなにか、というのは初代ライダーから連綿と続く特撮ヒーローものの王道のテーマで、人物の心理描写に特化した小説というフォーマットは意外と特撮ヒーローをやるのにも向いていたのだなという気付きがありました。

★★★ Excellent!!!

――

この作品は作者の趣味全開のやりたい放題ノベルである。特に近代特撮ヒーローイズムを強く感じる。というかもう"そのもの"である。しかし、それだけでは終わっていない。
小説、そして非商業的であるという地の利を生かして、特撮モノなのに人々が行き交う都会のど真ん中で複数の怪人たちが暴れだすといったなかなか見られない描写が入ったり、本題とも言える展開に入る前の助走を存分且つ丁寧に走ったり(スロースタートであるとも言えるが)、戦闘描写も特撮かと思えばスタントアクション映画になったり、バイオレンス映画になったり、異能力バトル漫画のようになったり、もう凄い。カクヨムというフィールドを存分に活かした、ヒーロージャンル作品の形を壊さずに行われる「やりたい放題」の展開に心地よさを感じる。
だが、その趣味を押し付けがましく読ませてるわけではない。しっかりと作品の面白さに繋がるように使われているのだ。異能力や新武器、味方陣営の裏切りなどの"お約束"が今後どう絡み合うのか、読んでいる方はしっかりと気になってしまう。待ち遠しくなってしまうのだ。
本当に続きが気になる。
どれだけ時間がかかってもいいので、もっと見せて欲しい

★★★ Excellent!!!

――

この作品には子どもの頃に憧れて、今なお好きでいるあんな作品を感じ取れる。
この街には子どもの頃に妄想して、今では空想と切り捨てるあんな怪異が起こる。
そしてこの男には子どもの頃に描いたヒーローと、今は自分の小ささを知った一人のつまらない大人が同居する。
正義の味方を欲しがったちっぽけな男は、得た力を以って正義ではないナニカになる。
それは子どもの頃描いたヒーローなのか、それとも怪物なのか、はたまたただの脇役か?
揺さぶられた心は懐かしい休日の朝へと回帰する。
力があろうと無かろうと、誰かを守る、紛れも無いヒーローの姿がここにある。

★★★ Excellent!!!

――

「――そうだ。おまえたちが正義の味方で、俺の復讐を阻むなら! おれは悪魔で構わないッ!」
そう、正義の味方は、正義の味方であって彼の味方ではない。
この物語は、正義の味方でも救えなかった人間の、どうしようもなく後悔にまみれた、情けないヒーローもどきの話。
だけど、泥を啜って、血反吐を吐いて、死にたくても死ねなかった人間の命の輝きがここにはある。誰にも負けない熱い思いは、今ここで煌々と翠色に燃え盛っている。
その熱い炎を目にしてなお、君は狂わずにいられるか?

★★★ Excellent!!!

――

正直、何かの風刺小説の比喩なんじゃないかと思うくらいの長い序章が睡魔を呼んできた


\変なイキモノ出てきた途端、目が覚めました/

平成ライダー推しの人が書いたとは思えない
昭和ライダー推しもワクワクしてしまう

変身シーンはさながら、デビルマン

よくよく考えたら、仮面ライダーは正義の味方じゃなく、守るべきものを守り、使命を全うするイメージ
それがかっこよかったんだと思う

そのイメージをこの作品には感じる
平成と一緒に昭和も感じてほしい
世界観は現代から近未来なのに、彼らは昭和の人造人間を彷彿させる

萌えよりも燃えよ!拳で闘え!或いは武器で!
敵さんの\ドッカーン!!!/を思い出す

甦れ!熱き魂!わっほい!


………取り乱しました
だが、後悔はない

★★★ Excellent!!!

――

ヒーローという概念への疑問こそが日曜特撮の必須要素だ
異形となり人から恐れられてなお己の復讐のためライダーヘルメットを被った男が初代仮面ライダーだった

敵集団の謎や主人公が握る事で力を発揮する武器(バンダイ製メーカー希望価格4980円)、日常の象徴であるカフェ系舞台(終盤にだいたい壊される)だけでは面白い作品は出来ない
投げつけるかの様に提起される特撮パワーの根底に存在するヒーローという概念への疑問こそが面白さの原点なのだろう

※二話まで読了、最後まで読んだらレビュー更新します

★★★ Excellent!!!

――

深い心理描写と、さりげなく散りばめられる伏線。
ともすれば冗長とも言えるほど丁寧に、もしくは慎重に描いているように思えます。
様々な事象が積み重なった果てで「点火」した時、一気に物語に引き込まれました。
幼い頃、正義のヒーローに憧れた方、そして今でもヒーローを好きな方に是非お勧めしたい物語です。

「正義の味方」を求め悩み続ける主人公の結末も気になりますが、自らの正義に疑問を投げかけられた「正義の味方」の行く末にも注目したいです。

★★ Very Good!!

――

なんだろうか、最初の方はそこまで面白いとは思わなかった。
ただ、それでも読み進めていた自分がいた。
それはきっとこの作品にこもった熱を感じ取ったからかもしれない。
導線を焼きながらほとばしる炎に、やられてしまったからかもしれない。
そして、到達する爆弾。
その瞬間、わたしはこの小説にやられた。
きっとあなたも。
オススメです。

★★★ Excellent!!!

――

この作品で最も衝撃を受けたのはその空気感だ。
発展していく都市と終末のような心模様。このコントラストがマーブル模様のように溶け合い、読む者を魅了していく。

物語は丁寧に、しかし、どこか淡々と進んでいく。スロースタートな展開に正直焦ったさを感じるが、仁後律人さんのその静かに熱を秘めたような文章が、導火線のようにアクションシーンへの期待を高めていってくれる。

これは「正義とは何か」を問う作品だ。
主人公の一人である秋原灯介もまた、この問いに悩み、迷い、打ち拉がれ、それでも歯を食い縛って立ち上がり、己の信念を貫く。妥協すれば分かり合えるはずの者すら拒み、自らの中にのみある答えを信じる。その姿勢に、熱くならないわけがない。

是非、ご一読いただきたい。

(第一章まで読んでのレビュー)

★★★ Excellent!!!

――

主役は遅れてやってくる――その言葉を体現するような物語。
決して彼は「正義の味方」ではないし、まして「英雄」でもない。
伸ばそうとした短い腕で、砂糖菓子で再燃する程度の小さな復讐の炎で、それでも、「悪を許せない存在」であろうとした。
バッドエンドを塗り替えろ……その意志に燃える心は、誰よりもヒーローではないかと私は思う。

★★★ Excellent!!!

――

「正義の味方」「ヒーロー」そんなカッコ良い言葉で、さらっと語れない青臭くて土臭い熱いお話かしら。主人公、秋原の青すぎる心情や葛藤がなんとも歯がゆく、いたたまれないのだけれども、妙に応援したくなる。
特撮ものの様な熱いセリフ回し、ちょっとワクワクカッコ良いガジェット、繰り出す攻撃、好きですこういうの。秋原の手が握る、繰り出す、差し出すものは一体何になるのかこれからたのしみです。

★★ Very Good!!

――

この作品は、読む人間の胸の導火線をジリジリと焼き焦がすような熱さを持つ物語だ。

この物語の筆致は細やかで丁寧であると同時に、疾風怒濤の勢いを持つ。だがしかし、それは決して混じり合うことはなく、真っ正面から双方100%の力でぶつかり合っている。ともすれば支離滅裂、あるいは半端な文章になってしまうが、そうはならず、むしろ独自の魅力にまで昇華している――と評するのはいささか褒めすぎかもしれないが、その独特の味付けが癖になるのは疑うことのない事実だ。

次いで特徴として挙げられるのは、平○ライ○ーシリーズや谷○悟○作品、金○彰○作品といった先行作品への溢れんばかりの、というか完全に溢れて洪水を起こしてるオマージュの精神だ。これに共感の賛辞を贈るか、やり過ぎと揶揄するかは人それぞれだが、この精神は間違いなくこの作品の骨子と固める重要なファクターのひとつであり、かえって世界観の形成に一役買っているようにも感じる。

だがやはり特筆すべき点は、物語を織り成す登場人物の魅力であろう。ひとつひとつの要素に真新しさはない。しかし、それらの点が繋がれて生まれた像は、確かに新たな生命の鼓動を宿している。読み進めるうちに彼ら彼女らの過去に、思想に、生き様に触れ、いつしか「ほっとけない」ような人物と出会い、その行き着く先へと心が向かっている。それがこの物語の持つ一番大きな魅力であり、この作品最大の原動力だ。

少しでも興味を抱いたのなら、まずは第二話まで読んでほしい。読み終えるまでの過程で、あなたの魂の切っ先に触れることがあったならば、この物語はあなたにとって大切なモノとなる、はずだ。

★★★ Excellent!!!

――

ヒーローになれなかった弱すぎる青年はその弱さに鬼の力を点火し、弱さを強さに転化する。
主人公・秋原灯介が業火に身を焦がしながらも歯を食い縛り、拳を握り締めて立ち上がり続ける様を描いた文章からはその端々に作者・仁後律人先生の「好き」が詰め込まれていることを感じさせられます。

毎話毎話目を惹き心を鷲掴みにする本小説は話ごとのボリュームが非常に大きく満足度たっぷり、中でも戦闘描写は読むほどに味わい深くなる至高の逸品!小説でお腹をいっぱいにしたいならこれで決まりです!

★★★ Excellent!!!

――

 序盤は、軽小説しか読まない私みたいな人間には少しかったるいほどに、丁寧な心理描写の積み重ねになる。第三話までかけて、起爆剤がどんどん重なっていく。
 西風が巻き上げた砂混じりの小ネタににやつきながら、どうか一章の最後まで読み進めて欲しい。
 ――この物語は、そこで点火する。

★★★ Excellent!!!

――

「――――俺はさ。正義の味方なんかじゃ、絶対にないんだ」
 容貌を鬼の如き姿に変え、異形の怪物と戦う青年、秋原灯介は自らをそう称します。その言葉は自らへと語りかけるようで、しかし捨てきれないという矛盾を抱いているようにも見えます。彼は異形の力を有しながらも、決して万能ではありません。時に傷付き、窮地に追い込まれ、そして現実に絶望します。それでも彼は右の手を握りしめ、己の目的――復讐を果たすべく、翠の炎を燃やすのです。

 本作はそんな彼の葛藤と、火花飛び散る激しいアクションが織りなす物語です。日常の裏に潜む非日常、平穏を脅かす恐怖。読み進める毎にそのコントラストは鮮明になり、時に残忍なシーンから目を背けたくもなります。それでも、次の展開が知りたくなる、提示される不可解の正体を知りたくなってしまう、そんな物語です。

 秋原灯介という人間の葛藤は、正義の味方という存在の在り方を常に問いかけます。誰かを守りたくても守れなかった時、力が有っても負けてしまった時、正義のために悪を殺してしまった時……後悔と苦悩は両肩にのし掛る中で、彼は戦っています。その痛みを堪え、幾度と無く立ち上がり、悪へと立ち向かう姿を追いかけていると、熱い感情が胸にこみ上げてきます。

 まだ物語は始まったばかりで、彼の苦悩が晴れる日は遠く、暗躍する組織たちは正体を隠すばかりです。だからこそ今、この熱い物語の最前線に来て欲しいのです。秋原灯介という男が何に苦悩し、その中でどんな回答を得るのか。どうかその姿を、見て頂きたいのです。

『撃鋼戦輝ガンキャリバーR』、読んだ方の胸に、火を点ける物語です。

★★★ Excellent!!!

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この小説は、特撮ドラマ『撃鋼戦輝ガンキャリバーR』のノベライズである――と、そんな紹介をしたくなった。

物語の主人公・秋原灯介は実に煮え切らない男だ。強がりで、優柔不断で、情けなくてみっともない男だ。ヒーローになりたくて、でもなりきれなくて。
でもだからこそ、秋原灯介こそが主人公でありヒーローであることを私たちは知っているし、そう願っている。

この作品を通じて「ヒーローとは何か?」の問いに、読者一人ひとりがそれぞれのこたえを見つけられる。
あなたにとってヒーローとは、何だ?

★★★ Excellent!!!

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ヒーローや正義の味方という概念について本当に、誠実に、真剣に向き合った作品です。

それ以上に、人と人との繋がり、手を差し伸べることの難しさなど、様々なテーマが盛り込まれていて。言い方はダサいですが幕の内弁当みたいな小説です。

それらを綴る文章が本当にかっこよくて、迸っていて、グイグイ引き込まれます。

いま続きが一番楽しみな作品です。応援しています。




★★★ Excellent!!!

――

この物語の導火線は長い。
【イグニッション】、すなわち点火まで、時間がかかるのは確かです。

作者自身の熱とも思える翠色の炎は、序盤はくすぶっています。
それは主人公である秋原灯介の心を鏡に映したような、チリチリとした衝動。

灯介ら「センキ」たち。彼らの物語を【アドヴァンス】させるには、読者自身が読み進める他ありません。

あなたも【デトネイター】になりませんか。
登場人物たちの心が爆ぜたとき、きっと胸には熱いものがこみ上げてくるはずです。

「正義って何?」

このレビューがわかる人には、ガンキャリバーの熱さがきっと届くはず。