第四十四幕 人喰雷獣との戦いへの応援コメント
トン吉・チン平・カン太の三人組もこれで退場ですね。
よし子ちゃんにあたるひとがいたら可哀想ですが、やってきたことがことなので仕方ない。
雷への対策は、現代人ならではの知識が生かされていていい感じだなと面白く読ませていただきました。
何も知らないまま、鉄条網に流された電流で感電死した同僚に触れて自分も死んで……を繰り返して夜が明けた時には甲冑姿の騎士数千人が死屍累々……という「アーサー王宮廷のヤンキー」の衣鉢を継ぐ、ある意味真っ当な「電撃」の扱いで、感心しながら読み進めさせていただきました。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
「アーサー王宮廷のヤンキー」のように未来知識をもって過去の世界にて技巧をこらす、という王道展開にはやはりカタルシスがあると思います。だからこそWeb小説には異世界で主人公が現代知識を活用する場面が多数ある訳でして。
この世界は中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界でも純粋な現実日本の過去の世界でもなく「過去の日本世界(ただし妖怪がいる)」なので若干文脈は異なりますが、同じような趣を感じて頂けたら幸いです。
第二十三幕 師走に望む富士山への応援コメント
波の写真とか夜の遊郭を撮ってあげれば… また一悶着あるか(笑) 応為の画号「おーい」説とかもネタにして欲しいです
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
史実でも鉄蔵さんとお栄さんこと葛飾北斎と葛飾応為は西洋の絵画技法を研究してたらしいということなのでこんなエピソードを書いてみました。
富士山を背景にした大波と、光と影で浮かび上がる夜の遊郭の二作品は、未来知識なしに本人らの画才が編み出したという事でよろしくお願いします。
第三十三幕 芝居を観た帰り途への応援コメント
ああ、小田原の、「きんじろう」さんですか・・・一般的には「金次郎」ですけど自分では「金治郎」と書いていたそうですね。最近は小学校から銅像も消えてしまっていますが、亮哉がどこかで見ていても不思議はありません。しかし大人になった彼が180cmはある大男に成長していたということは知らないでしょうね。
また「子供のころ熱心に勉強した」こと以外何をやったかもあまり知られていない人ですが、調べてみると、こりゃ偉人だよと。彼を招きたい会社や地方自治体は山ほどあるでしょうね。今の時代の方がもっと知られるべきとも思う人です。
歌舞伎とヒーローもののつながりもまた面白いです。
石森章太郎は白波五人男の名乗りシーンからゴレンジャーのアイデアを思いついたという話もありますし、表立ってではなくこういうところで脈々とつながってゆく文化史の水脈もまた知れば知るほど楽しく感じられます。
この小説を読んだ後にはそういうことを考えつつ、東京の東側をそぞろ歩きたくなります。
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
この方はご存じ「二宮尊徳」なのですが史実で文政六年の三月中旬に一週間ほど江戸に滞在していたらしいので、亮哉くんらと絡ませてみました。
彼は現代風に言うと「いくつもの傾いていた会社を地道な努力で着実に立て直したスーパーコンサルタント」のようなものでして、まさに現代において知られるべき偉人だと思います。
戦国時代や幕末のような乱世だけでなく、平和な時代にもこのような偉人が大勢いたという実感を抱いていただけたら幸いです。
また、歌舞伎を変身ヒーローと関連付けたのは21世紀の私たちが良く知る日本文化は独立したものではなく、過去から連綿と繋がっているものの先端部分であるということを強調したものでもあります。
東京の街を歩く際に、過去の江戸の町の風情を感じながら歩くのも趣があって良いものですね。
第二十八幕 武士幽霊との戦いへの応援コメント
男谷精一郎が出てきたのでどこかでとは思っていましたが、こういう形で出てきましたか三舟のひとり幕末最大級の偉人……。
亮哉がこの時代に愛着を持ち始めこの時代の人を守ろうという意識を持つようになり、麟太郎君にもそう願ったのはじんときましたが……ナチュラルに人外の強さを発揮しておりもしかするとこの当時では最強の人物だったかもしれない小吉とっつぁんはそういう感覚を持っていなさそうなのが何ともはや。時代が違って幕末の動乱期だったら「何とか組」を結成して大暴れしていたかもしれませんがそれはそれ。人が世に出て活躍するのにはタイミングというか時代というか運というかそういうものもまた必要なのだなあとつくづく思います。
そしてまた。
亮哉が自分なりに必死に修行して再戦を挑む展開は熱くていいなあと。
わずか四日で何が変わるものか……というのはその通りですが、現代日本人の場合、走るということをはじめ飛ぶ転がる投げるなどの様々な動き、様々なルールある競技、ボールを使うもの器具を使うもの集団でやるものに近年では武道など、「体育」のおかげで体の動かし方の基礎が身についていますから、同じ四日の修行でもこの時代の同年代よりは上達が早かったのではないかと。
明治期に徴兵制が敷かれて集められた若者たちは、当初「みんなで並んで走る」ことができなかったそうですからね……そういうことを知っていると、本当にたくさんのことを幼少期のうちに経験させてくれる現代の義務教育は大したものです。あとラジオ体操も。
思い返せば、義務教育内でやっていなければ一生接する機会はなかっただろうというものはいくつもあります。自分の場合、美術での木炭デッサンとか技術での色々な工具の操作とか。縄跳びだって、体育の中でやっていなければ自分からやることはなかったでしょう。もちろん国語算数理科社会、英語も含めた学問の分野で得たものは亮哉ならずともたっぷりと。本当に義務教育は偉大です。
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
三国志の曹操を評した有名な言葉に「治世の能臣、乱世の奸雄」とあるように、傑物が歴史に名を残すには「時代」というものが如何に重要であるかということでもありますね。(とはいっても、葛飾北斎や曲亭馬琴のように平和な時代だからこそ才能が輝く偉人も多いのですが)
亮哉くんはこのエピソードで「俺はチートなんか持ってなかった」と考えていますが、実は彼が持っている最大のチートは「19世紀から21世紀にかけて世界中の偉人が試行錯誤の中で積み上げてくれた知識と技術と制度」なんですね。
その中には現代日本の社会制度である義務教育の恩恵や、医療知識や衛生知識も含まれてまして、21世紀を生きる私たちが当たり前だと思っている存在が如何に有難いものか、ということもこの小説の要素のひとつとなっております。
第二十三幕 師走に望む富士山への応援コメント
いつも楽しく読ませていただいております。
白菜って、漬物にしろ和え物にしろもちろん煮物にしろ、あれだけ日本料理に欠かせぬ野菜でございって顔してるのに、実際は近代になってから入ってきたものなんですよね……逆にレタスの方がずっと昔からあるという不思議。
そして、出ましたな引っ越し魔、娘ともども奇人変人、画狂老人卍。知らぬは亮哉ばかりなり。正体明かすわけじゃなく読者のこちらだけがニヤニヤするこういう展開は大好物です。
ふと気になって調べてみたのですが、「写真」という言葉は、フォトグラフィ(初期の「ダゲレオタイプ」)が日本に入ってきた時に翻訳されて作られた言葉……じゃないんですね。自分もそう勘違いしていました。
昔から中国の文献に見える言葉で、「高貴な人物の肖像を精密に描いたもの」に対して使われていたそうです。ピンホールカメラの原理で風景を紙に映してそれをなぞって正確な絵を描く手法も、「写真鏡」というものとしてすでに知られていたとか。平賀源内が使っていたそうで、これも知りませんでした。
本編を楽しく読んで、その上でさらに色々調べて、自分の知識も増やし広げることができるこの作品を応援しています。
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
江戸時代の風俗や言葉遣い、文化などに触れていただくという事もこの小説の要素となっていますのでそう知的好奇心を感じて貰えたようであれば何よりです。
ただ、私も可能な限り時代考証を詰めてるつもりですがやはり『抜け』はあるようで、この前の朝ドラで『格好良い』という言葉は戦後になって普及した言葉だと初めて知り登場人物のセリフを修正したりもしました。
その辺りも寛容になって物語を楽しんで頂けると有難いです。
第十九幕 回向院で相撲観戦への応援コメント
お、「幕末の剣聖」が……そうかこの頃なら若い彼がいるんですね
先の曲亭さんもそうですが、実はこの頃にこのくらいの年齢の有名人がいた、と顔出してくる展開は大好きです
その関連で興味持ってちょっと調べてみましたが、この年だと残念ながら雷電為右衛門は郷里で最晩年、七代横綱稲妻雷五郎が初土俵を踏んだ頃と、微妙に狭間の時期で
相撲方面の有名人を動画撮影することはできてなさそうなのが残念
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
21世紀の男子高校生が江戸で日常を送る中で歴史上の有名人とエンカウントするというのもこの小説の重要な要素の一つですので、楽しんでいただけたら幸いです。
実は大川端で男谷さんと亮哉くんが救った亀吉くんも「初代春風亭柳枝」という歴史上の有名人だったりします。(姉のおしのさんはオリキャラですが)
第十三幕 疲怠猪神との戦いへの応援コメント
こういう、厄介だけど法則はちゃんと決まっている相手を、それを逆手に取ってやっつける展開は大好物です。楽しませていただきました。
惜しいなあ、北海道のヒグマ撃ちのニュース映像でも見たことがあれば、拳銃じゃなくそれ用のライフルを出現させられただろうに(撃てるか当てられるかは別問題)
あとちょっと細かくて申し訳ないのですが、謀のところで黒田官兵衛はともかく、前話でせっかく三国志、自分の名前にも亮の文字ということに言及していたので、そこは韓信より孔明の方がいいのではないかと思いました。
毎回楽しませていただいています。ありがとうございます。
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
亮哉くんが文政五年に飛んだのは平成後期からなのでちょっと令和のヒグマのニュースは知らないんですね。
「韓信」ではなく「諸葛亮孔明」に喩えた方が良いというのはその通りだと思います。
しかし亮哉くんは隆に「諸葛亮孔明は天才軍師」だと教えられ「いや、俺そんな天才じゃないし」という謙虚さがあるので敢えてこの二人を比喩に使わせてもらいました。
能力バトルを楽しんでいただけたら何よりです。
第十二幕 大川でのはぜ釣りへの応援コメント
傾城水滸伝、来ましたか……全員美女じゃなく、原作での女性キャラは男性に変えられている、今のTSもののはしりというか何というか、アイドルに群がる男性に想像力を爆発させる作家、人間というものはいつの時代もそんなに変わらないものですねえそこがいい
作者からの返信
応援コメント、有難うございます。
江戸時代には既にハロウィンのようなコスプレイベントがあったりと、人間の本質はあまり変わらないですからね。
そういった歴史の連続性をもって江戸時代を眺めてもらうというのもこの作品の要素ですので、楽しんでいただけたら幸いです。
最終幕 狐の口から出た眞への応援コメント
最後まで読ませていただきました。とても良いお話でした。この様な物語を紡がれた貴方に感謝致します❣
作者からの返信
遅くなりましたが、読んでいただいて有難うございました。
編集済
第二幕 江戸の文政年間へへの応援コメント
久々にちょっと最初の部分を読み返しております(*・∀・*)
異邦へ飛ばされて右も左も判らない状況から、いかに現地と馴染んで行くか……という過程が一番しっかり書けている作品なので、参考にしたくて( ・∀・ )ノ
他の転移系作品は、最初から達観(異世界テンプレを熟知している)してて動じない主人公が多いんですよね……。
作者からの返信
コメント有難うございます。
確かに最近の異世界転移系物語ではあまり主人公が葛藤するのは見ないですよね。
元々この作品は「現世に大切なものがある主人公が異世界に行ったらどうなるのだろう」という疑問から始めた作品でもあります。
なろう系小説を否定する訳ではありませんが、多様性というか種々多様な物語があったほうが、読者にとっても作者にとっても出版社にとっても良い事なのだろうと思います。
(けもフレの例もありますし)
編集済
最終幕 狐の口から出た眞への応援コメント
りょーくんの高校一年生とは思えない知識量に舌を巻きつつ連休前半を費やして一気に読了。
初恋のお姉さんはすずさんだとばかり思ってましたがお秋ちゃんだったんですね。
指切りのことは二人とも知ってたしおすずさんに惚れた事件があったからてっきりおすずさんの方だと思いながら読んでました。
素敵な時間を提供してくださってありがとうございました。
次回作を楽しみにしています。
作者からの返信
最後までお読み頂き、こちらこそ真に有難うございました。
作品中では書かなかったのですが亮哉くんが劇中で披露している知識はほとんどが親友の「隆」に教えてもらった知識です。
初恋のお姉さんをすずさんっぽくしたのはミスディレクションというやつですね。ミステリではよく使われる手法です。「初恋の人はひょっとしたらおあきちゃん?」→「じゃあ葉月はおあきちゃんじゃないな」というミスディレクションでもあります。
作品を読み楽しんで頂けたようでしたら何よりです。
最終幕 狐の口から出た眞への応援コメント
エピローグなのに内容盛りだくさんでびっくりしました!
普通に現代の友達と仲良くやって終わりかなーと思ったら、まさかの謎解きパート開始で目から鱗です。
全て最初から決まっていたことだったんですね。
葉月ちゃんのこと、忠弘のこと。
見事な風呂敷の畳み方です。感服しました。
作者からの返信
最後までお読み頂き、数々の励ましの応援とコメントを頂き、真に有難うございました。
長編小説を公開するのは初めてだったもので、稚拙な表現や読みにくい段落分けなどもあったと思いますが、読了していただいた事に深く感謝致します。
今は初心者として、少なくともひとつの長編作品を完結させることができたことに大変満足しています。これからも創作活動は続けるつもりです。
織田さんの新作も楽しみにしていますので、今後もこのサイトにいる皆様で創作活動の輪が広がっていけばいいなと思っています。
編集済
第四十九幕 江戸の皆との別れへの応援コメント
生きてて良かったりょうぞうー!
人工呼吸、そしてお酒のご褒美!
現代と同じくらい、江戸時代にも想い出が、故郷と呼べる場所が出来ましたね……帰っちゃうのが本当にもったいないくらいに……。
お別れの場面は、こみ上げるものがあります……( ;∀;)
作者からの返信
コメント有難うございます。
いよいよ次回は最終幕ですからね。既に水曜日の夜九時に公開予約済みです。ハッピーエンドなのでそこはご安心ください。
いやぁ…一年以上書き続けることができたなんて自分でも信じられません。
これも、織田さんを初めとする読んでいただいた皆様のお陰です。本当に有難うございます。この場を借りてお礼申し上げさせていただきます。
最終幕が公開されたら近況ノートに感想欄を作る予定です。
第四十八幕 人模天狗との決戦への応援コメント
まさかの天狗はコピー能力枠!
相手の隙を突いて一矢報いるも……りょうぞうー!
せっかく未来に戻れると思ったのに……!
作者からの返信
コメント有難うございます。
能力バトルものの物語でコピー能力は軽く扱われることが多いですけど、本当はもっと恐ろしい能力なはずなんですよねぇ…
と、いう訳でラスボスにはコピー能力を持たせました。
恐ろしさが表現できてたら良かったです。
また、本作品に登場する妖怪は全て「現実社会にいる困った人たち」のメタファーになっております。考えていただくと楽しいかもしれません。
第四十七幕 時止玉兎との戦いへの応援コメント
やっと元凶を仕留めましたね!
時を操る妖怪……だから江戸時代にタイムスリップさせたわけですよね。
しかし、一難去ってまた一難……今度は大雨? 大波?
まだ一息つけないなんて意地悪すぎますよ!(笑)
これが正真正銘、最後の試練でしょうか?
無事に現代へ帰れますように……!
作者からの返信
コメント有難うございます。
次の妖怪が正真正銘、最後の妖怪です。
決戦なので分量が多くなって、先ほどようやく書き終わりました。
あと二幕は…根性で書ききってみせます。
お楽しみにして頂けたら幸いです。
第四十五幕 隔たりを超える縁への応援コメント
徳三郎さん、良いこと言いますね……。
幸せが巡り巡って、想い人も幸せにするだろう、とか。
ロミジュリを下敷きにしている分、なおさら強調されていますね。さすがです。
作者からの返信
コメント有難うございます
徳三郎さんはこの物語の中で一番の人格者ですからね。
今回の徳三郎さんの言葉、そして亮哉くんが最後におあきちゃんに対して伝えた言葉は、私が今は会えないある人に向けて伝えたかった言葉でもあります。
第五十幕にて大団円で終わる予定ですので、最後まで読んで頂けるようでしたら幸いです。
編集済
第四十四幕 人喰雷獣との戦いへの応援コメント
動物のお話!
珍獣の見世物小屋から絶滅種へ話題をつなげるのはウマイなと感心しました!
あの手この手で現代社会とのギャップを演出できるんだなーと、抽斗の多さに脱帽です。これまでもさまざまなカルチャーショックの対比を書かれて来ましたが、今回は特に目から鱗でした。
けものフレンズでトキちゃん出て来たし(関係ない)。
作者からの返信
すごーい! あなたは人を誉めるのが得意なフレンズなんだね!
このエピソードは実を言うと、けものフレンズから着想を得たお話です。おあきちゃんがネコ科に化けたのも、そういうことだったりします。
トキは江戸時代にはわらわらいて、害鳥としか認識されてなかったそうです。仏教の考えに基づいて幕府が駆除を禁止していたのですが、明治時代になって駆除が解禁されたので、乱獲されて一気に絶滅したそうです。またトキが増えるといいですね。
ちなみに私はトキとさばんなコンビが好きです。
第四十三幕 真夏の花火と傷心への応援コメント
危険性物って何だろうと思ったら、なるほど。
機転の勝利でしたね!
命がけで助けたおしのさんの告白を、泣く泣く断る……。
判ってはいても、胸が締め付けられますなぁ。
作者からの返信
コメント有難うございます。
日本のスズメバチは昔から危険生物で、大蜂といわれていました。
『さるかに合戦』で出てきた蜂も、おそらくこの大蜂でしょうね。
今回の展開は、もしこれがなろう小説なら非難轟々でしょうね。
ですがこの話は、最終幕の大団円へと繋がる重要なエピソードとなっております。どうか暖かい目で、本作品を読み続けて頂ければ幸いです。
第四十二幕 再度去来する蝉音への応援コメント
昔は生理痛も大変だったんだろうなぁ……。
症状が軽い人でも、今と違ってタンポンとかないだろうから、血の処理が苦労しそうですね。
作者からの返信
コメント有難うございます。
洗剤がない江戸時代以前では、今と比べ物にならないほど血の汚れが忌避されてたようです。掃除とかは想像するだけで大変そうですね。
江戸時代には「血の穢れ」という考えがあり、生理は現代の価値観でいうならば「下痢を垂れ流している」ようなものだったそうです。
余談ですが、昔の女性は内臓筋肉に力を込めることで膣を締めて、血が流れ出るのを抑える技を使っていたらしいです。
第四十三幕 真夏の花火と傷心への応援コメント
帰れる宛もないのに、いつまでも、女々しい、恥ずべき主人公、現実を、直視しろ
作者からの返信
コメント有難うございます。
そうなんですよ。女々しくて、元いた時代に執着して、いつまでもぐじぐじ悩んでいるのがこの主人公のダメなところであり、欠点なんです。
そういった主人公の欠点を理解して頂いたようで嬉しいです。
第四十一幕 陰摩羅鬼との戦いへの応援コメント
陰摩羅鬼強かった!
すぐには勝てず再戦して雪辱を晴らす。物語にも起伏があって白熱しましたね!
松平定信(本名)呼びは無礼なんですねー、知りませんでした。
確かに時代劇でも本名呼びは滅多にないなーと気づかされたり。
作者からの返信
コメント有難うございます。
武士の下の名前には本名と通称がありまして、本名で呼ぶことができるのはその武士の主君と親くらいのものでした。だから、暴れん坊将軍で家臣が「吉宗様!」と呼ぶのは実はおかしなことなんです。
あと、妖怪についてはあと三匹出す予定です。
ちょっとくじけそうな時もあるのですが、頑張りますので、最後まで応援して頂ければ幸いかと思います。
第四十幕 闇に明滅する蛍火への応援コメント
「抱かれても良いってことさ」
んまっ大胆!\(//∇//)\
とはいえ当時は今より今期も早いし子作りは義務みたいな面もありましたから、これくらいが普通なんでしょうか。
蛍の群れ、綺麗ですね!
描写が美しいです。草むらから監視されてるのは笑っちゃいました(笑)。
作者からの返信
コメント有難うございます。
そうですね、江戸時代に貞操を大切にしていたのは武士の娘くらいで、庶民は気軽に処女・童貞を捨てていたらしいです。
男は十五くらいになったら、そういうのが大好きな近所のお姉さんに筆おろしをしてもらうのが恒例だったようです。女性もわりと軽い気持ちでそういう行為をしていました。子供ができても長屋のみんなが一緒に育ててくれましたので、そんなに養育費を心配する必要もなかった訳です。もちろん人によって差はあったでしょうけど。
処女性が重要だという価値観が広まったのは、武士の価値観が庶民に拡大し、西洋の価値観が入ってきた明治維新以降だと言われています。
第三十九幕 七歩毒蛇との戦いへの応援コメント
まさかモーターボートにまで変身できるとは(笑)。
蛇の捕獲棒も、あれって昔は似たようなものはなかったんですかね。
アナログでも頑張れば蛇の鎌首を捕まえられる機構なら作れそうなものですが……難しいのかな。
作者からの返信
コメント有難うございます。
江戸時代にもヘビ捕獲棒はあったのですが、先に鉤爪がついているただの棒で、開閉ギミックはなかったようです。先っちょにロープを輪っか状にとりつけて、手元に繋がったロープを引くと先にある輪がキュッと閉まるタイプのヘビ捕獲棒もあったかもしれません。
おあきちゃんの変身能力は今まで出てきた妖術の中では一番のチート能力で、大抵のものには変身できます。ただ、第四十八幕で出す予定の最後の妖怪はそれ以上のチート能力の持ち主にする予定です。
第三十八幕 風に吹かれた錦鯉への応援コメント
蕎麦アレルギーって現代病じゃなかったんですね。
昔からあったのか……。
菖蒲打ちとかやったことないなぁ……アナログな遊びはとんと触ったことがないです。勉強になります( ・∀・ )ノ
作者からの返信
コメント有難うございます。
アレルギーは現代より遥かに患者数は少なかったのですが、江戸時代にもあったようです。ただ、花粉症は記録に残っていないので、なかったかもしれません。
食物によるアレルギー症状は当時は十把一絡に『食あたり』と扱われていたので、独立した病気とは思われてなかったとのことです。
子供の遊びはそれはもう様々で、巻貝を使ったベーゴマ遊びのようなものまであったそうです。
第三十七幕 あばた顔のすり師への応援コメント
まさかの鼠小僧!
こういう有名人をさらっと出せるのも江戸時代の魅力ですね。
とても印象的なエピソードです。
作者からの返信
コメント有難うございます。
杉浦日向子さんの本によると、鼠小僧というのは実際には義賊の色男ではなく、博打大好きな醜男だったそうです。後の世にお芝居で英雄化されたようですね。
また、この時代は寛政の改革をした元老中松平定信が隠居生活を送っていたり、『東海道四谷怪談』の作者四代目鶴屋南北がまだ生きていたりと、何かと歴史上の文化人が多い時代だったようです。
第三十六幕 捻伏悪鬼との戦いへの応援コメント
アクション回!
りょうぞう格好良いですね!
葉月ちゃんと再会できますよに……。
作者からの返信
コメント有難うございます。
詳しくは言えませんが、最終幕のプロットは既にできています。
きっちりハッピーエンドにするつもりなので、そこは安心して頂けたらと思います。
おあきちゃんの恋心に関してもしっかりとカタをつけるので、最後までお付き合い下されば有難いです。
第三十五幕 饅頭が結んだ師弟への応援コメント
苺大福がこんな役の立ち方をするなんて!
こういう意外性が本当に面白いです。
西洋苺が当時の日本に存在しないのも、当たり前のことなんですけど、目から鱗でした。
やっぱり昔は食材がいろいろ違うんだなーって。
木苺探しに本所中を探し回る……お疲れ様でした(ノД`)
作者からの返信
コメント有難うございます。
現在ショートケーキの上にあるようなセイヨウイチゴが日本に輸入されたのは1830年代のことらしいですね。
あと、リンゴも当時は和リンゴという3センチくらいのものしかなかったそうです。(ナシはありましたが)
明治維新後に様々な果物を産業化してくれた先人に感謝ですね。
第三十四幕 走れ洲崎の海岸へへの応援コメント
浅利のバター炒め、おいしそう……!
昔の調味料だから今よりはアバウトな味付けなんだろうけど。
異世界で現代の料理知識で無双するウェブ小説が今ブームですけど、その亜流って感じですね、江戸時代で現代メシ!
医学知識の落差も勉強になります。
現代では応急処置くらいならちょっと学べば誰でも出来ますけど、昔の人には高等技術なんだなーって。
作者からの返信
コメント有難うございます。
江戸時代の文政年間は、調味料が増えたことで庶民のB級グルメが花開いた時期でもあります。江戸各地の食べ歩きグルメガイドまで版木で出版されていたほどでした。だから、二十一世紀の料理を江戸時代に持っていったとしても、受け入れてくれる土壌は充分にあったと思います。
また、医療知識も消毒の概念がまだないので「傷を焼酎で洗う」という概念を持ち込むだけで名医扱いされたかもしれません。
編集済
第三十三幕 芝居を観た帰り途への応援コメント
歌舞伎の様式美を変身ヒーロー物に例える感性、すごく好きです(笑)。
物語のパターンって昔からそんなに大差ないんですよね。
作者からの返信
実際に、変身ヒーローものには時代劇のノウハウが込められているらしいです。
そして、時代劇には歌舞伎のノウハウが込められていて…と、ずっと連続しているらしいです。
私も、変身ヒーローものの大元が歌舞伎だと聞いた時は驚きました。
歴史とはぶつ切りのものではなく、連綿と続くものだと実感しましたね。
編集済
第三十二幕 笑い般若との戦いへの応援コメント
恋心、自覚!
一気に時空ネオロマンスものへ路線変更か!?(しない)
作者からの返信
まぁ、閑話休題で示した通り、この作品のヒロインは葉月だけなんですけどね(冷や汗)。
一途な主人公を描きたかったので。
そのあたりの葛藤も上手く書けたらいいなと思っております。
すずさんに対して芽生えた恋心?は第五十幕(最終幕)までには決着をつける予定です。
第三十一幕 本所墨田堤の休日への応援コメント
すずさんとお美代さんの憎まれ口の叩き合いがいつにも増して面白かったです!
お溶さん……まさかの正体に驚きました。
作者からの返信
ありがとうございます。
すずさんとお美代さんは以降は呑み友達になるという設定です。
お溶ちゃんのモデルは「溶姫」という当時実在したお姫様で
加賀藩主前田斉泰に嫁いで幸せな夫婦生活を送ったようです。
ちなみに加賀藩がお溶ちゃんを迎えた時に作った門が現在の「東大赤門」とのことです。
第二十九幕 初午の日の祭囃子への応援コメント
当時は大衆娯楽として消費されただけの『東海道中膝栗毛』が、現在では名作古典として歴史の教科書に載っているのが面白いですね!
もしかしたら、平成日本のライトノベルも、遥か未来では「名作古典」として残るかも知れませんね。
21世紀の代表文学『涼宮ハルヒ』! みたいな……(笑)。
作者からの返信
コメント有難うございます。
確かに発生当初には俗なものとされていた文化が、時代を下るにつれて高尚なものとされた例はいくらでもあるわけでして。(能楽・狂歌・浄瑠璃・歌舞伎・浮世絵・明治文学など)
おそらく未来の日本人は歴史の授業で「平成時代は漫画アニメなどの日本の伝統文化が花開いた時代である」と学ぶのだと思われます。
『涼宮ハルヒの憂鬱』などのライトノベルが大学教授の研究対象になる時代も、きっと訪れるかと思います。
第二十三幕 師走に望む富士山への応援コメント
鯨の分類や肉の食べ方など、現代とのカルチャーショックをうまく書けていて面白いです!
写真の反応も楽しいですね。
時代の違いを比較させた世俗描写がとても好きです。
作者からの返信
いつも応援有り難うございます。
遠い世界である江戸時代をなるべくリアリティあるものにすべく、できる限り調べてから書くように心がけています。ですが、もちろんどこか「抜け」はあると思いますのでそこはご容赦して頂けると有り難いです。
第四十八幕 人模天狗との決戦への応援コメント
戦国ものでよくある、「現代人の転生主人公がとにかく鉄砲を作って自陣営が圧倒的優位に立つ」という展開を逆転し、敵も同じものを使ってくるとこんなに厄介というのを見せてくれる今話の展開は素晴らしかったです。
ここまでほとんどあやかし退治にはからんでこなかった徳三郎さんの、ここへ来ての参戦と決め手たる使い方もよかったです。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
Web小説では主人公に神様から付与されたチートがよく使われますが、逆に敵対する相手に主人公顔負けのチートを使われたらどれだけ絶望的かということですね。
「決戦」というだけあって最後の敵となりますので、ずっと戦いの最中に描写してなかった徳三郎さんに奥の手として活躍してもらいました。
(夜の迷子探しの回には徳三郎さんが寝ている描写を入れたのは伏線だったりします)
あと二話、最後まで読んで楽しんで頂けたら幸いです。