第七十五話 魔導の塔と晩餐

「今日はゆっくり休もう」

僕はそう言った。


「そうね、このまま、戦ったら倒れちゃうわね」

「そうだナァ、ナオヤが頑張ったしな、このうまいご飯を食べてしっかり寝ようぜェ」

ラクスが言いもガルクが続ける。


「ごはん美味しいです」ミコルちゃんが嬉しそうに頬張る。

「ほんと美味しいわね、そして不思議な味」ラクスが続ける。


「そう?」僕は普通に美味しかった。これはこの世界の料理というよりもとの世界の料理に近い?とにかく自分に馴染んだ味だった。


「しかし、今日のナオヤの技もなかなか良かったな。氷を溶かして攻撃するやつ」

ガルクがそう言った。

「おにいちゃんかっこ良かったです。」ミコルちゃんが言う。


「ああいう技はどうやって思いつくのかしら?どういう風に考えているの?」ラクスに聞かれて考えた。

この考え方はプログラムだ。

本来は制御したい。

今回は、自分のファイヤーによって、氷を溶かしたが。

時限装置もしくは、センサー制御にして、コントロールしたい。


時限制御はそのなの通り時間で発動するものだ。これは今回の応用だいける気がする。今回は直接ファイヤーを溶かして氷を溶かしたが。長い紐に着火しておいて、その長さに応じて、着火させるという方法だ。

これはそのうち実験しないといけない。


紐と長さで計算すればうまくいくはず。

長さと時間には相関性があるから工学的に行けるはず。


もう一方はセンサー制御。

どういうことかというと、自動ドア見たいなものだ。

人が、まえを通ると、自動で、ドアが開く。


こういうようなことがやりたい。

たとえば、一定の位置に敵がきたら、ファイヤーが発動するとか、相手が氷の魔法を使ったら、爆発するとか。


プログラミングはそういう、条件を分岐させるものだから

魔法と相性がいいはずだ。

プログラミングというと、ゲームとかそういう、画面の中を制御するようなものがメインに思われているけど、本来はそうではない。


くるまを動かすのも船を動かすのにも使われてきた。

そして、その前は、それらは、機械の機構だった。

シンプルな回転運動を、複雑な動きに機械の形状を変えることによって、実現していたのだ。


たとえばワイパーとか、ワイパーを動かす、駆動は一定方向にしか回転しないシンプルなモーターのはずだ。

それの端っこを回転させることにより、右左に動く、ワイパーが出来上がる。


昔は機械で動きを制御していた。

現代はCPUが発達しているので、モータ自体を複雑に制御している事が多い。

これのおかげで、複雑な機械はだいぶ減り、今の電気自動車なんかは、かなりシンプルな仕組みで、昔の車に比べてスカスカなんだ。


ほんとだったら、そういうプログラムが得意だからやりたいが、それがなくても、十分できる。

CPUがないならないなりに、やることが出来る。


それがプログラマーだ。

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