第七十三話 魔導の塔とシルフと感想戦 後編
「このあと僕は騙されたんだよね。」
と悔しそうにシルフ君が言った。
「騙したわけではありませんが、待っていましたね」
と僕は笑った。
「シルフくんのキックを誘って、そこに氷の魔法をかけました。」と僕が、待っていた事を伝えた。
「これもかなり賢い技だったよね。いちいち、ずる賢いんだよなー。」
「ずるは余計だと思いますが、ありがとうございます。」
と、僕は笑っい。シルフくんも笑った。
「シルフ君の機動力がとても高かったので、そこを削りたかったのです。キックのダメージとしっかり相殺できましたね」
「なるほどなー。やっぱりおもしろいねー。ナオヤは。戦力差をアイデアでしっかり解決しているなー。」
と、シルフくんがほめてくれていた。
「でもこの後、シルフ君は浮きます。」
と、そこから戦いが一気に変わったことを絵思い出していた。「そうだね、ここから空中戦になったんだった。これも今考えると、誘い込まれたのだろうなー。」
とシルフくんが笑った。
「そうですね、ここからが空中戦です。空中戦といっても、空中に滞在する方法が違います。シルフ君は文字通り空中浮遊するのに対して、僕は直線的なジャンプの組み合わせです」
空中戦の生理をする僕。
「そうなんだなー。おもしろいなー。」
と、シルフ君は感心した。
「僕はそのあと、空中戦をやめて、シルフ君の魔法力の確認をしたんでした。1,2時間かな、と思ったんですが実際はどうですか?」
「どうかなー。もっと持つような気はするけど、実際に試したことはないからそのくらいかもしれない。」
「なるほど、そこまでかからなくてよかった、持久戦に持ち込んでいたら今頃負けていたかもしれない」
「そうだね、そうかもしれない、うーん、勝ちたかった」
と、悔しそうなシルフくん。
「そのあと、アイスを飛ばしてきたんだった。」
僕がアイスをうちはなったことを思い出していた。
「そうです、アイスのつららを吹き飛ばして、それをシルフくんが避けているうちに、氷の壁を中央につくったんです。そしてそれに気を取られているうちに、天井を蹴ってワープのスピードそのままに、氷のつららを打ち付けたのです」
「そう、それが刺さって痛かったよ」
「そしてその間に、氷の壁をもう一つ作って、さらに閉じ込めようとしました。」
「そう、そのことに気がついたから、氷の壁を壊しに言ったんだよね。罠だとも知らずに、くぅ、くやしいなー」
シルフ君はすがすがしく笑った。
「この壁は罠で、実は天井から攻撃している時に、天井につららを作ってしたんだね。そして、ファイヤーで頭上のつららを溶かした」
「はい、そうなんです。」
「くぅー。賢いなー。何から何まで、おもしろい戦いかただよ!氷を溶かして、攻撃にするとは」
「ありがとうございます!なんとか戦うことが出来ました」
「お見事」
と、シルフくんが僕を賞賛してくれた。
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