俺と正義の味方編
第7話 正義のリーダー! マジカルピンク!
7-0
突然だが、皆さんは正義について、一体どうお考えだろうか?
以前には、正義の味方について尋ねたことがあるけれど、今回は、正義そのものについてだ。
正義。
そもそも、正義とは、一体なんなのだろうか?
社会のルールを守ることが、正義なのだろうか?
自分の信念を貫くことが、正義なのだろうか?
社会のルールを守るために、信念を曲げなければならないなら、どうするべきか?
自分の信念を貫くため、ルールを破らなければならないなら、どうするべきか?
正義とは、概念的なものであり、その定義は個々人によるものだと、俺は思う。
人を守るための、正義。
社会を守るための、正義。
世界を守るための、正義。
自分を守るための、正義。
正義の定義は様々だが、その中から、どれか一つだけを選ぶものでもない。
自分の心に従って、自分の中で、自分の納得できる正義を、組み立てればいい。
もちろん、一般的な社会的ルールから逸脱した行動や、他者をただ傷つける行為を正義と言われたら、大多数の人間は反発するだろう。
悪と正義がぶつかるように、正義と正義も、時としてぶつかり合う。
ならば、正義とは、多数派の意見のことなのだろうか?
それは違う。
正義とはあくまで、個人の胸の奥に、宿るものなのだ。
正義とは、それを使った行動の正しさを証明するものではない。
正義とは、それを掲げた者の正しさを証明するものではない。
無暗に振りかざすものでもなく、自分の行動の免罪符にするのでもない。
正義とは、ただ自分の心の奥で、燃やすものなのだ。
なんて、悪の総統である俺が、正義について考えてしまうのは、一人の女の子のせいなのかもしれない。
これは、俺と、正義の味方と、――正義の話だ。
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