11-10


 剛骸ごうがい襲撃事件の翌日、本日は日曜日である。


 ヴァイスインペリアル地下本部への敵侵入事件については、現在詳しい調査を続行しているところなので、遠からず詳細を報告してもらうことになっている。


 というわけで、今日は休日ということもあり、樹里じゅり先輩の家にマジカルセイヴァーのみんなと集まって、全員で優雅なお茶会と洒落こもう! という趣向だった。


 ちなみに、俺は今回初めて、樹里先輩の家にお邪魔することになったわけだが、そこはまさに、上流階級のお嬢様が住んでいる邸宅というイメージそのままの、大豪邸だった。


 樹里先輩の家が、お金持ちとだということは知っていたのだが、こうしてみんなでお茶を楽しんでいる客間の豪華さには、正直、目を見張るものがある。


 本物の暖炉とか、初めて見たよ、俺。


「だから、そんなに簡単に命を投げ出すような真似は……」

「うぅ……、ごめんなさ~い……」


 桃花ももかにとくとくと説教されているひかりの様子を眺めながら、俺は高級そうなカップに注がれた、丁度いい暖かさの紅茶を一口すする。うん、美味い。ダージリンだろうか? 芳醇な香りを楽しみながら、俺はゆったりと、一息ついた。


「どう、統斗すみと君? 久しぶりに、紅茶をいれてみたんだけど……」

「もちろん、とっても美味しいですよ、樹里先輩」


 マリーさんのおかげで、紅茶は飲みなれている俺だが、先輩のいれてくれた紅茶も十分以上に美味しい。なんというか、非常にホッとする味だった。


 ……心労のせいで、いつも以上に癒されているのかもしれない。


「ほら! あたしが選んだお菓子も食べなって! そう! あたしが選んだ!」

「うんうん、火凜かりんのチョイスにしては、随分上品で、良い感じですね」


 火凜が俺に差し出してきた、色んなお菓子が乗ったお皿に手を伸ばしながら、あおいさんが満足そうに頷いている。どうやら、好みに合ったらしい。


「おっ、確かに美味しいな」


 俺が選んだクッキーは、口に入れるとホロリと崩れ、自然な甘みがふわりと鼻を抜けるが、それでいて後味が軽い。基本に忠実なレシピで作られていると思うのだが、なんともハイクオリティな美味しさだ。


 今回のお茶会で用意されたお菓子は、クッキーやチョコレートなどのベーシックなものだが、どれも高級感はあるけれど、下品すぎない逸品の数々である。本当に、これを火凜が選んだというのなら、なかなかハイセンスだ。


 どうにも樹里先輩っぽいセレクトな気はするが、そこは言わぬが花かもしれない。


「じゅ、十文字じゅうもんじ! そのクッキー、ちゃんとひかりの分も残して……」

「ひかり! まだ話は終わってない!」


 優雅な午後のティータイムを楽しむこちらを羨ましそうに、あるいは恨めしそうに眺めながら、ひかりは再び、桃花先輩によるお説教タイムへと戻っていく。


「まぁ、自業自得なんだけどな」


 俺はそんなひかりを眺めながら、もう一つクッキーを口の中に放り込む。

 うん、美味い。


 本当なら、この前、火凜と樹里先輩が言っていたように、今回のお茶会は落ち込んでいたひかりを励ます会になるはずだったのだが、前回の戦闘での一件により、その予定は、急遽変更と相成あいなった。


 黄村きむらひかりを励ます会が一転、黄村ひかりをさとす会となってしまったのだ。


 諭すというより、説教って感じだけど。


「あっ、桃花ー。桃花が終わったら、次あたしねー」

「分かってるよ、火凜。もう少し待っててね」

「ひええー……」


 即座に次の予定が決まってしまい、情けない悲鳴を上げるひかりを観賞しながら、俺は再び紅茶を口に含ませる。うん、やっぱり美味しい。


 黄村ひかりへの説教地獄は、まだまだ続いてしまいそうだった。




「うぅ……つ、つかりた……」

「お、おつかれ……」


 ゴシック調の高そうなソファーに向かって、疲労の余り倒れ込んでしまったひかりに対して、俺は、引きつった笑顔で声をかけてやるのが、やっとだった。


「恐るべし……、正義の味方の説教コンボ……」


 怒涛のような説教の連続すぎて、正直、恐怖すら感じてしまった。


 それだけ、みんながひかりのことを、真剣に考えているということなのだが、このボロ雑巾のようにぐったりとしている様子を見てしまうと、流石の俺も、涙を禁じ得なかった。


「そして、説教した皆さんの方は、もう優雅にティータイムを楽しんでるし……」


 とりあえず一通り……、というか、一回り、全員がひかりへのお説教を終えたところで、ようやく満足したらしい桃花たちは現在、とっても楽しそうに、紅茶とお菓子とお喋りを、華やかに楽しんでいる。


 地獄のように倒れ伏しているひかりとの対比が、なんとも悲しい。


「おっかねぇ……」


 俺は、マジカルセイヴァーのみんなを怒らせるようなことだけは、絶対にしないようにしようと、固く心に誓うのだった……。


「うぅぅ……、恐かったけど、勇気を出して頑張ったのに……、ひどい……」


 涙目になりながら、うつ伏せでぐったりとしているひかりの様子は、凄まじく同情を誘うが、どうやらあれだけ言われても、まだ本当の意味で、自分の行動をかえりみてはいないようだ。


 ここは俺の中にくすぶる、弱っているひかりを甘やかしたい欲求をグッと堪え、もう少し厳しい言葉をかけてやった方が、いいのかもしれない。


「まぁ、勇気と蛮勇は違うってことだな」

「なによー! 本当に戦ったこともないくせに、十文字、生意気!」


 確かに、俺が実は悪の総統であるとは知らないひかりからすれば、十文字統斗は、ただの一般人でしかないのだ。実際に命をけたことすらない相手から、いくら偉そうに説教されたところで、心に響かせるのは難しいのかもしれない。


「まぁ、俺は桃花から簡単な話を聞いただけだから、あんまり詳しいことは分からないけどさ、それにしたって、最後の特攻はないだろ、特攻は」

「むぅー……」


 それでも、俺はひかりに言うべきなのだ。

 

「どう聞いても、まだそんなことするタイミングじゃないというか、完全にお前の勇み足にしか思えないわけだが」

「むむむぅ……」


 確かに、命を懸けて戦うのなら、いつか本当に、自らの命の使い方を選択しなければならない時が、来るのかもしれない。


 しかし、それは少なくとも、前回の戦闘ではない。そんな差し迫った決断を下すには、あきらかに状況は混沌としすぎていた上に、状況はまだ始まったばかりだった。あれでは、命をドブに捨てるようなものだろう。


 ……なんて説教は、もう散々、正義の味方の先輩方がしてくれたし、ひかりも心の底では、分かっているのだろうけど。


「――しょうがないでしょ! なんか、すっごいピンチだ! って思っちゃったら、わーっ! ってなっちゃって、ひかりがやるって決めたんだからやらないと! って焦っちゃって、うぉー! って感じがしたと思ったら、なんか、気付いたら、身体が勝手に……」


 どこかしょぼくれた顔で、一生懸命に話をしてくれるひかりを見れば、彼女は彼女なりに、必死に動いただけだということは分かるのだが、いかんせん、その隠しきれない幼さというか、未熟さが、その折角の決意を、台無しにしてしまっているような気がする。


「……まぁ、あれだ。努力は認めよう」

「……なんか偉そうで、むかつく」


 ひかりは唇を尖らせて不満そうだが、それでも俺は話を続ける。もう少し、この可愛い後輩に伝えてやるべきことが、あるからだ。


「いや、だからな? 俺が言いたいのは、命を懸けるなら懸けるで、もうちょっと冷静になれというか、自分が死んだらどうなるか、ちゃんと考えろというか……」

「ひかりが死んだらって……、なにそれ? 死んだら全部、終わりじゃん」


 ……いや、確かに、人間死んだらお終いだけども。

 どうやらこの少女は、本当に大切なことを、忘れているようだ。


「終わりじゃねーよ。なにも終わらねーよ。お前が死んでも、世界はぐるぐる回っていくんだよ。残された者は、それでも生きていくんだよ、バカヤロー」

「な、なによ……」


 思わず心の底から出てしまった本気の声に、ひかりが怯んだように身を捩る。

 しかし、怯んだくらいで止める気はない。

 これだけは、絶対に言わないといけない。


 命を懸ける人間が、命の価値を蔑ろにするなんて、あってはならないのだから。


「お前が死んだら、残された人間は……、お前の家族も、マジカルセイヴァーの仲間も、学校の友達も、みんなみんな、悲しむんだよ。それこそ死ぬほど悲しむんだよ。そんなことも、忘れてるんじゃないのか、お前?」

「うぐぅ……」


 俺の拙い指摘を受けて、ひかりは痛恨といった感じで顔を歪め、黙り込む。

 どうやら、ようやく思い出してくれたようだ。


 そう、こいつだって、本当は気付いているはずなのだ。


 人間は、一人で生きているわけではないと。

 人間は、いつも誰かと繋がりながら、生きているのだと。


 自分の命を懸けてまで、誰かのために戦おうと誓ったのは、その大切な繋がりを、守りたいと思ったからこそだということを。


 それはきっと、正義の味方も、悪の総統も変わらない、命を懸けるための単純な、でも、特別な理由のはずなのだ。


 だから俺は、ひかりに告げる。

 彼女と同じ様に、命を懸けて戦うと、覚悟を決めた者の一人として。

 そして、彼女を大切に思っている人間の一人として。


「本気で命を懸けるなら、自分の命の重みを、しっかり自覚してからにした方が、いいと思うぞ」

「…………」


 黄村ひかりは、黙り込む。


 自分の想いを、自分の覚悟を、自分の決意を、自分にとって大切なことを思い返すように、じっとじっと、黙り込む。


 それはひかりらしくない、滑稽なくらい真剣な表情だったが、同時に、彼女がどれだけ本気かが分かる、なんだかとっても、良い顔だった。


 その顔を見て、俺はなんだか安心してしまう。あれだけ真剣に、そして、本気で考えることができるなら、きっともう、大丈夫なはずだ。


 そう思わせてくれるだけのなにかが、この悩める小さな戦士から、溢れ出ている。


 黄村ひかりはこう見えて、もうすでに、一人前の正義の味方なのかもしれない。




「……ねぇ」

「うん? なんだよ?」


 しばらくの間、ソファーに倒れ伏したまま考え込んでいるひかりの横で、俺がぼんやりと座り込んでいるだけの、とても静かな時間が流れていたが、その悩める本人によって、その沈黙は破られた。


「十文字も、ひかりが死んだら、悲しい?」


 寝転んだままのひかりは、こちらを見ていない。


 その質問は、ポツリと中空に向かって投げ出されただけだが、しかし、その声は、どこまでも真剣だった。だから俺も、どこまでも真剣に、答えることにした。


「そりゃ悲しいさ。悲しいに決まってるだろ」

「……本当に?」


 本当だ。

 本心に決まっている。


 だけどそれは、言葉だけでは、なかなか相手に伝わらないことなのかもしれない。


 だから俺は、ソファーから立ち上がり、横になっているひかりの側に膝をつき、その肩に優しく手を置いて、彼女の瞳をじっと見つめながら、自分の気持ちを伝えるために、精一杯、言葉を選ぶことにする。


「ちょ、ちょっと」

「俺は、お前のことを、大切に思ってる」


 ひかりが、なんだか驚いたような顔をしているが、そんなことは関係ない。

 俺はただ、自分の正直な気持ちを、正面からぶつけるだけだ。


「なっ、なっ……!」

「お前が死んだら、なんて、考えたくもないし、もし本当にお前が死んでしまったのなら、俺の人生は、一瞬で灰色に染まって、味気ないものになってしまうだろう」


 ひかりが、まるで陸に上がった魚のように口をパクパクとしているが、そんなことは全然関係ない。俺はただ、自分の気持ちをまっすぐ伝えるだけである。


「な、なに、いきなりなに、を……!」

「だから、俺はお前に生きていて欲しい。そして生きてる限り、一緒にいて欲しい。そう思ってる。本当に、俺は、そう思っているよ」


 ひかりが、顔を真っ赤に染めて、更に目を白黒させながら、その上、頭から湯気が噴き出しそうなくらい茹だった顔をしているが、そんなことはまったく関係……、いや、ごめん。途中からちょっと、面白くなってしまったのは認める。


 しかし、だからといって、俺は嘘を吐いてるわけではない。


 俺の言葉は全て、心から出た本心であることに、変わりはないのだ。


「ちょ、ちょ、ちょ……」


 俺の渾身の告白を受けて、茹ですぎた茹蛸みたいになってしまったひかりが、プルプルと震えながら、なにかを言おうとしているが、なかなか言葉にならない。


 だから俺は、自分の顔を近づけて、そっとひかりの声に耳を傾けることにする。まったく、可愛い奴である。


「ちょ? ちょってなんだ? ちょー嬉しい! とか言ってくれるのか?」

「調子に乗るな! この女の敵めー!」


 その通り、調子に乗って、無防備に顔を近づけてしまった俺の耳元で、突然大爆発したひかりが、大声を上げた。やばい。耳がキーンってしてる。 


「ひかりと一緒に寝たからって、調子に乗らないでよね! ちょっと二人きりで一夜を過ごしたくらいで、あんたみたいなスケベ野郎に、心奪われるひかりじゃ、ないんだから!」

「あっ、バカ!」


 慌てて止めようとしたのだが、耳鳴りに気を取られてしまい、間に合わなかった!


 ひかりが、そのまま大声で投下してしまった、迂闊すぎる爆弾発言によって、この部屋の空気が、一瞬で凍り付いたのを察知して、俺は背筋が震えるのを、どうしても抑えられない。


 特に、つい先ほどまで優雅なティーパーティを和やかに楽しんでいたはずの、桃花たちの方には、目も向けられない。


 なぜなら、この極寒のブリザードの発生源は、間違いなく、確実に、絶対に、そちらの方角からだからだ。


「一緒に……」

「寝た……?」


 桃花さん、火凜さん。

 そんな、地獄の釜が開いたような声を出さないでください。


 正直、恐ろしいです。


「二人きりで……」

「一夜を……?」


 葵さん、樹里先輩。

 そんな、断頭台のギロチンを研ぐような声を出さないでください。


 正直、震えが止まりません。


 一瞬前まで、穏やかな空気が流れていたはずなのに、もはやこの場は、厳かな裁判所を吹っ飛ばして、罪人を裁くための処刑場と化していた。


 やばい。死ぬ。


「統斗くん……。ちょっと、こっちに来てくれる?」


 妙に優しい桃花の声に、俺は、身じろぎ一つできない。


 まずい。

 選択を誤れば、そこに待っているのは、凄惨な末路だ。


 俺は必死で脳を動かし、なんとかこの場を丸く収めるべく、言い訳をひねり出す。


「いや、みなさん。これはちょっとした誤解でして……」

「なにが誤解なのよ! あんたとひかりが同じベッドで寝たのは、事実じゃない!」

「いや、もう、お前は黙ってくれ!」


 しかし俺の考えた渾身の言い訳も、ひかりの無慈悲なカットインで、完璧におじゃんである。


 あーあー! 

 一瞬でこの場を収める、素晴らしい言い訳だったのになー! 

 あーあー!

 世界が涙するレベルの、歴史に残る、最高の言い訳だったのになー!

 

 ……いかん。混乱してる。むしろ錯乱か。

 俺が、別になにも思いついてなかったのは、ここだけの秘密だ。


「……はは~ん」

「な、なんだよ?」


 そんな、あからさまに取り乱してしまった俺の様子を見て、ひかりがまるで、悪戯を思いついた猫のように目を細める。


 まずい。嫌な予感しかしない……。


「――ひどい! ベッドの中で、ひかりのこと無理矢理抱きしめただけじゃなく、同じお風呂にも入ったのに! それを全部、無かったことにしようなんて!」

「ちょ、おま!」


 なにを考えてやがるんですか、この子は!

 しかも、言ってることが全て嘘ってわけじゃないのが、最高に性質たち悪い!


 一緒にお風呂、ではなく、同じお風呂、というのが、ミソである。


 確かに、ひかりはうちの風呂に入ったし、その後、俺もその風呂に入ったので、風呂に入ったのは、本当ということになる。あくまで、、だけどな!


 あっ、無理矢理抱きしめた、の方は、ノーコメントで。


「……統斗くん?」


 やめてください桃花さん。

 そんな閻魔大王も裸足で逃げ出すような威圧感は、あなたには似合いませんよ?


「おい、ひかり! 一体なに考えてんだよ! 自殺志願者か、お前は!」

「ふっふーん! 死なばもろともよ!」


 このやろう!  特攻は止めろと言ったばかりなのに! 命は大事にしなさいよ!


「しょうがないわねー! こうなったら、生きるときも、死ぬときも、ひかりと一緒なんだからね! 統斗!」

「こ……、こいつ……!」


 俺のことを初めて下の名前で呼びながら、ソファーから派手に起き上ったひかりが、なんだかとっても嬉しそうに笑いながら、俺の腕に絡みつく。


 うぅ……、ちくしょう、ちょっと可愛いじゃないか……。


「統斗くん! ひかり! 二人とも、早くこっちに来なさい!」

「は~い、桃花先輩! 今行きま~す!」

「や、やめてくれ……、俺はまだ、死にたくない……!」


 荒ぶる桃花の怒声を浴びせられたというのに、ひかりはニコニコと笑いながら、俺の腕を抱きしめたまま、再び自ら、地獄の底へ向かおうとする。


 正気か、ひかり。


 桃花の後ろには、桃花と同じか、それ以上にドス黒いオーラを発してる人物が、三人もいるんだぞ!


「ほら! 往生際が悪いわよ、統斗! ひかりが一緒だから恐くないでしょ!」

「いやだ~! 恐い~! 助けてくれ~!」


 なんだか覚悟を決めてしまったひかりに引きずられ、俺はこの可愛い後輩と一緒に、正義の味方から、思い切りお説教されることになってしまったのだった。


「うぅ……、これも運命か……」


 ついさっき、絶対に受けたくないと思ったはずだった正義の味方の説教コンボを、ひかりと並んで正座しながら受けながら、俺はそっと涙を流す。


「なに笑ってるのよ、統斗。ちょっと気持ち悪いわよ」

「うるさいよ、ひかり。俺は先輩なんだから、せめて、さんをつけろ、さんを」


 こうなっては、仕方ない。俺も覚悟を決めよう。


 この愛すべき後輩と、末永く付き合っていく覚悟を。


「二人とも! 真面目に話を聞きなさい!」

「は~い! 桃花先輩、ごめんなさ~い!」

「うぅ……、すいません……、本当にすいません……」


 さしあたっては、その覚悟のために、この正義の味方による説教波状攻撃を、全て受け止められるだけの勇気が欲しいと、切実に望む、俺なのであった……。


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