どうしても葛藤せずにいられない。そんなじわじわと来るシチュエーションに強く心を引き付けられました。
突如カレンダーに現れる不思議な「。」の記号。
パッと見た限りは特に気にならなさそうな小さな点。けれど、それが出現するのはいつも「誰かの誕生日」に関わるものになっているのがわかる。
そして、「。」が出現した後には決まって「あること」も発生することに。
「句読点」の「句点」。言ってみれば、「ここで終わり」ということも意味する記号。
一時期はLINEなどのSNSで「。」を付けられると「会話を強制終了」されるような気がするとして圧迫感があるなんて話や、「。」を付けることを「マルハラ」なんて呼ぶ話も出ていた。
そんな風に突き詰めると強い意味のありそうな「。」、それが出現することで主人公夫婦はどんどん不穏な状況に陥ることになる。
とにかく問題なのは、「自分の手の中にあること」、「自分がその事実を知ってしまっていること」。
自分自身の行動自体で誰かの未来を大きく変えられるということは、その分だけ大きな責任を負うことになる。それは突き詰めて言えば、「誰かの運命を握ること」にも繋がってしまう。
そうやって「。」のもたらす意味を知ったことにより、激しい葛藤を強いられることに。
この熾烈な状況に気づいた夫婦は、最終的にどんな結末を迎え、どんな決断をするようになるのか。
「もしも自分が同じ立場になったら?」、そんなこともついつい考えたくなる、ゾワリと来るホラー作品でした。