何を書いてもネタバレになってしまうので、「最高」とだけ言わせて下さい!

水の中が大好きで泳ぎの得意な拓海は、ある日祖母の「終活」を手伝っていて、祖父の遺したノートを見つける。
「人魚観察日記」と題された、そのノートに記されていたのは――。

とにかくラストの一行が効いています。同時にタイトルの意味が鮮やかに浮かび上がってくるのも、見事という他ありません。
ジャンルはホラーですが、個人的には恋愛小説としても読めました。
育てている生き物は可愛くてたまらないもの。それが小さいとはいえ人間に似ていたら、「そういう気持ち」になってしまうのもわかるような気がするのです。いえ、私がヘンなのかもしれませんが……。
拓海の祖父はちゃんと自分がしたことの責任をとったわけですし、誰にも非難する権利はないのではないかとも……。やはり私がヘンなのかもしれませんが……。
あとはただただ拓海に幸せになってほしいです。大丈夫、○○が獲れるなんてむしろ特技じゃないですか! あなたを受け入れてくれるひとが、愛してくれるひとがきっといる!

異類婚姻譚が大好きな私の心臓のど真ん中を撃ち抜いてくれる、不気味ながらある種の美しさや切なさも感じる名作でした!

その他のおすすめレビュー

ハルさんの他のおすすめレビュー1,253