僕は浅学なのでこの一首に詠まれた画家たちの名前を列挙することはできませんでしたが(まぁ、タイトルでしてくれているのでする必要もないかもしれませんが)、しかし「ひまわり」という題材を目にした画家たちの多様な表現というものを改めて実感するような、そのモチーフが持つ多様性、そして創造性をいかに刺激するかを感じさせるような、そんな短歌でした。
確かに、人によってしおれていたり、花瓶に活けられ、歪んだり、印象派が描くとぼやけたり、多様な表現がされるモチーフです。
そしてそれは、このイベントでもそうなのかな。「ひまわり」というモチーフで短歌を詠む企画。このイベントへの参加者たちも様々な目で「ひまわり」を見ていることでしょう。そんな作家たちを、温かい目で俯瞰しているような、そんな優しさも感じる一首でした。
暑い日に、涼しい美術館で静かな時間を過ごしているような、そんな気持ちになる短歌です。
ぼやけているのは、モネの絵、ざんばらはマティス、ぐにゃりはゴッホ、立ってはクリムト、枯れてはシーレの絵のことを詠まれているのでしょうか。
モネもゴッホの向日葵も花瓶に入っていますが、マティスに「花瓶」と説明をつけられたのは、他に「花束」があるからでしょう。花瓶の方もマティスのイメージとしては暗いですが、これは初期の作で、チューブから出したばかりの絵の具を厚く盛り上げるようにして描いているのがわかります。
いつもは歴史ものをお書きになっている四谷軒さんが、「ひまわり」の絵を眺めている様子を想像して、そちらも楽しんでいます。
私はシーレ以外のひまわりは、幸いにも、実物を見ることができました。でも、枯れたひまわりひとつと、何枚もの茶色い葉っぱを描いたシーレの若い才能に一番惹かれます。
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