また街に、変なのがでやがった

とある「探偵」を自称する少女が、
街に出没する謎を解決するため、突然現れた「人面犬」を捜索するというお噺。

おかしくなったのは、犬の方なのか、それともそんなものが現れてしまう街の方なのか。

本作は、主人公が一見オカルトなものに必死に手を伸ばして近づこうとした挙句、声を失ってしまい、そしてそれを解決するために奮闘していくという流れになっていく。

ニノ前先生の作品は、はっきりと大きな輪郭を前に出し、丁寧に自画像を描くかの如く……そして、余白すら残している。

その余白の部分に知らぬ間に吸い込まれ、いつの間にかこの街の虜になってしまうのだ。

『理』とは? 分かり合えるもの、分かり合えぬものの間には、どんな仕切りが存在するというのだ。


本作を通じて考えてみてほしい。



お勧めいたします。


ご一読を。




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