あなたが書を覗くとき、書もあなたを覗いているのだ。

これはー、なんといえばいいんでしょうね?

搦手を使ってくるセールスマンみたいなやり口なのでしょうな?

「お時間いただいていいでしょうか? 担当の方はどちら様でしょうか?」
セールスマンは、このような当たり障りのない言葉でこちらの心に入ってこようとする。

ようはこちらのパーソナルスペースに同意を得ながら入り込もうとするわけだ。
当然向こうのやり口はわかっているからこちらはそれをシャットダウンしていまう。


……実は小説も同じなのかも知れない。とここまで書いて思った。
「こんな話ですよ? どうです? 楽しめそうですか?」
と手探りで読み手のパーソナルスペースに入っていき……面白ければ目がいくし、そうでなければシャットダウンしてしまう。


マクラが長くなったが、「じゃあ相手にシャットダウンさせないようにするにはどういう手がある?」と考えたときに、
この作家先生のこの手法が有効なのでしょうな。

「え? でもここまで読んだよね?」
「読んだ事実って、変えられないからね?」

みたいなことだと思う 笑

何かに興味を持つ。
それは、一体、自分の中に何が起きているのだろう?

考えるいい機会になるやもしれません。

ご一読を。