死と時代をも超えて伸び絡む執念と確執、その在り様が怖ろしい。
- ★★★ Excellent!!!
夫の曾祖父の墓は、とても豪華で壮大で。
けれどもそれは、先祖代々の墓とは分けて造られたもの。
その傍らに寄り添うのはただ一つ、小さく古びた粗末な墓。
否、寄り添うにとどまらず、そこから伸びた蔓草が、曾祖父の墓に絡みついて、抱きついて。
それを見る曾祖母のその顔と指図から垣間見えるものが、何とも怖ろしい。
ときに愛とも呼ばれる、人の執着の怖ろしさがまざまざと描かれた掌編です。