愛着とは寝かせることで熟成するもの。
- ★★★ Excellent!!!
子供の頃、それは週刊のマンガやアニメを観ていた頃、焦らされながらも、続きが気になっていた。
数少ないお小遣いから買った本は、隅々まで読み尽くした。
大人になって、あの頃読めなかった名作達を一気読みしてみると、面白いには面白いのだが、そこまでか? という気持ちもどこかにはあった。
それは時代が進んだからなのか、感性の変化なのか、それとも。
・
物事を不確定なまま置いておくのは、少しの間であっても強い負荷がかかるものである。
だから人はなるべく確定させたがる。そうするとスッキリするのだ。
しかしスッキリするということは、引っ掛かるものがなくなることを意味している。
例えではアニメや漫画を出したが、それは本作の対象である小説や、ゲームや、その他のコンテンツにもそのままあてはまる。
昔は環境がこちらを焦らしてくれたわけだが、今は簡単に全容がわかる。スッキリできてしまう。
意識的に焦らされる。不確定や不安、ストレスの中に身を置く。その中で作品への愛憎を育てていくのだ。
順風満帆だけが愛着ではない。