ヒントが導くのは、正解ではないかもしれない。
- ★★★ Excellent!!!
あらゆる正解を探して生きていた磯田は、“ヒント”というプレートに惹かれ、気まぐれに立ち入った部屋で黒いスーツの男に迎えられる。
磯田が何を尋ねても、黒いスーツの男はヒントしか語らない。
正確には、ヒントの他に心理誘導めいたメッセージも語っているが。
他にも様々な仕掛けで追い込まれた磯田を、さらに追い詰める真相と結末とは。
磯田はなぜか初対面の胡散臭い黒スーツ男の言うことを全て信じているようだったが、ヒントというのは発言者への信頼の上に成り立つものではなかろうか。
……本当に実験は終了しているのだろうか?
そもそも前提情報が正しい保証もない。
……男の語ったことは全て嘘なのではないだろうか?
読者への挑戦ともとれる掌編心理サスペンス。