ずずずずずず巨大なそれが這いずってきます。その体は、人のものであったはずなのに。それを包むのは、厳粛かつ静謐たるべきものなのに。ほら、中から、にゅっと伸びてこちらを見ている。目の前にいたら、決して、それを直視する勇気など出ないことでしょう。ずずずずずず
小学生が書いた日記のような、ひらがな多めの素朴な文体で進むホラーです。最初は、友達がかたつむりをこっそり食べているという奇妙な話。けれど、子どもの目には意味が分からないまま、少しずつ不穏になっていき、最後には……。とんでもないことが起きているのに、まるで宿題の日記を義務的に書いているだけのように淡々としている。語り手が恐怖をきちんと理解していないのが、本作の恐ろしさをより際立たせています。おすすめの一作です!
普通、かたつむりは食べない。というか食べてはいけない。それを食べる○○くん。何匹も、何匹も。そばで見ていた「ぼく」が「おいしいの?」と聞いても一心不乱に食べ続ける。かたつむりを吸うときの音が癖になり、なんだか美味しそうに思えてきたら、あなたも要注意ですよ。
同じホラーを書く身として、怖さを演出するために、ついいろんな言葉を盛ってしまいます。ですが、こちらの作品を読んで、(子供目線で)見たままを語る方が、ずっと不気味で怖い場合があると知らされました。ぜひ読んで味わってみてください!