星が降ると言う幻想の美。だけどそれが、「優しいモノ」とは限らない
- ★★★ Excellent!!!
この幻想的で耽美な場所……からの思わぬ展開がとにかく衝撃でした。
主人公は「明晰夢」を見ていると感じている。自分が夢を見ていると自覚しており、不思議な空間の中を歩く。
そんな中で老人と会い、「星浚い」なることを続けていると聞く。地上に落ちた星を拾うのが仕事だという。
どこかファンタジックで、主人公が子供だったら冒険でも待っていそうな雰囲気。でも、この夢は本当にそんなキラキラしたものとなっているのか。
主人公の心の中を去来する、どこか不穏な記憶。そしてそれが結びつく先……。
綺麗でふわふわとしたものが、人間に優しいものとは限らない。人の心の柔らかい部分に侵食し、獲物を狙う何かである可能性も。
幻想・耽美からの思わぬ刺激。強烈なホラー体験を与えてくれる作品でした。