星が降ると言う幻想の美。だけどそれが、「優しいモノ」とは限らない

 この幻想的で耽美な場所……からの思わぬ展開がとにかく衝撃でした。

 主人公は「明晰夢」を見ていると感じている。自分が夢を見ていると自覚しており、不思議な空間の中を歩く。

 そんな中で老人と会い、「星浚い」なることを続けていると聞く。地上に落ちた星を拾うのが仕事だという。

 どこかファンタジックで、主人公が子供だったら冒険でも待っていそうな雰囲気。でも、この夢は本当にそんなキラキラしたものとなっているのか。

 主人公の心の中を去来する、どこか不穏な記憶。そしてそれが結びつく先……。

 綺麗でふわふわとしたものが、人間に優しいものとは限らない。人の心の柔らかい部分に侵食し、獲物を狙う何かである可能性も。

 幻想・耽美からの思わぬ刺激。強烈なホラー体験を与えてくれる作品でした。

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