その恋はレモネードの味がした

 序盤は普通のラブコメかなと思ったら……とんでもないものを読んでしまった、という感想を最後に抱きました。

 まず、この物語は颯太と春香という兄妹の会話から始まります。
 二人は血が繋がっていないらしいです。
 軽妙な掛け合いが続いていき、二人の仲の良さに微笑ましさを感じたのですが、ちょっと仲が良すぎるような気もしてきたところで、なんだか不穏なワードがいくつか出てきて、「あ、これはただの恋愛作品じゃないぞ!」と気づきました。

 世界観や設定、二人の関係や心情、この作品は様々なことをにおわせるだけで、詳しく説明されない。いろいろ自分で推測しながら読む必要があって、なかなかに大変な作業だけど、しかしそれがすごくいい!

 美しい恋愛作品であると同時に、とても深いテーマやメッセージ性を持った素晴らしい文学作品でもありました。
 普通の恋愛小説じゃ満足できない、そういう方に特にオススメしたい作品です。

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