文学

最新話から。

芥川龍之介が現代に降り立ち、羅生門の下で「コピペ男」を問い詰めるという、地獄のような説教劇が幕を開け〼。

「借りたつもり」という便利すぎる名札を掲げる男に対し、芥川が冷徹に、かつ理路整然と「お前の手は汚れている」と指弾する様子は、上質なエンタメ。

「怒られたこと」を語ることで被害者面をする男に、鏡を突きつける芥川の切れ味鋭い言葉は、読み手の胃を確実にキリキリさせます。

文章を「髪の毛」のごとく軽々と抜いていく現代人の所業に、芥川の痩せた頬がより一層引きつっているのが目に浮かぶよう。

「庭の木を切って持ち帰るな」という比喩は、著作権意識の低い全人類の心にグサリと刺さる、血の通った警句として響きました。

怒る権利まで強奪しようとする男の厚顔無恥ぶりと、それを淡々と解剖していく芥川のコントラストが、あまりにもシュールで笑えてなおかつ泣けます。

結局、最後は「自分で一行も書いていない」という究極の皮肉で締めくくられ、コピペに人生を捧げた男の虚無が門の闇に溶けていきました···。

自分の言葉で語れない者が、芥川という最強の論客に論破され尽くす様は、もはや一つの様式美として完成されている傑作。

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