怪盗と探偵の血を受け継ぐ姉弟……姉は怪盗の血が濃く、酔うと何かしらの品物を盗んで持ってきてしまいます。
弟のカイは探偵の血が濃く、酔いが回って寝てしまった姉の代わりに、盗品のあった場所を推理して返しに行くのですが……。
怪盗と探偵の血を受け継いだ姉弟という設定の段階で引き込まれました!
さらには、カイが姉の帰宅時間や品物を観察して推理する展開にワクワク感が増大!
姉弟の軽快なやり取りも楽しく、仲良しな二人の姿がとても微笑ましいです。(そしてお茶漬け食べたいー!)
そして、姉の盗み癖にもちゃんとした意味が……!
最後の最後まで見落とし厳禁の傑作ユーモラス・ミステリ!
ぜひともご一読を!!!
むかしむかし、怪盗がいた。
それを捕まえようとする、探偵もいた。
二人はなんやかんやあり恋に落ち、その後結婚した。
その先祖の探偵の血を濃く持ち合わせるのが本作の主人公『カイ』。
怪盗の方の血が濃いのが、主人公の姉である。
主人公のカイはいつも姉の酒癖に悩まされている。そのせいで、今回も彼はで「ネコババ返却日記」を書くことになる。そして——と言ったお話です。
とても面白かったです。姉が発する奇想天外な言葉が大好きで、くすっと笑ってしまうような台詞がいくつもありました。
設定も探偵と怪盗、その血を継いだ人間、という魅力的なもので、最初から最後までスルスルと楽しく読み進めることができました。
ふっと笑ってしまうような、めちゃくちゃ素敵かつ面白いお話でした。ぜひ、ぜひご一読ください!
「猫糞を決め込む」なんて、言葉がありますね。
他人の物を自分のものにしたり、悪事を隠したり。
語源は「猫」が己の「糞(ばば)」に砂をかけて
見えないように隠す習性があるからなのですが、
こちらの作品はいうなれば
「猫糞をそっと掘り起こして元に戻す」
という感じでしょうか。
絵面で考えると大変よろしくない光景ですが、
作品自体は善良の塊です。
とある遺伝子をついだ姉弟が一組。
姉は怪盗、弟は探偵の血が、それぞれ濃く表れている様子。
酔った姉のうっかり盗んだものを善良なるしっかり弟が
世に明るみになる前にそっと元の場所に戻すというお話です。
あらあら、そんなのありそうな話じゃないの?と思われた
そこの貴方は、黙って最後までお読みなさい。
単なる「両極端なペア」の話ではないのが、
彼らが実の「姉弟」だということ。
彼らの体に流れる二重らせんが、見事に物語に深みと
「あっ」と言わせる最後を用意してくれているのです。
シリーズ化希望。
是非ご一読を。
怪盗と名探偵が恋に落ちた。
子孫にはどちらかの血が強く出る。
お姉ちゃんは怪盗の血が強く、僕には名探偵の血が強く出ているらしい。
今日もお姉ちゃんは酔ってネコババしてきたようだ。僕は「ネコババ返却日記」を広げる――。
設定がまず秀逸です。怪盗と名探偵の血が強く出るというので、納得できる説得力があるし、わくわく感も出ます。
キャラクターも秀逸で、天然そうなお姉ちゃんと、後始末をする僕、という関係性も面白い。
お姉ちゃんのネコババが、スッキリする結果になっているので読後感もとても良いです。
良く思いつくなぁと感心してしまいました。
シリーズ化もいけそうな本作。ぜひ手に取って見てください。
オススメします。ぜひ…!
昔、怪盗と名探偵が恋に落ちた。その結果誕生した「怪盗と名探偵の混血」という特殊な家系。
子孫として生まれた「僕」は名探偵の血が濃く、姉は怪盗の血が濃い。姉が酔った勢いで次々と変なものを盗んでくるので、「僕」は「ネコババ返却日記」を記帳している――。
今日も今日とて謎の金具のようなものを返却しにいく「僕」。姉はどこから盗んできたのか? そしてなぜこんなものを盗んできたのか……?
「怪盗と名探偵の混血」という設定が非常に奇抜で面白かったです!
「僕」は名探偵の血だけでなく、怪盗の血も少し混ざっていて、妙な勘が冴え渡ります。僕・姉ともにキャラ付けが「家系に伴う本能」という形で自然に受け入れられるのが秀逸。
ありそうでなかった――そういう設定をお求めの方は是非ご一読ください!!