いやはや、意識して書き分けできるのは素晴らしいことです。
そして短編連作形式ですが、文体や構造も登場人物や作品の色に合わせて文体を書き分けていらっしゃいます。
同一タイトル、大枠のあらすじ、登場人物が用意された自主企画向け作品ではあるのですが、多くの書き手にとって意識してそれをやることでどんな効果を得られるのかを学ぶことができるお手本作品と言えます。
様々な書き手の作品を読んでいくことも学びにはなりますが、同一の書き手でもここまでやることができるという事実もまた、大いに刺激になることでしょう。
一話完結短編連作なので作品それ自体に深入りすることは避けますが(ネタバレになるので)、文体が何かわからないという方はぜひ読んで頂きたい。この書き分けこそが文体の見本となることでしょう。どういうスタイルが自分に合っているのか、設定や登場人物に合わせた最適な文体とは何なのか、ぜひ学びの姿勢で読んでみましょう。精読の価値は間違いなくあります。
変幻自在、七色に彩られた極上の作品群は、同じテーマから展開される可能性がいかに無限に広がるものであるのかという、小説という形式の可能性を示唆してくれます。さあ、あなたの好みの作品・スタイルを見つけてみてください。