どうしようもない何かを抱えて訪れる静かな場所。
願いをさらけ出しても、否定されることもなくただ必要なものだけ渡す守人。
その代わりに、願いを叶えて彼らが失うものを知ることはできない。
守人はただ見ている。無のように。
淡々と訪れる人間を受け入れている。
考えることは無駄と守人は知っている。
それでも見ている内に、何かが蓄積されて自分の無をかき乱していく。
静かに、静かに。
夜という時間は何かがあるような予感を抱かせます。
何気ない普通の夜を過ごしてそんな思いは埋もれてしまいますが、それはこんな場所だったかもしれない、と思わせてくれる幻想的な作品でした。