儚いからこそ美しい
- ★★★ Excellent!!!
日本人を魅了し続ける桜。その美しさと儚さをこの作品は存分に味わわせてくれた。
この物語には、春の花の王子だという二人の人物、紅と蒼が登場する。
二人は酒を飲みながら桜を見ていると、老木から十二単を着た美人が現れる。
彼女は桜の精らしい。
三人は会話をするのだが、それはとても短い時間で、すぐに別れの時が来てしまう。
桜の精は寿命を迎え、消えてしまい、老木は倒れてしまう。
儚い最後だが、しかしだからこそ美しいと感じる。
流麗な文章で紡がれる幻想的な物語。いつまでもこの美しい世界に浸っていたいとさえ思ってしまった。
是非ご一読を。