こんな主人公は嫌だ──の筈が!?最後まで手放さなかった音楽

またまたやってきた、好きな作家様の新作です!


綾森さんの作品の主人公って、若くて美しくてしっかりした子が多いんですが。

なんとこの作品、主人公は32歳ほぼおっさん!!←コラコラ

しかもこの主人公ルドヴィーコ、音楽にしか興味がないというか、音楽を突き詰める事に進んでばかりで、頑固な奴なのです。周りが見えていません。

はっきり言って、サブキャラにいそうな。


ライバルに負けて行き場を失い、やって来た教会でエミーリオと運命の出会いをするわけですが。

……あれ、このエミーリオを主人公にしなかったんだ。

そんな考えは、進むごとに無くなっていきます。

この作品のテーマは、協調性──のように見えます。協調性の無く我が強い、というかデリカシーの無いルドヴィーコは、聖歌隊と揉めてしまいます。

いかに相手を尊重するか。その上で、いかに自分の思いを伝えるか。

つまり、心のキャッチボールがテーマなのかなという気がしています。

ルドヴィーコが、理想の歌手エミーリオの為に、自分の音楽の為に、成長していきます。

ホラーじみた要素もあり、楽しめる作品です。

しかしこの主人公、本当に凄い。

そう思えるのは、彼が最後まで、自身の音楽のこだわりだけは捨てなかったところです。

本当に頑固です。

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