とあるビジネスホテルを訪れた3人の中学生の、2日間の職場体験の感想が綴られた作文です。残念ながら選外になってしまったようですが、何か助けを求める悲鳴のようなものが聞こえたような気もします。3人の中学生が何を目撃したのかが気になるものの、規定が守られていないために選外となってしまったのが惜しまれます。この「何か」を浮かび上がらせるために、3人の作文というスタイルをとった構成がすばらしく、コンクールの規定に違反してまで訴えたかったものがよりおぞましく感じられます。最後の淡々とした総評に思わず「ああ……」とうめいてしまいました。果たしてこのホテルでは来年度も、職場体験の受け入れが実施されるのでしょうか。読みやすい文字数の中に得体の知れないものがうごめいている不気味さを感じ取りたい方には、ぜひともおすすめしたい一作です。