社会人になった主人公が会社で同僚たちと出会うところから始まる物語は、主役となっていく人物たちの描写から少しずつ関係性が明らかになっていきます。
恋愛ものに大切な対話がとても丁寧に描かれ、リアリティがあるため、どんどん読み進めることができました。
仕事を通じて序盤から動きがあり、関係の接近や不安の到来、告白など、退屈する間もないほど、様々な展開が用意されてあります。
なにより心情描写が細やかなので、登場人物たちの心にすんなりと歩み寄ることができる。
LGBTQが自然なものとして浸透した時代において、このB Lの物語は心の作用のあり方を教えてくれる感覚を受けました。
肩肘を張らずありのままに文章を追っていけば、きっと何かしら胸を打つ場面に出会えることでしょう。
そんな心の機微を描いたステキな物語です。