いづこにか 我が宿りせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

失踪した同僚であり友人である藤崎を探す田坂。
彼は藤崎の実家に辿り着く。
そこは歴史を感じる立派な邸宅であった

藤崎の実家にて田坂は藤崎の姉とその子ども、そして〝猫又たち〟と出会う。
……いえ。変なことは申していません。
猫又です。でます。カワイイです。

みんな揃って、藤崎諒太を探すこととなる。
本編は、そんな物語です。

────はたして、藤崎姉の取った方法とは。
イリーガルでファンタスティックなクライマックスな光景が読む者の前に展開される!
必見です!

情景描写の格調高い語句の使い方。
猫又や火車といった妖怪知識。
〝小右記〟や〝栄花物語〟にも記された〝魂呼ばい〟の知識。暮らしのなかに息づいていた失せ物探しの呪文としての和歌の知識。
そして、金融機関とその関連の知識。

本作では、それら豊穣な知識の上に構築された愉快な世界が展開されています。

高密度な情報量なのに、ほんとうにスラスラと読めるんです。
作者の技巧、恐るべしです。
外観とは異なりある意味POPな読み物なのです。

だから、この解説なんかよりもすぐに本編を読まれることをおすすめします。
楽しいですよ!

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