美は善であるとは限らない
- ★★★ Excellent!!!
佐藤の腹に、とても美しい〝デキモノ〟が出来た。
ここから始まるのは、奇妙な縁の物語。
落語の語りで綴られた、二世に渡る因縁譚。
腹のデキモノは病院の診断では特に心配するものではないとの事。
だが、そのデキモノは喋ったのだ。
つまりデキモノは人面疽だった。
そして、女性だった。
彼女が語るのは、佐藤との前世の因縁の顛末。
はてさて、この後の佐藤はどうなるのか。
はたまた、その人面疽はどうするつもりなのか。
物語の結末で、読者は積み重なった罪の結末をも見ることになるだろう。
笑いと悲しみと怒りと恐怖が、ここにはある。
喜怒哀楽を揺さぶる奇怪な痴情の縺れは、驚天動地の娯楽作品ともなり、必見必至な因果の果てを見せるだろう。
乞う、ご期待である!