ホラーも笑いも涙も、全てをバランスよく兼ね備えた好編!
- ★★★ Excellent!!!
幻想的な純文学作品お得意の遠部右京さんの最新作。
今回は、てやん亭(でい)今竹松(こんちくしょう)の語る、小噺になります。
物語は、とにかく地味な主人公佐藤のお腹にできた出来物が、次第に顔に、しかも美女になっていく、というところからスタート。ある時、出来物が話を始めたので、驚いて聞いてみると、「私は前世にあんたに惚れていた遊女さ」ということです。
佐藤は皮膚科の鈴木医師のところに行って診察を受けると、鈴木が意外なことを言い出します。。
これはよい作品でした。ホラーも笑いも涙も、全てをバランスよく兼ね備えている。 純文学が書ける人は、人の心を揺らせる人だから、笑いも涙も取れるんですよね。
すったもんだの展開の中、読者ははははと笑い、グスっと泣かされ、最後は、ざまあでサゲもすっきり。
コンテストのホラー部門に出されるんでしょうか。
きっと健闘すると思いますよ。
これはお勧めです。