それでも差し出してしまう現実...!

記憶を質に入れることでお金を借りられる世界。

一見するとSF的なアイデアだけど、失われる記憶はランダム。
何を失ったのか本人にはわからないのです。

“必要なものほど手放してしまうかもしれない”という、不安。

そして、彼女は、大事なものにお金を使うことはできたのでしょうか。

選ばざるを得ない状況そのものの重さに切なくなります。

本作は「人が何を優先するのか」という問いを静かに突きつけてきます。

短編ながら、読後にじわりと残るおすすめの一作です。