冒頭からビシビシ感じさせてくれる話で最高!今後に目が離せません!!
90年代末の江の島、ナンパ、進路相談といった「泥臭い日常」が丁寧に描かれているからこそ、ラストの喪失感が際立っています。「大学は時代遅れ」「敗残者の未来」といった美月の言葉が、単なる優等生の発言以上に、この世界の「最適化」や「格差」を予感させる。彼女だけが何かを知っているような、独特の冷ややかさが物語に緊張感を与えています。
未来世界はどこか不気味なディストピア。そこに投げ込まれた1998年のヤンキー・早乙女隼人。彼の粗野でスケベで、けれど人間臭いエネルギーが、静止した未来図を鮮やかに塗り替えていく物語です。特に、AIによる「善意の説教」を共産圏の思想教育に例える鋭さや、便利すぎる未来飯に「魂の欠如」を感じる描写には、現代の私たちが直面しているデジタル化への警鐘も感じさせます。