静かに始まり、気づけば逃げられない恐怖へ

最初はただの肝試しのはずなのに、
読み進めるほど“何かがおかしい”という違和感が積み重なっていき、
気づけば主人公と一緒に引き返せなくなっていました。

電話越しの会話や、山の静けさ、廃屋の空気など、
日常の延長にあるはずの風景が少しずつ歪んでいく描写が本当に巧みで、
ページをめくる手が止まりません。

怖いだけじゃなく、どこか胸の奥に残るような余韻があって、
読み終わったあともしばらく物語の世界から戻れませんでした。

静かに迫ってくるタイプのホラーが好きな人にはたまらない一作です。