ありふれた日常が恐怖と隣り合わせであることに気づかされる

 怖いだけでなく、深く考えさせられる文学的な側面もある作品でした。

 本作は、体験型ホラーイベントの企画などをしている、駄菓子という人物に密着取材をした様子が描かれた物語です。

 彼はホラーシーカーという仕事をしているらしいです。

 なにそれ、と疑問に思ったことでしょう。
 ホラーシーカーとは、日常のごくありふれた物や現象が見方を変えれば恐怖を感じる対象になることを人々に気づかせ、それをホラーコンテンツとして楽しんでもらう、という仕事らしいです。

 まあ、こう言われてもよくわからないですよね、作中では具体例も挙げられているので、気になった方は実際に読んでみることをおすすめします。

 さて、このホラーシーカーという職業を知ってあなたはどう思いましたか?
 ぶっちゃけ私はなんかうさんくさいなーと思ってしまいました。同じような感想を抱く人が多いんじゃないかと思います。
 実際、作中でこの駄菓子さんを怪しいと疑う人物が出てきます。
 その方は桑島さんという人なのですが、彼から話を聞いていくと、駄菓子さんについていろいろ闇が深そうな情報が出てきます。

 いったい、駄菓子さんはどういう人物なのか、ただ面白いホラーコンテンツを人々に提供したいだけなのか、それとも……。
 真相は是非あなたの目で確かめてみてほしいです。