魔法少女と魔法少年

チェンカ☆1159

1

 突如道端に現れた怪人と、一組の男女が対峙している。

「出ましたね怪人!まずは私が相手です!リゲルクラッシャー!」

 少女はそう叫ぶと怪人をステッキで殴った。

「ウガッ!威力エグくないか!?」

 怪人が驚いている間に少年が背後へ回り込む。

「油断してる場合?俺からも攻撃行くよ!ベテルフレイム!」

 ステッキから放たれた炎に包まれ、怪人は喚いた。

「グァッ!?熱い!熱いぃっ!!」

 そこへ戦闘の様子を物陰から見ていた妖精らしき生き物達が飛んできて絶賛する。

「いつもながら良いコンビプレーだアン!」

「さすがあたち等が見込んだコンビメイ!」

 二人は妖精たちに微笑みかけると、怪人に向き直った。

「そろそろトドメ刺しちゃいますか」

「そうだな。しっかり浄化してやらないと」

 そんな会話を交わし、各々ステッキを構える。

「いや、その、一旦待ってくれ!!」

 少年少女に睨まれた怪人は、恐怖と困惑の表情で叫んだ。

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