26. 強硬手段
《⚠️警告⚠️》かなり性表現が過激かつ、無理やりやられる形(逆レイプ)になっているので、この手の出来事をトラウマを抱えている人や、過度なものが苦手な方は、読むのをやめて戻ることを推奨します。
〜一日前に遡る〜
あの風呂の一件が終わった翌日、いつもと違うことがあった。
「…おはよ」
「おはよー、朝ごはん用意してる…けど」
彼女は、一つ、俺に駆け引きを仕掛けてきた。
「私に、心からの『好きだよ』って、言ってくれたらご飯を食べてもいいよ?」
「………」
出来ない、そんなことが、出来るわけが無い。黒百合の行動は、確かに俺を想ってることは伝わってくる。だが、その行動の根本に、俺を堕とそうとしている、という打算が含まれていることにもちろん気づいている。だから、俺には
「俺には…言えない」
「ふーん、別にいいけどね?、ご飯が食べられないだけだから」
彼女は、俺の分の朝ごはんまで一緒に食べて、食器を片付けていった。それからも、
「私にハグをしてくれたら、お昼ご飯食べてもいいよ」
「私に、キスしてくれたら、晩御飯を食べてもいいよ」
その要求は、徐々にエスカレートしていく。実際、もう丸一日ご飯を食べてないからか、お腹が空いてもうどうにかなってしまいそうだ。それに、美味しそうな匂いが立ち上る料理をわざわざ選んで作っているあたり…
「鬼かよ…」
「言ったでしょ?、なにをしてでも堕とすって、私のものにするって」
でも、俺には出来ない。俺は、上っ面の言葉を吐けない。俺が愛しているのは、あるまだけだ。
「で?、食べるの?、食べないの?」
「……」
あるま、どうか意思を貫けず、不甲斐ない俺のことを許してくれ、
「んん……ぷはぁ、私と、キスしちゃったね」
「………」
「ね、もっとしよ?」
「条件は果たした、ご飯を食べさせてくれ」
「…まぁ、約束だしね、じゃあはい」
引き下がるかとも想ったが、いないとすんなりと出してくれた。一日ぶりのご飯、体に染み渡るような感覚があった。その中で黒百合は、また何かを企んだような目でこちらを見ていた。
それから、もう今日は寝ようとしてベットに入る。また明日、いつになれば、この状況が打開されるのだろうと、俺自身不安に思っていると…何か、俺の上でモゾモゾを動いている様子が…
「…ん?、あ、起きちゃった」
「!?、ちょ、俺の上でなにして!」
体を動かそうとして、動かなかった。手錠を用いて手足が固定されている。
「え…どうして…」
「キスしてくれた時、私、とっても嬉しかったの、だから、もっと先もしたいっておもちゃって、だから、ね?」
体を自由に動かせない俺に、黒百合は舌を出して絡め合うキスを強要してきた。わかっている、わかっているはずなのに、本能的に体が反応してしまう。
「ほら、おっきくなった。私、昔から思ってたんだ〜、好きな人のことを、ぐっちゃうぐちゃに犯して、私以外のことを考えられなくなるようにしたいな〜って、現にほら、顔がとろっとろに蕩けてる」
…なんて言ってるんだ?、頭が回らないせいでなにを言ってるのか、うまく脳内で処理出来ない。
「だから…もう私は自分のことを止められない、だから、ごめんね?」
…俺は今、なにをされているんだ?、わからない、今自分が置かれている状況が、何もかもが、理解できない。
ただ伝わってくるのは、ズボンを下ろす布と肌が擦れる音。黒百合の顔を覗き込むと、もう、何かキマってしまってるような、危ない顔をしていた。
「わぁ…そこまで大きくはないね、でも大丈夫、私は愛すから」
彼女はそれを、自分のそれの中に入れようとしていた。そこで急に意識が覚醒して、
「ダメ!!!」
そう言って、俺は自分が動ける力を使って体を捻って、体の中に入れようとしていた黒百合の元から引き離した、すると、
「動くな!!!!!」
黒百合が、今までで一番大きな声で叫んだ。流石にこれは俺も驚く。
「うふふふふふふふふふふふふ、既成事実を作っちゃえば、あなたは私のところから離れられなくなる。そして私は、ずっとあなたの温かみを感じることができる。こんなに愛し合ってるのに、なんで離れ離れにならなきゃいけないの?、なんであなたは私を拒絶するの?」
完全に錯乱しているというか…できればこれは言いたくなかった。解決にならないから、
「別に、今日じゃなくてもいいんじゃないか、黒百合がずっと俺をここに閉じ込める限り、俺は逃げられないわけだし、なにも急ぐ必要はないと思う」
「…でも、私は今、あなたの温かみを感じたいの!」
そう言って、またそこを掴んで入れてこようとしたので、できる限りの力で抵抗する。
そうしていると、黒百合は叫んで、倒れ込んでしまった…
「…時間稼ぎはできた…でもこれは…」
今夜はなんとかなったが、次の夜は?、俺はもう、助からないのかもしれない。
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