14話 俺にヒロイン何て要らないんだが?!
………………………?
こ、こは、どこだ?知らない天井だ。
ぐっ!い…痛え!何だこれ!
ここは、病院か?
そうか……俺は、あの後気絶しちゃったのか。
「あ……魁斗!良かった。本当に良かった!
2日も目が覚めないから本当に心配したんだぞ?」
?何で椿さんがここに居んの?
「ま、まず人を呼んでくるからな!」
そう言って涙を浮かべた椿さんは、走って病室を抜け出してしまった。
………………………これってどういう事?
今、俺の寝ているベッドの上では。
「あんたは、引っ込んでろ!
あたしが林檎を食べさせるから!」
「あん?生意気なんだよ!
俺の林檎の方が美味い!」
「ちょ…二人共!ここは、病院だから
静かにした方が。」
「あら?私の林檎の方が美味しいと思うわよ?」
嘘だろ?俺は、怪我人だぞ?
こいつらどうかしてるぞ!
てか!俺は、そんなに林檎が好きそうな顔してるか?こんなに林檎要らねえよ!
後、骨が折れては、居るが利き腕は、無事何だけど?
「魁斗!ほら食べて?」
嫌、だから俺にヒロインムーブしたって仕方ないだろ。
「あたしじゃ、嫌……か?」
おい!涙目は、ずるいだろ?
「分かったよ。あーん。」
「そ、そうか!どうだ、美味いか?」
「あ…あぁ。美味しいけど」
「それならよかったよ!」
こいつって人間嫌いだよな?
その中でも男が嫌いだよな?
なのに、何でこんな事してんの?
ーーーーーーーーーーー次の日
「ガチャン!魁斗!退院の日決まったんだって?!」
騒がしい奴だな。入って来たのは椿さんだった。
今日は、二人っきりなのか?
何か最近、ヒロインムーブしてくるんだけど?
「なあ魁斗!外でも行かないか?
外出許可は、出てるんだろ?」
「嫌、けど」
「安心しろって!車椅子は、あたしが押すからさ」
「分かった。」
「どうだ?気持ちいいだろ?
今日は、風もあるからな」
「………そう…だな?」
「………………あたしさ」
え?いきなり話し始めたんだけど。
これって、聞かないと駄目な奴?
「魁斗に感謝してるんだよ?」
「そう…なのか。」
「当たり前だろ?」
「そうか?」
そんなに感謝する必要は、ないんだけどな
「だからさ、あたしは、恩を返したいんだよ。」
恩なんて返さなくてもいいからさ。
取り敢えず一途に誰かを想ってくれ!
それが俺への一番の恩返しさ✩
「それで何だけど…さ
お弁当とか作ろうかなって。」
「?いいんじゃないか。」
「そ…そうか!何か好きな食べ物とかあるか?」
「何で俺の好きな食べ物?」
「?当たり前だろ?お前に渡すんだから」
「え?そ…そんなの悪いよ!」
普通に他の人にやってくれ!
「ば、馬鹿!あたしが渡したいんだよ!」
ひぇ…そ…そんなに、睨まないでほしい。
「と…に…か…く!作って来るね!魁斗♡」
うーん。何でそんなに甘い声を出すんだ?
聞いたことねえぞ?!そんな声。
原作と何が違うんだ?
もしかしてそんなに男が嫌いな訳じゃないのか?
クソがぁ!俺はヒロイン何て要らねえ!!!!
後、俺は、男は、論外なんだわ!
今川も河野も何か距離近いんだわ!
どうしてこうなった?
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