Chapter 12
ヘラはカズトを見つめ、全身に恐怖が走る。
「こ、これは人間の眼じゃない…どんな凡人も、ここまで殺意に満ちた目をしていいはずがない」
私は歪んだ笑みを浮かべると言う。
「ヘラ、そのままにしていろ。『痛耐性』というスキルを授けてやる」
双混沌の短剣を手に取り、ヘラに歩み寄る。
ヘラは恐怖で震えながらも、体が言うことをきかない。
「や、やめて…近づかないでっ!」
左手の短剣を彼女の右腕に突き立てる。ヘラは鋭い悲鳴をあげた。
「ああ、その声だ。もっと泣き叫べ」
短剣を抜くと、彼女の傷はすぐに癒えた。
さらに興奮し、両手の短剣で彼女の両腕を切り落とす。だが、またすぐに腕は再生した。
「凡人め…よくも…よくも私にこんなことを!」
私は少し笑うと、言った。
「いいぞ、その抵抗。すぐに屈服されてもつまらないからな」
そして短剣で彼女の足も切り落とす。この行為は約一時間続き、ヘラは泣き叫び、ついには涙の代わりに血を流すようになった。
そして、彼女はついに屈服した。
【
【効果:全ての攻撃に与える痛覚が10倍になります】
【ヘラがパッシブスキル《初級痛耐性》を習得しました】
【効果:受ける痛覚が20%軽減されます】
痛みと恐怖で震える声で、彼女は言う。 「お願い…やめて…あなたの言うこと、何でもしますから…」
笑みを浮かべ、彼女の傍に座り込む。 「そうこなくちゃ。最初から従っていれば、こんな痛みを味わわずに済んだのに」
そう言いながら、彼女の頭を撫でる。
カズトの愛撫には一片の愛情もなかったが、これまで誰からも愛されたことのないヘラにとって、これは慈愛に満ちた撫で方に感じられた。
数分後、カズトは立ち上がり、炎上する地域を見つめながら言う。 「ヘラ、さあ、良い仕事をしよう」
【ヘラのあなたへの好感度が3上がりました】
【現在の好感度:2】
ヘラはうなずき、立ち上がると言う。 「何をすればよいのでしょうか、ご主人様?」
カズトは満足げにヘラを見つめ、答える。 「あの炎竜を倒さねばならん。褒美がとても良いんだ」
ヘラは何を受け取るのかわからないながらも、カズトの言葉に同意した。
「ヘラ、お前は防御スキルで盾を張れるか?」
ヘラは誇らしげに胸を張って答える。 「もちろんです!SSランクのスキルを持っています。あらゆる攻撃を防げますが、使用制限があり、1時間に1回しか使えません」
カズトは少し笑うと、言った。 「ヘラ、裸のままでカッコつけようとするなよ」
ヘラははっとして自身の体を見下ろし、全身がカズトに見えていたことに気づく。
彼女は叫び声をあげ、手で急いで自身の敏感な部分を覆い隠し、地面にしゃがみ込む。 「変態!どうして教えてくれなかったんですか!?」
カズトは涼しい顔で答えた。 「聞かれなかったから」
そして、自身の上着を脱ぎ、ヘラに渡すと 「ほら、これを着て、戦闘準備をしろ」
ヘラは震える手で上着を受け取った。カズトの服の柔らかい布地が、まだ温もりを帯びて彼女の肌に触れた。上着は十分に長く、太ももの中ほどまでを覆い、動くたびにパンツの下の膨らみがほの見えた。カズトの男らしい匂いが布から漂い、彼女の頭をクラクラさせた。
「準備はできました。さあ、あの竜を切り刻みましょう」
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