こんな結末望んでません!!
紅藍
プロローグ
「はぁ・・・今日も推しがイケメンだ・・・。」
私は音峰雫。さっきまでとある乙女ゲームをやっていたのだ。しかし、私が乙女ゲームをやっていた理由はそんじょそこらの女どもとは違うのだ。
「早くこの二人くっつかねぇかな・・・。」
そう。私はここに登場するイケメン男子たちでBLを考えるいわば腐女子なのだ。毎日ゲームにログインしては好感度の違いでの相手の反応を考えて、二次創作を描く日々を送っている。
「このゲームの何がいいって、やっぱ関係性だよなぁ。関係性値の変動によってキャラ同士の会話も変更するからそこがいいんだよ。関係性値だけ上げることができないのが残念だけど・・・。」
独り言を呟きながらベットに寝っ転がる。
「あーあ。このゲームの世界に入れたら男たちをくっつけるために色々動いたのになぁ」
そのまま私はスマホを持ったまま眠りについた。
どれほど眠っていたのだろうか。目が覚めると朝になっていた。
「やばい!!学校に遅刻する!」
慌ててベットから飛び起きて違和感に気づく。私の部屋じゃない。私の部屋には数多のBL漫画や少年漫画などが置かれているのだが、この部屋にはそれがない。
そして、制服が違う。
どちらにしても学校に遅刻しそうなので慌てて制服に着替えてバッグを持ちリビングに向かう。
リビングに両親はおらず、仕方がないので適当に食パンを一枚咥えた。
するとそこでチャイムが鳴る。
「こんな朝から誰?」
慌てて玄関の扉を開けるとそこにはとても見慣れていて、でもって絶対にそこにいるはずのない人間がいた。
「なんで・・・なんで私のゲームのキャラがここに!?」
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