Track7 この熱い想いを、君に告げる 後編
○花火大会近くの浜辺(夜)
広町美桜と聞き手が花火をしている。
//SE 波打ち際の音
//SE 花火に火が付く音
//バックSE 手持ち花火の音 ※開始
「うわぁー見て見て。
この手持ち花火、すっごく綺麗だよ」
「あ、火分けてあげよっか?」
//バックSE 手持ち花火の音 ※継続 近め
//バックSE 手持ち花火の音 ※継続 花火二つに
「うん。ついたっ。
そっちの花火も綺麗だね」
しばらく花火の音が流れる。
「(神妙な顔付きで)…………ありがとね。
私の我が儘、聞いてくれて」
「もーう。お礼を言ったのはこっちなのに。
なんで君までお礼を言うの〜。
……本当にさ。お礼を言いたいのはこっちなんだよ?」
「……正直に言うとね。
出来ないってなっても、私は大丈夫だったんだ。
ただあの時は、
君との時間が終わっちゃうのが寂しいって。
そう、思っちゃっただけで。
……思いつきに近かったの。
でも、君はそんな私の言葉をちゃんと受け取ってくれた。
花火を売ってるお店とか出来る場所を探してくれて……
それだけで、正直満足してた。
一生懸命、私の希望を叶えようとしてくれる。
その気持ちだけで十分嬉しかったから。
それなのに、本当に花火できちゃうんだもん。
(呟く感じで)……すごいよ。
(嬉しそうに)だから、ほっっっっんとーーに! ありがとう♪」
//バックSE 手持ち花火の音 ※継続 二つの内、一つが終わる
「あ、終わっちゃった」
//バックSE 手持ち花火の音 ※終了
「……君のも終わっちゃったね」
//SE 波打ち際の音
数秒、波の音を聞く。
その後、美桜が移動する。
//SE 水入りのペットボトルに花火の残骸を入れる音
//SE 美桜が砂浜を歩く足音
//SE 袋から線香花火を取り出す音
「……最後に線香花火、しよっか」
//SE 美桜が砂浜を歩く足音
//SE 聞き手が砂浜を歩く足音
//SE 聞き手が花火の残骸を水入りのペットボトルに入れる音
//SE 2人がしゃがむ音
//SE 線香花火に火を付ける音
//バックSE 線香花火の音 ※開始
「さっきみたいな派手な花火もいいけど……
線香花火みたいな静かなのもいいね。
なんだか、落ち着く」
数秒、線香花火の音が流れる。
「(小声)終わって欲しくないなぁ」
「(ハッとなる)……あ、ごめっ、今のは、そのっ‼」
「えっ?」
//バックSE 線香花火の音 ※終了
「……あはは。
そう言えば、さっきも言ってくれたね。
私、もう忘れてたよ。
(考え深そうに)……そっか。
まだ夏休み、始まったばっかりなんだよね」
//SE 再び線香花火に火を付ける音
//バックSE 線香花火の音 ※開始
「君の言うとおりだよ。
今日終わっちゃうのは寂しいけど……
それならまた会う約束をすれば良いんだよね。
また会って、楽しいことして。
それを繰り返していけばきっと……
ずっと楽しいよね。
なんだかそう思ったら、
(呟く感じ)……すごく幸せだなぁ」
数秒、線香花火の音が流れる。
//SE しゃがんだまま美桜が聞き手に近付く音
「(勇気を出すように)……ね、ねぇ?」
//SE 美桜が聞き手の顔に近付く際の衣擦れ音
//バックSE 線香花火の音 ※終了
台詞にフォーカスするため、他の音全てなし
「(耳元で囁く)好き」
数秒の沈黙。
//SE 聞き手が身動きする際の衣擦れ音
「君のことがずっと好きでした。
幼馴染みでも、別々の高校に通う友達でもない。
(緊張気味に)私の……
恋人に、なってくれませんか?」
数秒の沈黙。
「……(急に冷静になって)きゅ、急にごめんね。
なんだか良い雰囲気だったから、今しかないって思っちゃって。
(覚悟を決める感じ)……でも、もう後悔したくないから。
だから真面目に考えてくれると、その……嬉しいです」
//SE 波打ち際の音
「……ほんと?」
「(涙声で)嬉しいっ。
これからよろしくね」
//SE 美桜が聞き手を抱き締める音
「(後悔した過去を思い出しながら)もう絶対、ぜっっったい!
離してなんてあげないから。
他の子に目移りなんてさせない。
(ガチっぽく)そんなこと、私が許さないっ」
//SE 美桜が抱擁を少し緩める際の衣擦れ音など
(可愛く・至近距離)だから、覚悟しておいてね♡」
//SE 美桜が聞き手を強く抱き締める音
「えへへ。好き。だーい好き♡」
//SE 波打ち際の音 ※フェードアウト
《終わり》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。