第20話 海にてサメに敵うものなし
「シャァァァァァク!」
エッチ
これまでのサメも巨大であったが、さすが〈ばすと〉〈うえすと〉〈ひっぷ〉の
しかし、
「ぬぅぅぅぅん!!」
とおのれの筋肉を
しかし――人の身と、怪獣とのパワーの差は歴然であり、くらぶるべくもない。
この大きさのサメの前進をとめることなどできようはずがなく、
「ガーハッハッ! サメ神さま〈ひっぷ〉の
なんという
サメの姿となり、海中であるにもかかわらず、エッチ
なんとかはじいてその進路をずらした
水中では、先ほど見せた体術のキレもなきに等しいものとなる。
逆にサメの
「シャーッシャッシャッ! うめェ、おめェの血はたまらなくうめェぜ。うすまった血でこれなら、直接のんだらどれほどだろうなァ……」
だんだんと意識がサメにひきずられてゆくのか、エッチ
「血をよこせェッ!!」
あらぶる
が、まさしくその寸前であった。
「忍法、
ギリギリで印を結ぶことに成功していた
海藻を口のなかに入れられたサメは、いまいましそうにそれをくちゃくちゃ噛みつつ、ギロリと
「こざかしい!」
そう吠えた瞬間、そのたくましい尾っぽで
やはり水中では自在に動くことかなわず、海底の岩がめりこむほどの勢いで吹き飛ばされ、
煙のごとく海にたなびく血を前に、かろうじて顔をあげる。
ぐるりと
「もはやこれまでか……」
呼吸も限界をむかえつつあり、
ドボンッ
なにかが、
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