ノスケの病みエッセイ

ノスケ

①挑戦をしろ、と言う人は責任を取ってくれない

 これって、意外とネットとかで調べても出てこないんですけど考えてるの俺だけでしょうか。


 よく、挑戦をしろって言われますよね。特に最近は大人でも言われるイメージ。昔の日本は逆だったのに、今は打って変わって個人が尊重されてますからしょうがないんですけど。


 確かに挑戦をしない人生というのはつまらないと思います。僕は挑戦すること自体には重きを置いています。でも、むやみやたらに挑戦しろっていう風潮あんま好きじゃない、というか嫌いなんですよね。


 実際、それを言うのは成功者が多いわけですけどそれを他の人に強制することの意味分かってないのかなって思っちゃいます。


 もしそれで挑戦して失敗して、二度と戻れなくなってもその人は既にいないわけです。


 まぁこれは亡くなったとか成功しなくなっているとかそういう意味じゃなくて、普通にもう会えないってことです。文句を言いに行けないってことです。


 メールでもネットでもいくらでも方法はあるじゃないか、と言う人も中にはいるでしょう。


 でも考えてみてください。もしあなたが成功者だったとして、昔アドバイスした記憶もない奴から恨みの文章送られてきて見ますか?見ないですよね。俺は見ないです。だって怖いし、関係ないから。


 そう、関係ないんですよ。結局、自分の人生に責任を持てるのは自分だけなんです。


 毒親もそうですよね。めっちゃ強制してくるけど、結局は自分の人生に責任を持ってはくれない。


 たまにニートになって復讐だって言ってる漫画とか掲示板とか見ますけど、それって実は復讐じゃなくて自分の責任が作れなかったからそうせざるを得ないだけなんですよね。もう心が壊れちゃってるんです。


 ~した方が良いよ、~すべきだよ......これらは全部無責任な発言です。それで失敗しても、せいぜいごめんの一言かそれすらないでしょう。悲しいですね。


 俺は別に挑戦が嫌いなわけじゃないんですけど、それを他人に言われるのが嫌なんです。それもキラキラした目をして言ってくる。


 責任取れないんだからそんな発言するなよって思ってしまう。全員がその言葉を求めてると思うなよ?って問いたくなってしまう。


 まぁ俺がひねくれているんでしょう。ひねくれが一切ない人間の方が少ないし、不安になりますけどね。


 難しい話ではあります。挑戦するには、きっかけが必要なことも多いですから。


 でも、それでダメになった人間は救わないというのはよろしくないんじゃないか?と思ってしまいます。


 挑戦というのは0~100の間で変化するものではなく、マイナスを生んでしまう可能性もあります。それも元には戻れない、立ち直れないような。そんな無責任な発言していいんですかね? 


 他人は自分に責任を持てないけど、自身の発言には責任持てますよね。というか持たないとヤバいし。


 そう考えると、こういう言葉がはびこってる現状って本当に良いことなのかなって考えさせられます。


 夢を持て!という人はキラキラしてます。確かにそれは素晴らしい理想だ。しかしそれは、夢を持っていない人を罵倒する言葉でもあります。


 昔よく言われました。俺は元々運よく夢を持っていましたから、あまりダメージを受けませんでした。運よく、ですね。実際運ですよ。何回もチャレンジして、夢が見つからない人もいます。


 実際に夢を失ってみて、初めてその発言の無責任さに気づきましたね。何を言ってんだコイツは、と。


 助け舟を出してあげて欲しい。特に子どもには。子どもは特に大人の言うことを聞きます。真面目な子ほど。

 しかしそういう子は、言うことを聞くという点で評価されています。その子がダメになっても、価値がなくなったから助けてくれないというのはあまりに残酷ではないでしょうか。


 子どものうちに全員を助けてあげられればいいんですけど、今の現状を見る限り大人でもたくさんいますよね。助けて貰えなかった人は。


 そういう人は復活できずに、本来歩むことのできる道を削られてしまっている。まぁだからといって事情にもよるので、全員を擁護するわけではないですが。


 なんというか、悲しい社会になりましたね。いや、最初から悲しくない社会なんかないのかもしれないですけど。少しは希望を持ちたいです。


 おそらくここまで読み進めてくださった人って、俺の意見のどれかには納得というか考えさせられる部分があったんじゃないかと勝手ながら思います。


 別にこれを見たところで、あなたの中で何かが解決するわけじゃありません。しかし、共感という点では多少はお役に立てるのかなと思います。ニッチな範囲ですが。


 結論としては実際問題、挑戦をしろと言う人は居るので「あー、なんか言ってるな」と参考程度に留めるのがいいのではないでしょうか。


 どうせその人は自分のことを救ってくれるわけではないので。あなたを救うのは自分自身か運だと思いますよ、俺はね。ではまた。

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