ペンは剣より人を刺す

フリージャーナリストの主人公が、その取材手腕を生かして現代社会の闇に潜む悪を暴く!
……のは間違いではないのですが、主人公の得意技は提灯記事の作成とその営業だったり(笑)。
暴かれる悪も実に令和的なインフルエンサーだったり、その法では罰せない悪への「罰」もまた非常に令和的だという。更に、そこから利益を得る者もいたりして。
この「罰」をもたらしたのが、主人公の「記事」、すなわち「ペン」なのですが、それがネット炎上と重なったときには、「剣」より鋭い断罪の武器になるんですね。
そして、その「悪」がはびこる背景にあるのが、いかにも現代的な、しかし実は昭和から変わっていない「生きづらい社会」だということが見えてくるという。
とっても面白いので、とにかくまず読んでみてください!