第4話 幸せ


スーパーの正社員となって父の真は喜んでくれた

真「せめて2年は働いてくれ お前を初めて頼りの息子に思えたよ」

甘い

傑の母親と傑が自宅にやってきた

「父さん母さん これから結婚前提に付き合う女性と俺の息子になる傑だよ」


母「本当にうちの息子と付き合ってくれるのかしら」

傑ママ「はい 彼は私の息子をピエロになって友達になってくれたの」

僕「だから言ったでしょ 俺も彼女は出来るし子供も出来るって」


これは幸せを掴む始まりであって終わりではない

これからいろいろ大変だろう

傑の父親として正社員として安い給料で父の威厳を掴むのも

傑の母親の依存症に向き合って彼女の内心にある元旦那に対する未練をかき消すのも


姉が知らせを受けて帰ってきた

姉「頑張りなさいよ」


父が野良猫に一度エサをあげたら最後まであげなければそれは偽善だと言ったように

傑の事を自分の都合で救ったのだ

結果的に自慢出来る息子になる傑とアルコールと戦う一途な女性を家族になれる


傑の為にも傑ママの婚約者の為にも頑張るのだ

責任感?

今はそれが起爆剤になっている


過去のトラウマ?元引きこもり?現実逃避癖?

今なら言えるさ

俺は完全に変わったんだ


弱い自分は今はもういない

強い自分がいる


人間関係?

耐えられる鉄の心があるし

母は安心して孫が出来て幸せだろう


傑は自分の家に2年も遊びに来ていたから懐いてくれる


人生はいくら底に落ちても

自分次第でいくらでも変われるんだ


未来はわからない

だが、不安に感じていたらその時間が勿体ない

幸せを見つけたんだ


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引きこもりの息子が親孝行する為についた嘘計画作戦っ 松葉雄心 @sakura_dibi

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