家出少女 私と真由美
平良 榮章
家出少女
家出なんて軽い気持ちだった 真由美と一緒だったから
辿り着いた繁華街のバス停 ヒロシとマコトに声をかけられた
奢ってもらったバーガーセット 連れていってもらったボロイ空き家
貧乏が嫌だった 学校に行きたくなかった中2の春休み 帰りたくなかった
噂を聞いて集まってきた先輩(オトコ)たち 順番決めのジャンケン
差し出されたパンとコーラ やられると思った 興奮している先輩(オトコ)たちに 声を振り絞った
「もっと食べ物が欲しい もっと飲み物が欲しい」 小さな胸を見せつけ ねだった 「着替えが欲しい」
貧乏が嫌だった 学校に行きたくなかった中2の春休み 真由美は俯いたままだった
何日過ぎたのだろう? 窓を開けることが出来ない真っ暗な部屋には時計も無かった
学校が始まった部屋には 真由美と二人きり いきなり開いたドアから光が差した
ヒロシとマコトだ 手を取ってくれた「逃げよう」 裸足で駆けた 4人でヒロシの家に
太陽が眩しくて シャワーが温かくて 枕が気持ち良くて 気絶するように眠ったね
ねえ、どうしてるの? 真由美 元気にしてるの? 真由美
次の日、先輩(オトコ)たちに呼び出されたヒロシとマコト 怯えていたね
でも、強がってた
ねえ、どうしてるの? 真由美 元気にしてるの? 真由美
連れ出してくれたヒロシとマコトはまだ友達なのかなぁ?
ねえ、どうしてるの? 真由美 元気にしてるの? 真由美
あの二人はまだ友達なのかなぁ?
ねえ、どうしてるの? 真由美 元気にしてるの? 真由美
会いたいよ 真由美 私たちはまだ友達なの?
家出少女 私と真由美 平良 榮章 @akiranini
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます